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吉田都×堀内元 Ballet for the Future が大阪で喝采に包まれて開幕!

ワールドレポート/大阪

関口 紘一 Text by Koichi Sekiguchi

吉田都×堀内元 Ballet for the Future 公演が大阪で開幕した。
この公演は、日本人で初めて英国ロイヤル・バレエとニューヨーク・シティ・バレエのプリンシパル・ダンサーとして世界のヒノキ舞台で活躍した吉田都と堀内元が、自身の貴重なキャリアの真髄を、次世代のダンサーたちに伝えたい、という切実な想いを込めて作った舞台。世界でも類のない公演である。
芸術監督はセントルイス・バレエを率いる堀内元が務め、出演ダンサーは吉田、堀内を始め、ヒューストン・バレエのプリンシパル加治屋百合子、新国立劇場バレエのプリンシパル福岡雄大、ファーストソリスト寺田亜沙子、セントルイス・バレエの森ティファニー、ワシントン・バレエソリストの木村綾乃ほか。

開幕ホヤホヤの21日の舞台を素描しておこう。
最初に踊られたのは、バランシン振付、ミハイル・グリンカ音楽による『Valse Fantaisie』。ピンクのドレスがさわやかな4人の群舞とともに、寺田亜沙子とワシントン・スクール・オブ・バレエ出身の豊永太優がプリンシパルを踊った。軽やかなステップと滑らかな動きがファンタスティックな雰囲気を醸し、オープニングにふさわしい心やわらぐダンスだった。
続いてブライアン・イーノスがジョビー・タルボットの曲により、セントルイス・バレエに振付けた『Bloom』。こちらは東洋的なニュアンスも感じさせる音楽に独特の幻想的フォーメーションを展開してみせる。ちょっと日本ではなかなか出会うことのできないムードを持ったダンスだった。森ティファニーと元セントルイス・バレエの上村崇人がプリンシパルを踊った。さらにバランシン直伝に基づいた『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』。これは木村綾乃と元ニューヨーク・シティ・バレエゲストアーティストの末原雅広が踊り、会場は盛り上がる。
そしてこれを極め付け、と言うのだろう、吉田都と福岡雄大の『ライモンダ』第3幕結婚の祝宴より。誇り高きライモンダの匂うばかり輝くばかりの生きた姿そのものが、美しく舞台に浮かび上がって見え、観客の目を釘付けに。一瞬、会場全体に痺れるような感動が走ったと感じられた。

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大阪公演より(写真:イングルウッド 近藤幸博)

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大阪公演より(写真:イングルウッド 近藤幸博)

休憩の後、堀内元の代表的振付作品『La Vie』。クロード・ボリングの曲に振付けられている。加治屋百合子、堀内元、寺田亜沙子、元アメリカ・ダズル・ダンス・カンパニーの岡田兼宜がプリンシパルを踊った。クラシック音楽とモダンジャズと次々に曲面を変化させる音楽と、抽象的な照明と星降る夜空をバックに巧みなフォーメーションを展開して、観客もろともに楽園に遊ぶかのような舞台だった。まさに<生きる喜び>に溢れた舞踊でしか創ることのできない世界がそこに現れた。大きな喝釆に迎えられたこの舞台をぜひ、多くの日本の観客に体験していただきたい。もしかすると私たちは、二度とこのような素晴らしい舞台を観ることはできなくなるかもしれない、そのような気持ちにもさせられた公演であった。
(2018年8月21日 NHK 大阪ホール)

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大阪公演より(写真:イングルウッド 近藤幸博)

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大阪公演より(写真:イングルウッド 近藤幸博)

吉田都×堀内元 Ballet for the Future 2018

<新潟公演>
●8月23日(木) 開場17:45 開演18:30
●新潟県民会館
主催:新潟日報社/チャコット
お問い合わせ:サンライズプロモーション北陸 025-246-3939 (平日11:00〜18:00・土曜日10:00〜17:00)

<仙台公演>
●8月27日(月) 開場17:45 開演18:30
●仙台銀行ホール イズミティ21
主催:チャコット/TBC東北放送   協力:河北新報社
お問い合わせ:TBC東北放送事業部 022-714-1022(平日9:30〜17:30)

https://www.chacott-jp.com/news/stage/information/detail003481.html

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