森あづさ主宰M・A・Cバレエ
- ワールドレポート
- 大阪・名古屋
掲載
ワールドレポート/大阪・名古屋
- すずな あつこ
- text by Atsuko Suzuna
振付:森あづさ他1小品集
M・A・Cバレエ
安積バレエ研究所(現・大阪バレエアカデミー)出身で、ドイツ、バディッシェス州立劇場カールスルーエ・バレエ、エッセナー・バレエでも活躍した経験を持つ森あづさ。彼女は、2002年に大阪府八尾市にスタジオを開設し、現在後進の指導に取り組んでいる。そのスタジオの舞台を観た。
7回目の舞台、パ・ド・ドゥを踊る在籍者も複数育っていて、それぞれ1人ひとりが個性や持ち味を大切に伸ばされて踊っていることを感じた。小品集のなかの花岡純代振付『FOR YOU』には、主宰の森あづさも出演。やはり、確かな存在感があり、それでいて表情もナチュラルで観ている者の心にすーっと入る踊りが良い。
最後は『白鳥の湖』第3幕より。まず、ピエロが女性(池内翔子)、明るく元気に舞台に引きこむ。末松大輔のジークフリートをパートナーにオディールを踊ったのは戸田千晶。感情をほのかに漂わせて眼で語る、そんな表現力を持つダンサー。
それぞれの魅力や適性を活かされながら、ダンサー達が伸びて行けそうなスタジオとして、今後の可能性を感じた。
(2010年9月4日 八尾プリズムホール)
撮影:古都栄二 / 石田奈津子(テス大阪)