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上山榛名が「お菓子の国ヴァージョン」のクララで、本拠地主役デビューした『くるみ割り人形』

貞松・浜田バレエ団

『くるみ割り人形』貞松正一郎、長尾良子;演出・振付

神戸のクリスマス恒例の貞松・浜田バレエ団『くるみ割り人形』。毎年、2日間の公演を「お伽の国ヴァージョン」と"「お菓子の国ヴァージョン」、2つの演出で上演する。両方のヴァージョンを観たくなる趣向で、私も例年できるだけ両方を──と思っているのだが、今回は24日だけの鑑賞になった。

この24日の「お菓子の国ヴァージョン」は、クララが1幕のパーティから、金平糖のグラン・パ・ド・ドゥまでを通して踊るのだが、この日は、上山榛名の本拠地公演デビューだった(地方公演での主役は経験済み)。実は上山のことは、以前から実力あるダンサーだと感じていて、いつ主役デビューするのかと期待していた。天真爛漫な雰囲気がまわりをパァーッと明るくするような、そんな魅力がある彼女は、クララにとても合いそうだと期待しながら劇場に向かった。そして、やはりその期待通り、クリスマスパーティを目を輝かせて楽しむ──とても素直な少女らしいクララとして物語に誘ってくれた。
フリッツは塚本士朗、溌剌として、伸びやかなテクニックはさすがだった。くるみ割り人形の王子は水城卓哉で、くるみ割り人形が王子に変わる場面で現れる。その色白で優しげな姿には、クララでなくても見惚れてしまう。
上山と水城の2人が踊る金平糖のグラン・パ・ド・ドゥは、確かなテクニックで、若々しさを持った上で余裕も感じられるほど。ただ、このグラン・パ・ド・ドゥ、数々のプリマが踊ってきている金平糖、ついつい欲を持って観てしまう。表現として、何か彼女らしいものが加われば、さらに惹きこむものになるような気がした。
雪の女王を踊った廣岡奈美の確かな存在感、花の王女の竹中優花のやさしく優雅な柔らかな魅力──良いダンサーが多いことを、つくづく実感しながらのイブになった。 (2016年12月24日 神戸文化ホール大ホール)

撮影:和田北斗(テス大阪)

『くるみ割り人形 お伽の国v』クララ:清田奈保、お伽の国の王子:武藤天華
撮影:和田北斗(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お伽の国v』クララ:清田奈保、ドロッセルマイヤー:貞松正一郎
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お伽の国v』雪の女王:川﨑麻衣
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お伽の国v』お伽の国の女王:瀬島五月、お伽の国の王:アンドリュー・エルフィンストン
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お菓子の国v』フリッツ:塚本士朗
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お菓子の国v』クララ:上山榛名、ドロッセルマイヤー:川村康二
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お菓子の国v』花の王子:弓場亮太、花の王女:竹中優花、花の精1:角洋子、松尾珠里、尾﨑理沙、奥山祐香子、桑田充、武藤天華、塚本士朗、岩崎達
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お菓子の国v』雪の女王:廣岡奈美、雪の王:武藤天華
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:岡村昌夫(テス大阪)

『くるみ割り人形 お菓子の国v』金平糖の王女(クララ):上山榛名、お菓子の国王子:水城卓哉
撮影:岡村昌夫(テス大阪)

撮影:和田北斗(テス大阪)

『くるみ割り人形 お菓子の国v』花の王女:竹中優花、花の王子:弓場亮太
撮影:和田北斗(テス大阪)

ワールドレポート/大阪・名古屋

[ライター]
すずな あつこ

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