ワールドレポート ~世界のダンス最前線~

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船引怜美 Text by Remi Funabiki 
[2005.07.10]

●デンマーク・ロイヤル・バレエ、「オーギュスト・ブルノンビルを称えて」

ブルノンヴィル・バレエ本家本元デンマーク・ロイヤル・バレエ のプリンシパル、ソリストダンサー19人によるガラ・コンサート「オーギュスト・ブルノンビルを称えて」がサドラーズウェルズで上演され、なかなか観るこ とのできないブルノンヴィル・バレエを観る貴重な機会になりました。

「これぞブルノンヴィル・バレエ」とも言うべき男性ダンサーの跳躍力はやはり印象的でした。『ゼンツァーノの花祭り』のヴァリエーションと『ナポリ』3幕 のヴァリエーションを踊ったトマス・ルンドゥと、『ラ・シルフィード』パ・ド・ドゥウでジェームスを演じたマッズ・ブラングストラップのはじける瞬発力と 溢れるエネルギーは観ている者の心を高揚させました。その他には『ゼンツァーノの花祭り』と『ナポリ』3幕ヴァリエーションで目を見張るバランス力と安定 したテクニックを魅せたカロライン・カヴァッロが非常に印象的でした。

『ル・コンセルバトワール』では数人のダンサーの不安定なテクニック(1stポジションのグラン・プリエやアチテュード・プロムナードでのぐらつきなど)が気になってしまいましたが、 公演最後を飾ったメンバー全員による『ナポリ』3幕、タランテラでは血が騒ぐようなエネルギーと民族的ダンスの魅力、踊る喜びが感じられとても感動的なフィナーレとなりました。
(2005年6月22日、サドラーズウェルズ)