針山 愛美 text by Emi Hariyama 
[2010.09.10]
[イスタンブール]

男性ダンサーのレベルが圧倒的だった第2回イスタンブール・インターナショナル・バレエ・コンペティション

ISTANBUL INTERNATIONAL BALLET COMPETITION
第2回イスタンブール・インターナショナル・バレエ・コンペティション

2010年7月5日から10日にかけて、トルコの首都で第2回イスタンブール・インターナショナル・バレエ・コンペティションが開催されました。今年はイスタンブールが芸術都市に選出されたこともあり、町中が特に力を入れて開催したそうです。

コンクールの予選は、世界中から送られてきた書類審査で行われ、イスタンブールに集まったダンサーたちはセミファイナル(準決勝)からの出場ということになります。日本からも何名かの出場者がありましたが、残念ながらファイナル(決勝)まで進んだ方はいらっしゃいませんでした。
今回、第2回イスタンブール・インターナショナル・バレエ・コンペティションは、22歳のフランスのダンサー、マキシム・キローガがグランプリを受賞し、12,500ユーロを獲得しました。ジュニア、シニアのカテゴリー合計で30カ国から50人のダンサーが準決勝の出場権を得て華麗なる演技を披露しました。
ジュニア(15歳 – 19歳)、シニア(20歳 – 26歳)の2つのカテゴリーに分かれ、男女合同での審査でした。会場は現在オペラハウスは修復工事のため、イスタンブールのレイ・コンサート・ホールが使用されました。

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特に男性ダンサーのレベルが素晴らしく、シニア部門で決勝に残ったダンサー9人の割合は、男性7人と女性2人といった具合でした。私自身見ていても、男性ダンサー全員に何か賞をあげたくなるような個性溢れたダンサーたちで、そのほとんどがプロのダンサーとしてバレエ団でもキャリアを積んでいる方々ばかりでした。

ジュニア部門は、レベル的にはシニアほど高くなく、いかにきっちりと基本忠実に踊っているかが審査ポイントになっていました。それでもモダン部門では、みんな若いながら個性を発揮し、コメディからタンゴまで幅広く、それぞれのダンサーが持ち味をしっかりと発揮していました。

7月9日、シニアの9人のダンサーと、ジュニアの7人ダンサー計16名で決勝が行われました。審査員には、ロシアを代表する振付家であるユーリ・グリゴローヴィチほかスターダンサーも含めて10名。ウラジーミル・マラーホフ、イレク・ムハメドフなどロシアのスターやABTで活躍したフリオ・ボッカなどが審査員として紹介されると、各席から大歓声が沸き起こりました。

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7月10日は表彰式とガラ・コンサートが開催され、入賞者とゲストが華やかに舞台を彩りました。この日の模様はトルコのテレビで生放送されたため、時間厳守、観客は席を立っていけないという条件の下で会場は緊迫した雰囲気に包まれていました。プログラムはクラッシックからモダンまでとても面白く見ごたえがありました。
ゲストは、ナチョ・ドゥアトのカンパニーや英国ロイヤル・バレエからアリーナ・コジャカル&ヨハン・コボー、マリインスキー・バレエからオレーシャ・ノビコワ&レオニード・サラファーノフ、キューバ国立バレエからViengsay Valdes Herrena & Elier Bourzac、アンカラ・バレエからOzge Basaran & Kadir Okurerの4組。Kadir Okurerは前回のグランプリ受賞者としてソロも披露しました。

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第2回イスタンブール・インターナショナル・バレエ・コンペティション受賞者

●グランプリ/マクシム・キローガ(フランス)
【ジュニア部門】
●1位 リサ・ブロイカー(ドイツ)
●2位 アルヴィン・トフストグレイ(ウクライナ)
●3位 ヴァネッサ・スンカ(ハンガリー)
【シニア部門】
●1位 アヴェティク ・カラテヤン(アルメニア)
●2位 イリーナ・サポツニコワ(ロシア)
●3位 ジョセフ・マイケル・ガッティ(アメリカ)

●ジュニア部門「ダンスヨーロッパRising Dancer賞」カン・ベジガノ(トルコ)
●シニア部門「Duygu Aykal(トルコ振付家)記念特別賞」ヤッサウイ・メルガリエフ(カザフスタン)
●シニア部門「Turksoy Special賞」エルハン・グジル(トルコ)