インタビュー & コラム

コラム 針山愛美

針山愛美 〜バレリーナのベルリン日記〜 ヨーロッパのダンス事情をバレエダンサー目線でご紹介します。

コラム 針山愛美の記事一覧

今月は、ヨーロッパからの状況、日本での活動についてお伝えいたします。

まずはベルリン国立バレエ団の状況を少しお伝えします。現在(10月1週目)、公演も始まり以前とは少し違う形でクラスやリハーサルをしています。クラスは基本的にはコンテンポラリーのグループも含め、5グループに分かれてレッスンしています。ダンサー達はレッスン中やリハーサル中は、マスクは外して踊っています。しかしバレエマスターの先生方はマスクをして指導されています。ダンサーは、踊っている時はマス

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2020/10/12掲載

今月も、様々な話題をお伝えしたいと思います。

海外のカンパニー、劇場等は現在(8月)夏休みシーズンオフのところが殆どですが、2020-2021年のシーズンがそろそろ始動します。現在ヨーロッパは、比較的一般的な生活、また舞台活動などにおいても制限が緩やかになっている様です。バレエ団、劇場等は予定通りシーズンを始めるところが多く無事パフォーマンスできるかどうか、私も見守っているところです。ヨーロッパ国内では行き来が自由にできるようになりました。先

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2020/08/11掲載

前回記事をアップしてからも、世界状況は目まぐるしく変化しています。

新型コロナの影響で、各地の劇場は閉鎖を余儀なくされ、ヨーロッパ、ロシア、アメリカはじめ世界中各地のバレエ団は夏までの公演をほぼキャンセルしています。4月から今に至るまでの各地の近況をご報告いたします。まず、現在はアメリカニューヨークのABT(アメリカンバレエシアター)でバレエミストレスを務める元キーロフ劇場の名プリマバレリーナ、イリーナ・コルパコワ先生と話をしました。夏に予定されていたメトロポリタ

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2020/06/10掲載

今世界は、新型コロナウィルスの影響で今までにはなかった状況に置かれています。

世界中のアーティスト、ダンサーも影響を受け、自宅待機している方々がほとんどです。そんな中、一人一人が今できることを考え、活動しています。今まで、私が2004年から過ごしてきたドイツ。3月にドイツでは、メルケル首相が国民に訴えかける素晴らしいテレビ演説をされました。厳しい政策を打ち出しましたが、国民が理解できるようしっかり、はっきり、わかりやすい語り口調で、国民の理解を求めました。そんな中、打ち出さ

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2020/04/10掲載

日本全国、そして世界中がコロナ感染症の影響を受けています。

今回、海外から来日予定だった団体も公演の延期もしくはキャンセルが決定されています。またミラノ・スカラ座も劇場を閉鎖しパフォーマンスをキャンセルするなど今までになかったような状況が続いています。私自身も、3月に予定していた公演、携わっていたパフォーマンスやイベントは全てキャンセル、もしくは延期になりました。今回は、今までに私が実際にヨーロッパ、アメリカ、ロシアなど経験した公演キャンセルにまつわるエピ

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2020/03/10掲載

今月はベルリンからの話題などをお届けいたします。

ベルリン国立歌劇場現在ベルリン国立バレエ団の芸術監督であるヨハネス・オーマン氏とサーシャ・ワルツ氏が、1年後に辞任するというニュースが入ってきました。私が2004年から2014年まで所属していたバレエ団で、当時はウラジーミル・マラーホフ氏が芸術監督兼ディレクターでした。マラーホフ氏はディレクターとして、またダンサーとして10年間活躍し、その後ナチョ・ドゥアトが芸術監督に就任しました。ナチョ氏は5年

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2020/02/10掲載

今回は、アジアのバレエ事情などをお伝えします。

今回は、アジアのバレエ事情などをお伝えします。シンガポールで行われたインターナショナルワークショップの講師として、指導する機会がありました。シンガポール本国のほかマレーシア、インドネシア、タイなどからたくさんの生徒たちが訪れました。参加した生徒たちは、普段は一緒にレッスンすることのないダンサーたちとレッスンを重ねることで、刺激を受け日々ヘトヘトになるまで頑張っていました。講師は、シンガポール、香港

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2020/01/14掲載

今回はクロアチアからお届けいたします。

2019年11月29日、クロアチア国立歌劇場でウラジーミル・マラーホフ演出・振付・台本による『くるみ割り人形』が世界初演されました。私は、前回2017年3月に同じクロアチア国立歌劇場で初演された『白鳥の湖』に引き続き、演出・振付補佐を務めさせて頂きました。バレエ団は幅広い年齢層のダンサーたちで成り立っています。最近は国際色も豊かになり、ヨーロッパだけではなくブラジル、オーストラリア、日本などからの

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2019/12/10掲載

今回は、ロシア、サンクトペテルブルクとペルミからお届けいたします。

今回は、ロシア、サンクトペテルブルクとペルミからお届けいたします。ボリス・エイフマンは、力強くダイナミックな独自のスタイルを用いた作品を手掛けるロシアのバレエ振付家です。1977年、サンクトペテルブルクに自身の国立バレエ団、ボリス・エイフマン・バレエを設立しました。ロシア以外の海外公演にもよく行っており、今年2019年には日本にも来日し大成功を収めました。そのエイフマンが数年前に設立したバレエ学校

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2019/11/11掲載

今回はロシアの話題をお届けいたします。

海外では9月に新学期が始まる国が多くありヨーロッパやロシアでも新シーズンが始まりました。ワガノワバレエ学校ワガノワバレエ学校ワガノワ一年生まずワガノワバレエ学校について触れたいと思います。ワガノワバレエ学校に初めて訪れたのは1991年3月のこと、その時の感動は今でもはっきり覚えています。250年以上続く伝統を今も受け継ぎ、ワガノワメソッドを指導しています。今回はまず新入学生のクラスを見学しま

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2019/10/10掲載

人生初めて訪れた外国の土地ロシアは、いつ来ても様々な思いが蘇ります。

そして、長年住んでいる街ベルリンも特別です。今回はその両方からお伝えいたします。今年で3回目になるボリショイバレエ学校での夏の短期留学では、今回もたくさんの才能溢れるバレリーナたちと一緒に過ごし、私自身も様々な事を学びました。ボリショイバレエ学校劇場にてクラッシックレッスンでは、ワガノワ・メソッドを再確認し、改めて、幼いうちにしっかりとした基礎を身につけ、土台を作ることの大切さを感じました。アンデ

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2019/09/10掲載

今回は、台湾グランプリ、日米リーダーシッププログラムなどの話題からお伝え致します。

8月7日〜16日に開催されている(8月10日現在)日本国際バレエフェスティバルのため(以下参照 http://www.japanballet.com/)、ワガノワバレエアカデミーの先生方、マリインスキー劇場、アメリカ、ポーランドからコンテンポラリーの先生方、シュツットガルトバレエ学校教師等が熱意溢れる素晴らしい指導をして下さっています。ワークショップでは、ワガノワ・メソッドを再確認することができま

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2019/08/13掲載

2019年6月4日から16日まで、第3回ユーラシアンダンスフェスティバルが開催されました。

2019年6月4日から16日まで、第3回ユーラシアンダンスフェスティバルが開催されました。このフェスティバルは、2年半前にカザフスタン共和国に新しくできたアスタナバレエ劇場で開催されています。第3回にあたる今回は、マリインスキー劇場、チェコ国立バレエ団、アスタナバレエ団、ウクライナ国立民族舞踊団などが参加し、最終日の16日にはガラ公演が行われ、約2週間にわたり世界各国のダンサーが集結しました。フェ

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2019/07/10掲載

今月はベルリンの様子をお伝えいたします。

5月29日ベルリン国立バレエ学校の卒業試験を見学しました。午前10時から、女の子達のクラシックレッスンのテストが1時間15分にわたり行われました。卒業クラスの教師は、ビアラ・ナチェワでした。私がベルリン国立バレエ団で踊っていた2004年から2014年までの間の数年間、一緒に踊っていました。数年前に退団した後、フリーとして活躍し、2年前にベルリン国立バレエ学校の教師として活動を始めました。バーレッス

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2019/06/10掲載

今回で、15回目を迎える「リガインターナショナルダンスコンペティション」が4月26日〜29日まで開催されました。

今回で、15回目を迎える「リガインターナショナルダンスコンペティション」が4月26日〜29日まで開催されました。今回は、20カ国からダンサーが集まりました。劇場コンペティションは、クラッシック、コンテンポラリー、振付、民族舞踊の4つの部門があり、各部門はプロフェッショナルとアマチュアカテゴリーに分けて審査を行いました。年齢別でソロ、デュオ、グループに分かれていたので、たくさんの方々が入賞する機会を

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2019/05/13掲載

今回は、ベルリンと、ウクライナからお届けいたします。

今年で第5回目を迎えるキエフグランプリ。2019年は、3月11日から13日の3日間にわたり行われました。第1回目から見ていますが、今年も世界各国16カ国から魅力的なのダンサー達が集まりました。このコンクールは、まずレッスン審査から始まります。そして、レッスン審査を通過したダンサー達は、バリエーション審査に進みます。まずはクラッシックのソロ、そしてコンテンポラリーのフリー作品の2曲を、キエフ国立歌劇

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2019/04/10掲載

踊る喜び、見る楽しさを伝えたい、そしてバレエの裾野を広げたい・・・

誰もが気兼ねなく集まってくれる場所、劇場の力を借りて、今年度で2年目となるダンスプロジェクトを開催することができました。2017年度は3つのグループ、2018年度は6つのグループに分かれてワークショップを重ね、パフォーマンスを行いました。ジャンル、年齢、所属スタジオを問わず、一般市民の方々からバレリーナを目指す方々まで一般応募して集まってくださった方々でパフォーマンスを行うという、誰でも参加できる

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2019/03/11掲載

今回はバレエカンパニーの事、バレエを取り巻く環境の違い等について少し書きたいと思います。

最近、ワガノワバレエ学校が日本に来日していました。ワガノワバレエ学校は私が初めて訪れた海外の街、ペテルブルグに存在しますが、13歳だった私の心に強く残り、人生を変えてくれた経験でした。長い歴史を誇る学校は、今でも当時の伝統を継いで、これぞロシアバレエと言う踊りを見せてくれました。ワガノワボリショイ劇場その後ボリショイ留学を経て、1996年にロシアのモスクワにある、スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=

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2019/02/12掲載

今回はヨーロッパ、ドイツからお届けします。

2004年以来私の年越し恒例行事の1つは「ベルリン・フィルハーモニー・ジルベスターコンサート」と、ベートーベンの「第九」を聞く事で、毎年可能な限り続けています。今年は12月31日大晦日に「ベルリン・フィルハーモニー・ジルベスターコンサート」を聴くことができました。今回は、なんとダニエル・バレンボイムが指揮とピアノを兼任しました。プログラムは、モーツァルトからバレエでもお馴染みのラベルの「ボレロ」ま

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2019/01/10掲載

11月、ウクライナ各地で「ウラジーミル・マラーホフと世界のスターたち」と題するガラパフォーマンスが開催されました。

まず11月22日は黒海の近くにあるオデッサ国立劇場でパフォーマンス、そして、11月24日はキエフ国立歌劇場でのパフォーマンスでした。パリ・オペラ座、クロアチア国立歌劇場バレエ団、ベルリン国立バレエ団、キエフ国立歌劇場バレエ団、島﨑 徹セレクトメンバー【Dance Barbizon】など、世界中からすばらしいダンサー達が集まり、ネオクラッシックからコンテンポラリーまでオリジナリティー溢れた作品の数々

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2018/12/10掲載

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