インタビュー & コラム

コラム 友谷真実

友谷真実 〜私の踊りある記〜 アメリカのダンス事情をバレエダンサー目線でご紹介します。

コラム 友谷真実の記事一覧

マッジ役のカツラを着けてもらっていました。

 ロンドンでテロが起こった時は、開演1時間前で私はマッジ役のカツラを着けてもらっていました。 隣に来たアダムが「地下鉄が止まっているらしい、停電みたいだけど、1カ所だけではないみたいだ。」と、話していました。  ロンドンの地下鉄やバスは冷房がほとんどついていないので、止まっただけでサウナ状態になるのを思い出しながら、みんなで大変だね。停電になったのもテロでなければいいね。と話していました。 本番直

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2005/08/10掲載

『愛と幻想のシルフィード』日本公演の千秋楽です。

この「踊りある記」が更新される7月10日は、『愛と幻想のシルフィード』日本公演の千秋楽です。劇場に観に来て下さった「踊りある記」の読者の方々、どうもありがとうございました。 どんなフィードバックを頂いているのでしょうか。 今、この「踊りある記」を書いている私は、まだイギリスにいて出発前のあわただしい時を過ごしています。 日本ツアーも始まっていないのに、皆さんの感想を考えただけで不安と緊張でドキドキ

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2005/07/10掲載

Birthday Partyのお話

公演中にBirthdayがあるのは、私の一つのストレスです。 イギリスでは日本やアメリカと違い、Birthdayの本人がPartyを企画し、その会の世話をします。 もちろん、最後まで残ります。このカンパニーだと午前3時、4時までは普通です。なぜ、Birthdayという特別な日に、みんなのお世話をしないといけないのか未だに私は分かりません。 特別な日だからこそ、お世話になっている人達に感謝を込めて.

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2005/06/10掲載

公演日のOff の日

公演日のOff の日でも、完全にOffでないのがマシューのカンパニーです。(休演日は完全にOffです。) どの作品も2幕が始まる迄、劇場内にいないといけません。もちろん、もしものときのためにクラスにも絶対参加です。ツアー中でホテルが隣接されている劇場なら部屋にいてもかまいません。 1幕の終演後(『Swan Lake』の場合は2幕の終演後)、同じ役をしている人たちに「大丈夫?」と聞いて何も怪我など

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2005/05/10掲載

マシュー・ボーンの新作「Highland Fling」

マシュー・ボーンの新作「Highland Fling」(日本での題名は「愛と幻想のシルフィード」)は、無事にロンドン・サドラーズ・ウェールズ劇場での公演が終わり、来週からUKツアーが始まります。 私を含め4人は一役しかしていなかったので、サドラーズ公演後に新しい役のためのリハーサルがありました。 月曜の休演日に1幕と2幕の途中まで覚え、木曜日の1回公演の日に残りの2幕を覚え、金曜日の本番の前に1

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2005/04/10掲載

今回は舞台メークについて話します。

毎回、キャラクター別にアイシャドーやリップなど決められた色のものが配られます。新しい舞台の時は、顔の絵にメークがされているお手本が化粧前に張られます。 時々、自分たちで工夫して少しかえたりしますが基本的には決まった通りします。 が・・・、やはり若い女の子達はキャラクターより、美しくいたいみたいです。(笑)『くるみ割り』の1幕は孤児なので、メインのクララ、シュガー、大人びている子、ルビーだけつけまつ

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2005/03/10掲載

『愛と幻想のシルフィード』のリハーサル

『Highland Fling』、日本では『愛と幻想のシルフィード』というタイトルになったマシュー・ボーン作品のリハーサルが始まりました。 『Nutcracker!』のアメリカツアーの1週間後にスタートしたので、みんなとても身体的に疲れていましたが、作品の内容や衣装、キャラクターの説明がマシューからあるとみんなの目が輝きだしました。 1幕の台本を読みながら、作品のもとになった『ラ・シルフィード』

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2005/02/10掲載

A Happy New Year !

2005年、どんな舞台が待っているのでしょうか。 『Nutcracker!』のアメリカ公演は楽しく、充実している意味で1週間が長く感じます。 お客さんは良く笑ってくれるので、私たちはその観客のみなさんと一緒になって舞台を盛り上げていっている感じです。やはり、feed back(反応)があるといいですね、とくにマシューの作品は。 子供たちが多く、彼らが受ける場所で大きな笑い声が聞こえるのは、とても

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2005/01/10掲載

『SWAN LAKE』のリハーサルを見ているエタから電話ありました。

 ある日、『SWAN LAKE』のリハーサルを見ているエタ(マシューのアシスタント兼ダンサー)から電話ありました。「マミ、お帰り!早く会いたいから私に会いに『SWAN』のリハーサルを見においで」と。  その日はまだ男性だけのリハーサルの週で、私は2幕と4幕の通し稽古を、違うキャストで2回見ました。それぞれメインのペアがとっても合っているのと、初めて振りを覚えた後の通し稽古にしてはSWANたちもとて

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2004/12/10掲載

バレエ・リンツ・カンパニーは、年に3回ほど新作を創っていました。

本番の月は週に2、3回ぐらいで、当日、チケットの売れ行きが悪いと公演はキャンセルになりました。 私たちが公演をしていない時は、オペラや芝居などが上演されており、私も時々、オペラやオペレッタを観に行っていました。さて、リハーサルですがその作品によって違いますが、ディレクターから資料となる本や絵などを渡され、インプロバイゼーション(即興)の指示がでます。 例えば、幾何学的な作品の時、私は四角を使っての

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2004/11/10掲載

オーストリアはとても美しい国です。

AMPの「SWAN LAKE」が終了した後、私はオーストリアのリンツ州立劇場「バレエ・リンツ」のオーデションに受かり入団しました。オーストリアはとても美しい国です。 オーストリアで3番目に大きなリンツは、またメルヘンチックなかわいい州でした。 イギリスのAMP,NEW ADVENTURESは、作品契約でその作品のリハーサルと上演している期間だけの契約ですが、オーストリアの「バレエ・リンツ」は州立劇

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2004/10/10掲載

「SWAN LAKE」(AMP)の初ヨーロッパツアーが終わった後

「SWAN LAKE」(AMP)の初ヨーロッパツアーが終わった後、次回の公演のスケジュール予定はありましたが、確実ではなかったのともっとピュアなコンテンポラリーダンスに挑戦したかったので、アムステルダムに滞在しオーデイションを受ける事にしました。 アムステルダムを選んだのは「SWAN LAKE」のツアーでなじみがあったのと、英語が通じるし、物価も安い。他の国に行くのにも便利な理由からです。 オー

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2004/09/10掲載

マシュー・ボーンのPWW日本公演のカンパニー・クラスを教えました。

 マシュー・ボーンのPWW(プレイウイズアウトワーズ)日本公演のカンパニー・クラスを教えました。  マシューのカンパニーに入った時は、若くなかったので、エタ(ダンサー兼マシューのアシスタント)いわく、「真実はold dancerではなくexperience dancer(笑)ね」と言われていました。  そして、イギリスではリハーサル・ディレクターから「今日のクラスはどう思う?この先生にまた来ても

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2004/08/10掲載

外国で仕事をするのもとても大変です。

最も難しいのは、当たり前ですが語学です。 リハーサルでは、言葉の理解力が不足していると大変なのです。カンパニー側としては、一応オーデイションを通過しているので、言葉は理解していると思っています。 私の場合は、学校で英語を学んでから何年も後にイギリスに渡ったので、挨拶程度の英語力しかありませんでした。そんな具合ですから、リハーサルではアンテナをたくさん張って相手が何を言っているのかとらえますが、夕方

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2004/07/10掲載

怪我、病気

怪我、病気、これらはどんな仕事でも休む事になりかねない状態になるのでさけたいものです。 私は軽い捻挫や風邪では気力でやれてしまう、というか指の骨が折れていても少し痛いなーと思うぐらい鈍感です。(笑) 日本では靱帯がのびたままとか、腰があまりよくない状態とか、熱があると言っても舞台を休むということはプロとして一番したくないことなので、なんとか気力と根性でやります。 ところが外国人はちょっと軽い怪我

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2004/06/10掲載

ダンサーにとって毎日必要な事

 さて、私達ダンサーにとって毎日必要な事はレッスンです。 受けるレッスンの種類はダンサーの方達によりますが、私はバレエとコンテンポラリーのレッスンを受けています。 初めてロンドンに行ったときは、有名なオープンクラス「パイナップル」に受けに行きました。 そこはミュージカルのリハーサルなどもあり、私も『シカゴ』や『ライオンキング』の稽古を外から見たことがあります。また、堀内元さんやミハイル・バリシニコ

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2004/05/10掲載

初めまして

初めまして。イギリスのマシュー・ボーンNew Adventuersカンパニーの友谷真実です。 今は『くるみ割り人形』の日本公演中です! だんだんとカンパニー・メンバーも日本のお客様の反応になれてきて楽しく演じています。 ところで今は外国公演中なので、私たちダンサーやスタッフさんたちはホテル暮らしをしています。 これがイギリス・ツアーとなるとホテルではなく一般の家庭に滞在します。 この個人の家は、劇

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2004/04/10掲載

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