明けましておめでとうございます。

2006年、今年もNew Adventures Companyの『EDWARD SCISSARHANDS』(シザーハンズ)で、日本に帰って来ます!
どうぞ、よろしくお願いします。

2005年は、マシュー・ボーンの作品、『Nutcracker!』、『Highland Fling』、『EDWARD SCISSARHANDS』と3作品が踊れたラッキーな年でした。
そして、大きな発見はマシューが私の英語の知ったかぶりを見抜いた事です。
かなり、私の「英語の解った振り」の演技は良いらしく、なかなか見抜けなかったのですが。
昨年の5月にマシューとの個人面接があったとき、「『シザーハンズ』でマミはどの役もできると思うし、良い家庭の一人もあっていると思うけど、あえてthe trailer-trashをやってもらうかも。」と言われました。私は、意味が解らなかったけど、後でエタに聞けばいいや。といつもの解った振りをしたら、「マミ、僕が言っている事解った?」と初めて見抜かれました。私が「いいえ、解りません。どんな役?演技して見せて下さい。」とお願いすると、マシューがタバコをすって、面倒くさそうな、つまらなさそうな演技を見せてくれたので、やっと理解しました。何となく。

最近はみんな会話の途中で「Do you know this word?」(この言葉知っている?)と、会話に出た言葉の意味を聞かれます。そうなると、お手上げです。「実を言うと知らない。何?」と白状し、私が解ってない事がばれます。
マシューからのダメだしも、後でエタや同じ役の人に聞いてなんとか切り抜けたのですが、今回は新作であり私がオリジナルキャストの一人という事なので、舞台リハでもマシューから直接マイクでダメがで、その場で理解しないといけない場面がたくさんありました。
なんとか今までは、経験があったので大丈夫でしたが、最近はもちろん、私が解ってないのをマシューが見抜きだしたので、どうも全員にダメだしや、チェンジを伝えた後は私をチェックしている感じです。あくまでも私がそう思っているだけですが。
例えば、「次の場面からハヤ替えのある親たちは舞台に出なくてよい。8カウントの踊りをカット。」とカットの説明があり、私はそのカットのシーンから8カウント後で舞台からはければ良い。と理解し、笑顔で踊りながら出てくると、マシューが笑いながら「Mami、私がなんと言ったか、理解した?」と寄ってきました。私が踊りながら「はい、この後がカットになったから、袖にはけるのでしょう?」と聞くと、「違う。」と、マシューは笑いが止まらない感じで、「その前から出なくて良いんだよ。」と踊っている私を、スタジオで袖と設定されているところに連れて行ってくれました。(笑)
親のシーンで全員、同時にエドワードを見る事になりましたが、私はエドワードのそばにいる人だけ、彼を見るのだと思い、一人動かないでいると、2回目にとうとう暗い客席から「Mami you missed it.」(マミ、逃したよ。)と・・・、私が役柄で「ごめんなさいね。」とリアクションすると、客席で見ていた子役のダンサーたちからどっと笑いが聞こえました。

マシューに「Mamiはみんなに愛されているね。」と、言われた事があります。
この言葉、共演者のケリーからも言われたことがあり、最近はカンパニーに戻って来たヘザーにも言われました。違うと思う。私はみんなに面白がられているのだと思う。

今年は、英語をがんばります。

2006年、どんな舞台を観に行かれるのですか?
みなさんにとって楽しい、平和な年でありますように。

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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