インタビュー & コラム

コラム 針山愛美

針山愛美 〜バレリーナのベルリン日記〜 ヨーロッパのダンス事情をバレエダンサー目線でご紹介します。

コラム 針山愛美の記事一覧

今月は、20数年ぶりの桜を見ることができました。

日本の美を再確認、本当に日本の四季は美しく感性を豊かにしてくれます。 今月は、数カ所でコンクールの審査員を務めさせて頂く機会がありました。 そこで、今月は海外で今年見たコンクール、そして海外で過去に出場したコンクールの事ついて少し触れたいと思います。 私の幼少期、国内には五本の指で数えられる程のコンクールしか無く、それに出場するにも何か敷居が高いような気がしていました。 今は、色々なコンクール

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2015/04/10掲載

今年に入ってからはほとんど海外で、ヨーロッパ、アジア、アメリカを回っていました。

三月は日本でもしばらく過ごせそうです。 日本にいる事がほとんどなかったのですが、今月は日本で、以前ベルリン国立バレエ団で上演していた『眠れる森の美女』を見る機会がありました。 <キャスト> 2月7日 オーロラ姫:上野水香 デジレ王子:柄本 弾 カラボス:ウラジーミル・マラーホフ 2月8日 オーロラ姫:川島麻実子 デジレ王子:岸本秀雄 カラボス:ウラジーミル・マラーホフ この作品は、私もベルリン

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2015/03/10掲載

1月15日から17日、YAGPユースアメリカグランプリの地方予選を見ました。

Philadelphiaで開催された予選を見たのですが、実は私はYAGPのコンクールを見るのは初めてでした。 15日は、プレコンペティティブ、ジュニア、シニアのクラッシックとジュニアのコンテンポラリー部門を、16日は主にコンテンポラリー部門を、17日はシニアクラッシック部門を見ました。 全体的に、日本のコンクールともジャクソンコンクールやモスクワコンクールともまた違います。 観客の声援、拍手がとて

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2015/02/10掲載

2015年になりました。新たな気持ちで新しい年を進んで行きたいと思います。

本年もどうぞよろしく申し上げます。12月はヨーロッパはベルリン、リガ、ストックホルム、キエフを何度も往復する月になりました。 まず、去年2014年12月11日から17日まで、Yダンスエンターテイメントスタジオの子供達15人を連れて、公演と研修旅行に行ってきました。 私が企画し、現地の招聘先とコラボレーションし、ラトビアの首都とスエーデンのストックホルムで素晴らしい経験をして来ました。 私は、12月

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2015/01/13掲載

2014年も後少しとなりました。

今年前半は、ベルリン国立バレエ団として半年、そして後半は人生二度目、プロジェクトごとに仕事をさせていただいた変化のある年でした。 矢の如く過ぎた一年でしたが、今後も色々とチャレンジしていきたいと思います。 11月から12月にかけて、ヨーロッパと日本を3往復しました。 ベルリンは常に家に帰ってきた気持ちになりますが最近は、日本へ行ってもアメリカに行っても何処へ行っても家に居るような気持ちになります

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2014/12/10掲載

11月、ベルリンは日々、日が短くなって冬到来です。

11月9日はベルリンの壁が倒れてから25周年記念という事で、ブランデンブルク門で盛大に式典が行われました。 壁崩壊の立役者でもあったゴルバチョフ元大統領がいらっしゃり、バレンボイム率いる国立歌劇場オーケストラがブランデンブルク門で、ベートーベン第九を演奏するなど盛り沢山の式典でした。 私は、ブランデンブルク門の真横で式典を見ていましたが何万人もの人で賑わい素晴らしい一夜でした。 それと同時に、毎年

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2014/11/10掲載

10月に入り、オクトーバーフェストやマラソンで賑わったベルリンもいつもの雰囲気を取り戻しました。

先月9月27日には、第1回タリオーニヨーロッパバレエアワードが開催されました。ウラジーミル・マラーホフ主催で大盛況のうち幕を閉じたこの様子は別枠、ニュースの欄にレポートいたしました。 http://www.chacott-jp.com/magazine/news/other-news/1-1.html 9月は暫く日本に滞在し、9月中旬にベルリンに戻ってくる予定でしたがエアフランスのストライキに巻

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2014/10/10掲載

今月はロシア、ドイツからお届けいたします。

毎年8月に行われている'Zeitgenoessische Oper'主催の'Berliner Hauptbanhof Fesitival'。 ベルリン中央駅構内中心の、広い空間がステージになり、'音楽''ダンス'など、あらゆる分野の芸術家がパフォーマンスする画期的なフェスティバルです。 今年は、来年予算が出ないかもしれないという事で、最後になるかもしれないとの事、本当に残念です。 私は、2年前にベ

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2014/09/10掲載

日本は暑さ厳しい日々が続いています。私は先月、ヨーロッパ、アメリカ、日本に滞在していました。

先月号では、マラーホフのラストパフォーマンスについて集中的に書かせて頂きましたので、今月号は少し前の話になりますが6月中旬から滞在したロシア、トルコの話題も加えお伝えしたいと思います。6月16日 16日から数日間サンクトペテルブルグの白夜祭を訪れ、ワガノワバレエ学校の卒業公演を見て来ました。 会場は、マリンスキー劇場。私が13歳の時、海外で一番最初に訪れた劇場です。 それ以来数回訪れましたが、本当

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2014/08/11掲載

今月は、ウラジーミル・マラーホフ芸術監督のラストパフォーマンスをお伝えしたいと思います。

本当に心に残る日となりました。6月13日 『カラバッジョ』最終公演 <キャスト> ウラジーミル・マラーホフ エレナ・プリス、中村 祥子、エリザ・カブレラ、レオニード・ジャコビナ、ミハエル・バンテェフ、マリアン・ワルター、ジーヌ・タマズラカウ、他ベルリン国立バレエ団ダンサー公演が素晴らしかったのは言うまでもありません。舞台が特別な雰囲気に包まれていて、ダンサー、そして観客が一体になりその瞬間を共感し

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2014/07/10掲載

ついに6月になりました。

ベルリン国立バレエ団の今シーズンの中で、そしてマラーホフ監督が監督に就任されてから10年の月日の中で、最も心が揺れる月になる事は間違いありません。 ベルリンは夏一色、鮮やかな緑の葉が美しく太陽の日差しが強い日々、日が暮れ夜が訪れるのは22時位で観光客で賑わっています。 5月16日 フィルハーモニーのコンサートを聞きにいきました。 故 クラウディオ・アバドの為に捧げられたコンサート、本来ならば彼が

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2014/06/10掲載

ベルリンは5月に入りました。

春にも関わらず不安定な天気が続いていますが、夜は21時を過ぎてもまだ明るいので嬉しくなります。4月3日から12日までロシアのペルミでアラベスクコンクールのプレス審査員をさせていただきました。ウラジーミル・ワシリエフ審査委員長、ユネスコの由緒あるコンクールです。 これについては別でレポートいたします。4月17日、24日、29日 「ロメオとジュリエット」の本番 <キャスト> ジュリエット:ヤナ・サレン

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2014/05/12掲載

日本はすっかり春らしい季節ですね。

ベルリンも少しずつ春らしくなって来ました。 今シーズンそしてマラーホフ監督のもと働くのもあと2ヶ月半となり、一言では言えない思いになる一瞬が多々あります。 いつも和やかな雰囲気の中リハーサルしています。 3月に入ってから、ラトマンスキーとスタントン、両氏がいらしてハーサルも熱が入ったものとなっていました。 3月20日は朝からゲネプロでしたが、各国からマラーホフ監督を見にいらしたお客様や、プレスの

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2014/04/10掲載

あっという間に3月、少しずつ日が長くなって、木々の芽も顔を出し始めました。

今月は初演も控えていて、リハーサル中です。また「マラーホフとフレンド」の公演もあり、盛り沢山、楽しみな公演が控えています。 ソチオリンピックの開会式・閉会式は、さすがロシアが開会国であり、バレエ、音楽、オペラ満載で見ごたえがありました! 2月18日から21日 ベルリンタンツリンプ開催 毎年行われている、若いダンサーのためのフェスティバルコンクール。 今年は11回目を迎えました。 世界各国から若い

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2014/03/10掲載

ベルリンに冬到来です。

ソチのオリンピックと共に、ベルリナーレも開幕し、賑やかで華やかな街となっています。 1月21、23、24、25、27日 「マラーホフとフレンド」の公演 <プログラム> 「ショピニアーナ」よりアダジオ 吉岡美香、ウラジーミル・マラーホフ ガラの幕開け、14人のコールドと共に。白のクラシックが似合う二人のデュエット、綺麗でした。 「SPRING WATERS」 振付:Assaf Messerer

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2014/02/10掲載

皆様、2014年もよろしくお願い申し上げます。

本年は変化の年になりそうですが、一歩一歩、そして一時一時を大切に進んで行きたいと思います。 ベルリンは春模様、まだ雪は一度しか降らず温かい日々が続いています。 ベルリンの新年は花火で始まりました。12月31日から1月1日に変わる、0時になったとたんに花火大会。 一年でこの日だけ個人で花火をする事が許されていて街中で皆花火を打ち上げ新年を祝います。外に出ていると花火が飛んできたり危ないのが事実ですが

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2014/01/10掲載

2013年も残すところわずかとなりました。

ベルリンはもうマイナスを記録し寒い日が続きますが、クリスマスマーケットが並び暖かい雰囲気です。 11月17、22日 『チャイコフスキー』本番 <キャスト> チャイコフスキー :ライナー・クレンシュテッター チャイコフスキー妻:クラシーナ・パブロワ チャイコフスキー影:アーシャック・ギャルミャン ライナーのチャイコフスキーは、また違ったチャイコフスキーで新鮮でした。 アーシャックはこの日がデビュ

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2013/12/10掲載

11月は毎年寂しげなベルリン。

冬を感じる毎日、雨が多い日が続き、5時前には日が暮れるようになりました。 今月末にはクリスマスマーケットが並ぶので又賑やかな街になることと思います。10月10日 『白鳥の湖』 <キャスト> オデット/オディール:中村 祥子 ジークフリート:ミハイル・カニンスキー 初めて、正面から見る機会に恵まれました。 とても不思議な気分で鑑賞。 自分のバレエ団の『白鳥の湖』を、客席から見るのは初めてでした。国

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2013/11/11掲載

もうすっかり冬のようなベルリン。

2013ー2014年のシーズンが幕を開けました。 9月14日 今シーズンは、ベルリン国立バレエ団が一つの組織に統一されてから(10年前まではベルリン国立劇場バレエ、ドイツオペラバレエ、コミッシュオペラバレエの3つに分かれていました)10年目。 今シーズンは、10周年記念オープニングガラで幕開けです。 <プログラム> 『白鳥の湖』から 1幕ワルツ Choreographie: Patrice B

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2013/10/10掲載

2013 - 2014のシーズンが始まりました。

ベルリンは過ごしやすく秋の気配を感じる毎日です。8月15日 皆元気に戻ってきました。 マラーホフ監督もとてもお元気そう! バレエ団員の皆も、バカンス明けで日焼けし、笑顔が絶えずホリデーを満喫した姿がうかがえました。 この日はクラスのみ。 マラーホフ監督は、今月一杯は無理しないで調整しながらリハーサルするようにと仰って、スタジオ内はリラックスした良い雰囲気でした。シーズン初日 Photo:Emi H

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2013/09/10掲載

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