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[2009.09.30]

ニュ−ヨーク・シティ・バレエ来日直前インタビュー

NYCBのプリンシパルで『セックス・アンド・ザ・シティ』の原作者キャンディス・ブシュネルの夫としても知られるチャールズ・アスケガードに話を聞いた。

----日本公演が楽しみですね。

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チャールズ・アスケガード(以下CA):
2004年以来の来日だから、とても楽しみにしています。日本の観客はバレエのことをよく知っているので、踊りがいがありますね。私自身は(NYCBに入団する前に所属していた)アメリカン・バレエ・シアター(ABT)時代から日本には行っているので、合計10回ほど行っています。ABT時代には3年ごとに日本に行っていたので、ファンの方々が前回の来日のときの写真をわざわざ見せてくれたり、東京以外の都市での公演に来てくれたり、本当に素晴らしい経験をしました。今回は東京だけなので、京都に行けないのが残念です。プライベートで滞在期間を延長するかどうかまだ決めかねているところですが。

----バレエを始めるきっかけは何だったのですか?

CA:姉と妹がバレエをやっていて、レッスンを見によくついて行っていました。男子用のクラスもあったので、はまってしまったんです。姉は今、ワシントン州でバレエ学校を主宰していて、すごく成功しています。今年も大きなバレエ団に3人の生徒を送り込みました。妹の方も踊っていたけれど、今は外科医なんです(笑)。バレエを20歳で止めて、大学に行ったのですよ。

----NYCBへの入団を決めたきっかけは?

CA:ジョージ・バランシンとジェローム・ロビンズが創ったバレエ団だからでしょう!もちろん、ABTでも踊りたかったです。理由は、ミハイル・バリシニコフが当時いたから。そして、僕が育ったミネソタ州ミネアポリス市に公演で来ていたのはABTだったから。だけど、NYCBではロビンズによる新しい振付があったり、バランシンもいたりして、ものすごく惹かれました。また、子どものころからNYCBとABTのサマー・スクールには行っていました。ひと夏ABTに行った翌年はNYCBへという具合に。率直なところ、ABTでは同じことをやり続けている気がしていたときに、NYCBに移る話が来たので迷わず入団したのです。以来、後悔したことは一度もありません。NYCBはアメリカ、そして世界で一番のバレエ団だと思っていますからね。

----NYCBとバランシンの魅力は何ですか?

CA:バランシンは20世紀を代表する天才的なアーティスト。彼自身がバレエそのものを進化させたと思っています。そして、常に時代を反映するモダンな要素を取り入れ、バレエそのものを変えたのです。NYCBではそんな彼と直接つながっている人たちがいる。芸術監督のピーター・マーティンスもそうで、彼は私の上司です。こんな近くでバランシンを体験することは他ではできないですから。

----バレエがセレブカルチャーの一部になることについてどう思いますか?

CA:セレブカルチャーにはやり過ぎ感が少しあると思います。昔はアカデミー賞やトニー賞のためだけにレッドカーペットがあったけれど、今やどこにでもありますから(笑)。もちろん、ガラ・パーティはとても華やかだけれど、あれは古い伝統の一部だし、私はそこで妻にも出会ったし(笑)。ただ、バレエはセレブカルチャーの悪い影響は受けていないと思います。バレエ自体がとてもピュアな芸術で、ダンサーは日々練習を重ねるというリアルなところがあるうえ、実際、人生そのものを捧げているからです。

----日ごろの生活で気をつけていることはありますか?

CA:食生活は特に大切です。菜食主義者にはなれないですね。私たちはある種のアスリートなので、たくさん食べないと持続できません。もちろん、いつ食べるかにも気をつけます。食べるなら、舞台の3〜4時間前に食べます。そして、舞台の後も食べます。あと、十分な水分と睡眠も欠かせないですね。

----40歳を過ぎて、引退について考えますでしょうか?

CA:最近、ヒザの手術をしたのだけれど、昔だったらそれだけでキャリアが終わっていたかもしれない。でも、今や医療の進歩で、身体を強く保つことが出来る分、ダンサーとしての寿命も長くなっていると思いますね。なので、引退する予定は今のところ全くないですよ。

(Photo by Hirostugu OKAMURA)

ニューヨーク・シティ・バレエ 2009
10月 8日 (木) ~ 10月 12日 (祝・月)  Bunkamuraオーチャードホール
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