インタビュー&レポート

インタビュー: 最新の記事

インタビュー: 月別アーカイブ

[2008.05.10]

英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルダンサー
マリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレスインタビュー

7月の英国ロイヤル・バレエ団の来日公演に先駆けて、夏には結婚することが決まっている二人のプリンシパル・ダンサーがチャコットを訪れた。早速、ホットなホットなお話を聞いた。

●マリアネラ・ヌニェス=インタビュー

----初めて世界バレエフェスティバルに参加された時はどんな印象をもたれましたか。

ヌニェス 私はまだ15歳でしたが、そんなに若くしてこのフェスティバルに参加できたことを非常に光栄に思いました。たくさんの素晴らしいバレリーナの方々が出演していて、彼らと同じ舞台に立てたことはほんとうに嬉しかったです。

-----その頃はマキシミリアーノ・グエラと国際的な舞台で踊ることが多かったと思いますが、特に印象に残っているダンサーは誰ですか。

ヌニェス そうですね、やはり、シルヴィ・ギエム、アレッサンドラ・フェリですね。彼女たちと同じ舞台で踊ることができたことは素晴らしいことでした。

-----たいへん若い頃からバレリーナとして活躍されていますが、あまりに早く自分の進路を決められて、後悔されたことはありませんか。

ヌニェス まったく後悔したことはありません。バレエを愛していますし、プロフェッショナルで踊っていることがたいへんにうれしいです。

---- ロイヤル・バレエ団を選ばれたのはなぜですか。

ヌニェス 私は幼い頃から、ロイヤル・バレエ団のビデオを観ていましたし、彼らがブエノスアイレスに来た時に初めてライヴの舞台を観まし た。レパートリーも気に入っていましたし、それ以来すっとロイヤル・バレエ団に入ろう、と決めていました。『眠れる森の美女』や『白鳥の湖』を始め、マク ミランの『ロミオとジュリエット』アシュトンの『シルヴィア』『リーズの結婚』などどれも好きな作品ばかりでした。

---- あなたがロイヤル・バレエのオーディションを受けられた時、当時、芸術監督だったアンソニー・ダウエルが公演中のため『眠れる森の美女』のカラボスの衣裳のまま審査されたとお聞きしましたが。

ヌニェス そうです。アンソニー・ダウエルといえば偉大な方だし、その方がカラボスの格好してたので、余計に緊張しました。そのほかにもモ ニカ・メイスンを始めカンパニーの偉い方々がいるなかで、『ドン・キホーテ』のヴァリエーションを踊りましたが、15歳の私にはたいへんな経験でした。

---- アルゼンチンで習われたこととロイヤル・バレエ学校で学ばれたことに違いはありませんでしか。

ヌニェス ええ、多少の違いはありましたが、私は英国スタイルのバレエを学ぶためにロイヤル・バレエ学校に行ったので、なにも問題はありませんでした。

---- ロイヤ・バレエのクラシックのレパートリーはもうほとんど踊られたと思いますが、そのほかにコンテンポラリーのレパートリーにも関心はありますか。

ヌニェス ええ、もちろん。今までもナチョ・ドゥアトやイリ・キリアンのネオクラシックの作品は踊っています。最近、ロイヤル・バレエ団のレジデンス・コレオグラファーになったウェイン・マクレガーの作品も踊っていくことになると思います。

---- 現在の芸術監督、モニカ・メイスンはどんな方でしょうか。

ヌニェス そうですね、モニカ・メイスンはロイヤル・バレエ団に長いこと在籍していましたので、カンパニーのことは知り尽くしていますし、彼女のアーティステックな視点は非常に素晴らしいと思います。

---- 5月にジュリエット役としてデビューをなさるそうですが、どんなジュリエットを踊りたいと思われますか。

ヌニェス ええ、観に来てください。今、ちょうどリハーサルの最中ですので、お話しにくいですね。ステージで答えを観ていただきたいと思います。

---- 今、プライヴェートではお幸せな時ですが、『ロミオとジュリエット』という悲劇を踊るのはたいへんではないですか。

ヌニェス もちろん、まったく問題ありません。ぜひ、観に来てください。

---- たいへんお忙しいところありがとうございました。

●ティアゴ・ソアレス=インタビュー

---- ブラジル時代にアクロバットを習われていたそうですが、バレエの習得には役に立ちましたか。

ソアレス アクロバットを習っていたのは8歳くらいの時で、バレエを習い始めたのは16歳の頃だったので、特にテクニックの面でどうこういうことはありませんでしたが、フィジカルな面でバレエを習うために強い身体ができていた、ということはあるかもしれません。

----- その後、ロシアに行かれてバレエを続けられたと思うのですが、ブラジルとロシアのバレエ教育の違いなどは感じられましたか。

ソアレス ええ、ブラジルといいましてもロシア・バレエの影響が強く、実際ロシア人の教師やキューバ人の教師もいましたから、違いはあまり感じませんでしたね。

----- マリインスキー劇場でも踊られたのでしょうか。

ソアレス いえ、マリインスキー劇場には6ヶ月間、プリンシパルとして踊るための準備のために行きましたので、フェスティバルの時に少し舞台に出ましたがカンパニーの一員として踊ったわけではありません。その後、モスクワに行ってゴルデーエフのカンパニーで踊りました。

---- ワシーリエフ振付の『ロミオとジュリエット』を踊られたそうですね。

ソアレス ええ、まだ、ロシアに居たのですが、ブラジルのカンパニーにゲスト出演して踊りました。たいへんおもしろい作品です。
ワシーリエフは、役に対して素晴らしいアドヴァイスをしてくれました。優れた舞踊家だと思いました。

----- ロイヤル・バレエ団では様々な役を踊られていますが、どういった役がお好きですか。

ソアレス そうえすね、いろいろな役を踊っていきたいと思いますが、クランコの『オネーギン』のオネーギンが一番気に入っています。

---- どちらかというと演劇的な役がお好きなのでしょうか。

ソアレス そうですね、私はストーリー性のある作品が好きです。素晴らしいダンスと素敵なストーリーがうまく融合された作品を踊りたい、と思っています。

----- コンテンポラリー・ダンスはどんな作品を踊られているのでしょうか。

ソアレス はい、ブラジル時代にはくつかのコンテンポラリー・ダンスを踊ったことはあります。最近は、ロイヤル・バレエ団にもコンテンポラリーの振付家が入りました。これからは実験的な作品も踊ることになるでしょう。

----- 5月にはヌニェスさんと『ロミオとジュリエット』を踊られるそうですね。

ソアレス ええ、彼女はずっとジュリエットを踊りたいと思っていたし、一緒にベストを尽くしたい、と思っています。

----- ロイヤル・バレエ団の来日公演を楽しみにしている観客のためにメッセージをお願いします。

ソアレス そうですね、私たちは日本公演をほんとうに楽しみにしております。私は2005年以来2回目の来日なんですが、いつも日本にくるのは楽しみで仕方がありません。ですから、いいダンスをお見せして皆様に喜んでいただけたらほんとうにうれしいです。

---- お二人が踊られる公演を楽しみにしております。お忙しいところありがとうございました。

(インタビュアー/関口紘一)