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[2008.04.10]

堀田千晶インタビュー


新シーズンから、NDT IIに参加します。

----バレエから始められたのですか。

堀田 ええ、バレエは8歳から始めましたから、もう10年くらいになります。

-----Noismではバレエはクラスだけですか。

堀田 そうですね、今はバレエ・クラスの基本のトレーニングだけですね。
----ワシントンのスクール・オブ・バレエのサマースクールに参加されたとお聞きしましたが。

堀田 はい、1ヶ月間、バレエだけではなくジャズダンスやコンテポラリー・ダンス、ピラティスも学べるサマースクールです。広島で通っていたバレエ教室の池本先生の薦めで行きました。バレエはロシア系で、ジャズやコンテはアメリカの先生でした。
特に普段できないジャズが踊れて楽しかったですね。バレエのテクニックも少し入っていましたし。レベルに合わせて30人から40人くらいいましたが、そのうちの何人かはスカラシップをもらって、寮に無料で入れる、という制度がありました。

-----Noismを選んだわけは?

堀田 今年の6月にNoism研修生のオーディションに合格しました。住民票も新潟市に移して、初めての一人暮らしが始まりました。

----独立して自分の進む道が決まったということですね。同学年の人たちはまだほとんどの人が何になるか決まっていないでしょうね。

堀田 そうですね、ダンスが好きで、小さい頃からダンスばっかりやっていましたし、ほかにこれといって関心をもったものがありませんでした。
知り合いのバレエの発表会を観に行って、踊りを習いたいなと思いました。ピアノも習っていましたがあまり好きではなく、ミュージカルも習っていましたが結局、一番楽しかったのは、バレエでした。いやいや習いに行ったということは一度もありません。
バレエの先生の薦めもあったし、ちょうど募集もしていましたから。

----研修生でもメンバーと同じように活動するんですか。

堀田 はい。朝から晩までカンパニー・メンバーと同じように稽古しなければなりません。ただ、カンパニーのメンバーのように報酬を得ることはできないんですけど、研修費等は払わずにリハーサルに参加できます。ツアーには参加しないのですが。

----Noismの稽古は、バレエと違うので戸惑いませんでしたか。

堀田 広島で習っている時も2カ月に一度はコンテのクラスがあったので、コンテも身近に感じていました。
私はバレエのようにポジションがきちんと決まっているものより、もっと自由な踊りもやってみたかったし、私は、バレエでもお姫様役ではなくて『海賊』とかキトリとかが好きでした。

----で、実際、Noismに入ってどうでしたか、金森さんのはアメリカのジャズダンスとかとは違ってヨーロッパのスタイルだから、身体が痛くなったりとかありませんでしたか。

堀田 はい、痛くなりました。動きとかも初めて見るものばかりで、身体の仕組みがどうなってるんだろうと思いました。慣れるまでそうとうたいへんでした。最初にNoismの人たちを見た時にほんとうにびっくりしました。衝撃でした、凄い人たちのあつまりだな、と思いました。
作品自体もそうだし、動きもその人に合った動きというか、クラシックの世界とは全然違う、と思いました。音楽の感じ方も違って、穣さんのほうがすごい深いですね。ジャズはフィーリングだし、バレエはリズムに合わせるというか。

---1年半踊ってみてどうですか。

堀田 まだまだです。ステージで踊ったのは、1回だけスタジオパフォーマンスをやりました。穣さんの過去の作品の一部を構成した「5 in the square」という作品をNoismのサポーターズクラブの方々などに見せました。

----バレエと違ってお客さんがすごい近くにいたでしょう。

堀田 ええ、すごい近くでした。寝てる子を見つけちゃいました。

----そして今年の2月にネザーランド・ダンス・シアター(NDT II)のオーディションに合格されたんですね。

堀田 ええ、つい1ヶ月くらい前です。合格の報告をしたのが、メンバーがアメリカツアーに出発する日だったんですけど、みんなとても喜んでくれました。

----NDTのあるハーグには初めて行ったんですか。

堀田 そうです。ハーグはオランダですけど、ヨーロッパに行くこと自体初めてでした。

-----オーディションには何人くらい来ていましたか。

堀田 いろんな国から300人くらい来ていました。

-----すごいですね。何人受かったのですか。

堀田 結局、女性は3~4人だったと思います。バレエ・クラスの審査があって、その後のネザーランド・ダンス・シアターのレパートリーの審査ではキリアンの『27 52』をNDT Iのダンサーに、30人くらいが一緒にその場で教えてもらって、最終的に3人ずつ踊って審査をうけました。1分くらいの振りでしたが、だいたい1時間くらいで覚えるという感じでした。
レパートリーの後、ソロを踊って面接がありました。穣さんのところで踊っているんだよね、と言われて、それから言葉の問題があるけど、振りをキャッチするのが早かったからって。
審査は、NDT IIのディレクターとNDT Iのディレクターが立ち会いました。

----8月からNDTに行くんですね、寮はあるんですか。

堀田 ええ、寮はあります。だから住むところなどは心配ないです。広島の先輩がNDT Iにいて、いろいろ見せてもらったりしました。でもNDT IIには日本人はいません、アジア人は中国人と韓国人がいるみたいですけど。

----Noismに参加して得たものはなんでしょうか。

堀田 Noismは、ダンスのテクニックだけではなく、穣さんやカンパニーの人から人としてのあり方を始め、いろんなことを学べたところでした。
Noismの人たちはみんなダンスに対して一途というか、常に全力だし、ダンサーという職業のあり方がすごい素敵で、素晴らしいな、と思いました。
今年の7月までNoismで、9月の新シーズンからNDT IIの所属になります。ヨーロッパツアーが多いみたいでたいへんですが、楽しみです。

---ありがとうございました。ご活躍を期待しております。それから、ハーグに行ったら、ぜひDance Cubeにもメールで様子をお知らせください。お待ちしています。
(インタビュアー/関口紘一)
堀田千晶(ほりたちあき)

1989年広島県生まれ。 8歳からクラシックバレエを池本恵美子に師事。モダンダンスを石原完二に学ぶ。 2004年ワシントンスクールオブバレエのサマースクールにスカラシップを得て参加。
2006年8月より研修生としてNoismに所属。2008年2月のNDT IIオーディションに合格、2008年8月より参加予定。