インタビュー & コラム

コラム 針山愛美

針山愛美 〜バレリーナのベルリン日記〜 ヨーロッパのダンス事情をバレエダンサー目線でご紹介します。

コラム 針山愛美の記事一覧

11月は毎年寂しげなベルリン。

冬を感じる毎日、雨が多い日が続き、5時前には日が暮れるようになりました。 今月末にはクリスマスマーケットが並ぶので又賑やかな街になることと思います。10月10日 『白鳥の湖』 <キャスト> オデット/オディール:中村 祥子 ジークフリート:ミハイル・カニンスキー 初めて、正面から見る機会に恵まれました。 とても不思議な気分で鑑賞。 自分のバレエ団の『白鳥の湖』を、客席から見るのは初めてでした。国

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2013/11/11掲載

もうすっかり冬のようなベルリン。

2013ー2014年のシーズンが幕を開けました。 9月14日 今シーズンは、ベルリン国立バレエ団が一つの組織に統一されてから(10年前まではベルリン国立劇場バレエ、ドイツオペラバレエ、コミッシュオペラバレエの3つに分かれていました)10年目。 今シーズンは、10周年記念オープニングガラで幕開けです。 <プログラム> 『白鳥の湖』から 1幕ワルツ Choreographie: Patrice B

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2013/10/10掲載

2013 - 2014のシーズンが始まりました。

ベルリンは過ごしやすく秋の気配を感じる毎日です。8月15日 皆元気に戻ってきました。 マラーホフ監督もとてもお元気そう! バレエ団員の皆も、バカンス明けで日焼けし、笑顔が絶えずホリデーを満喫した姿がうかがえました。 この日はクラスのみ。 マラーホフ監督は、今月一杯は無理しないで調整しながらリハーサルするようにと仰って、スタジオ内はリラックスした良い雰囲気でした。シーズン初日 Photo:Emi H

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2013/09/10掲載

今月はアメリカ、ヨーロッパ、日本からお届けします。

ベルリン国立バレエ団ただいま休暇中です(8月14日まで)。 今月はアメリカ、ヨーロッパ、日本からお届けします。7月6日 パッサウ音楽祭にて "バッハプラス" の公演本番。 6月、大洪水に見舞われたパッサウですが、そんなことは感じさせないくらい復興していました。そんな自然の美しい町で毎年夏に行われている国際音楽フェスティバル。 ミーシャ・マイスキーやサビネ・マイヤー、など数々の著名な音楽家が今年のプ

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2013/08/12掲載

日本も夏休み直前ですが、バレエ団も6月30日から休暇に入りました。

日本も夏休み直前ですが(夏休みに入っている時期に読んでくださっている方もいるかもしれませんが)バレエ団も6月30日から休暇に入りました。 ツアー続報 6月10日 北京から台北へ。2グループに分かれての旅。 9日は『ラ・ペリ』の公演で、終演後ゆっくりする間もなく、第1グループは朝5時に集合。第1グループのほとんどのダンサーは寝る間もなく疲れた様子でした。 飛行時間は3時間弱でしたが、とても静か皆寝

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2013/07/10掲載

今月(6月)はツアーでアジアに来ています。

私は5月中旬から、ベルリン→東京→ベルリン→北京→台北→ベルリンと、かなり飛び回るスケジュールですが元気に過ごしています。 5月19日 日本にて Yダンスカンパニーの公演 ベルリンでの出来事ではないのですが、妹、祐美のために一時帰国。『眠れる森の美女』のリラの精(昼公演)とオーロラのグラン(夜公演)を踊りました。 去年からの色々な思いがあり、どんな時でも、ほんの一時でも妹の顔を見ると嬉しくなりま

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2013/06/10掲載

今シーズンも残すところあと2ヶ月足らずとなりました。

ドイツオペラでは工事が始まり、シラー劇場、コミッシュオペラ、バークハインのみで公演中。 来月はツアーに出ます。 4月14日 『リング(指輪)』今シーズン最終公演。 今後、現時点では公演予定がなく次回はいつ何処で公演できるか未定なので、ピアニストのエリザベット・クーパーとミカエル・ドナールも心のこもった挨拶を舞台上でされました。 この日はボータン役で迫力ある踊りを見せたドミトリー・セミョーノフもバ

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2013/05/10掲載

4月に入ったというのに、まだ雪が残っています。

夜はここ数日(4月上旬の時点で)マイナス3度前後を記録していて、まだまだ冬のベルリン。 でも、陽は1日1日長くなっています。まず最初に、バーデンバーデン音楽フェスティバルについて触れたいと思います。 ベルリン・フィルハーモニーが約50年続けてツアーコンサートを行ってきたザルツブルグ音楽祭、今年からバーデンバーデン音楽祭へ場所を移し、今年はその幕開けでした。 まず、3月23日にその記念すべき初演、オ

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2013/04/10掲載

春になりつつあります。

と、一昨日書いたところですが、今日はベルリン大雪で銀世界に逆戻りです。 ベルリンの3月はいつもこのような感じで冬と春の毎日です。 日本は今月末から4月にかけて桜が美しい季節、私も今年は桜を見る機会がありそうです。 2月7日 Rock the ballet と言う公演を見ました。 ラスタ・トーマスのカンパニー。若いダンサーが終結し、ロック調バレエを披露。アクロバティクな技も楽々こなし、マイケル・ジ

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2013/03/11掲載

2月、ベルリンはいろいろなことがあり、なんとなく慌しく日が過ぎていきます。

ベルリン国立バレエ団は、2014年夏から少し変化がありそうです。 ですが、私たちは日々、いつも通り活動しています。 様子を見ながら一丸となって良い公演をお見せできるように頑張って行きたいと思っています。 今回少し、ベルリンでの出来事ではないのですが、人生でもうこんな経験は出来ないと思うくらい、限界にチャレンジした経験をお伝えしたいと思います。 ウクライナのドネツク・バレエ団、ソロヴャネンコ記念ド

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2013/02/12掲載

2013年 皆様、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2012年、振り返ると色々なことがありましたが、その一駒一齣が昨日のように感じます、本当にあっという間に過ぎていきました。時間は戻すことができないですが一瞬一瞬を大切に今年も過ごせるようにしたいです。そしてこれまでたくさんの方に助けていただき、これからは私もたくさんの方々のために、力になれる何かしていきたいと思います。 私の本年1月1日は、『ペールギュント』の公演で幕開けでした。 主演は、マラー

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2013/01/10掲載

12月になりベルリンは雪も降り、冬到来です。

クリスマスマーケットも並び、1年の終わりを感じる季節になりました。 11月16日 日独センターで、モダンダンスグループのディレクターで日本でもなじみのあるサーシャ・ワルツとバッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督・鈴木雅明さんの対話サロンが行われました。 対話はとても共感できる内容で、なるほどと思うところが多かったです。音楽とダンスのコラボレーションの話が主で、モダンダンスと古典音楽がどのように作

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2012/12/10掲載

11月はベルリンで最も哀愁漂う季節。

雨も多く、クリスマスマーケットもまだ出ていないので何となく街がさびしい感じです。 10月末でサマータイムも終わり、夜が1時間短くなりました。 10月13日 『ペールギュント』 今シーズン、『ペールギュント』1回目の公演。 Peer Gynt:ウラジーミル・マラーホフ Peer Gynt (語り):セバスチャン・ヒュク Solveig:ナディア・サイダコーワ Bergkönig:ジヌ・タマズラカウ

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2012/11/12掲載

9月、公演シーズン開始です。

例年のごとく、3つのオペラ劇場での公演が始まり忙しくなってきました。 ベルリンは秋を通り越して、時折冬のような寒さですが、まだ太陽が顔をのぞかせています。(冬になると全くグレーな太陽など程遠い空になってしまいます) 9月20日 念願だった、ピナ・バウシュの公演を現地で見ることができました。 この日は、平日だったのですが『オネーギン』のゲネプロ(19日)と本番(21日)の中日で何と休日。それで、思

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2012/10/10掲載

秋の爽やかな風が心地よいベルリンです。

8月13日、新シーズンがスタートしました。 まずは、例年のことですが、新しいメンバーが加わりました。 女性は Ekaterina Doganova (ロシア) Cécile Kaltenbach(フランス) Ilenia Montagnoli,(イタリア) Jordan Mullin(ニュージーランド) Alice Williamson(英国) Patricia Zhou (カナダ) 男性は C

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2012/09/10掲載

暑い日本に帰ってきました。

この日記が更新されるころに一度ベルリンに戻ります。日本のバレエ界、夏は大忙しです。 ベルリンは7月、8月中旬までシーズンオフです、、、では夏休みの話題から。 7月8日 ロサンゼルスで本番。 ホセ・カレーニョさんと黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥを踊る機会がありました。 ホセさんは素晴らしい方で、本当にいろいろなことを学びました。 バレエは、やはりテクニックだけではないと言うことを、改めて再確認。 数分

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2012/08/10掲載

ベルリン国立バレエ団は休暇に入りました。

6月24日から7月8日 ドイツオペラにてブロードウェイのミュージカル、『ウエスト・サイド・ストーリー』が上演されました。 日本でも有名なミュージカルですが、ヨーロッパ遠征組が1ヶ月ほどドイツオペラでリハーサルを行っていました。毎朝、バレエ団の更衣室からスタジオへ向う途中の大きな空間で発声練習、クラス、そしてドラム付きのバンド付きのリハーサルをしていました。メンバーはもちろんアメリカでオーディション

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2012/07/10掲載

今シーズンもあと少しとなりました。

緑が豊かで気持ちの良い気候が続いています。 5月25日 ベルリン・フィルハーモニー主催のダンスプロジェクトを見に行きました。 作品はカルメン。 指揮はサイモン・ラトル、全体をまとめたのはサッシャ・ワルツでした。 場所はトレプコ・アリーナという大きな空間。『カルメン』の約3時間の全曲から抜粋し、1時間くらい短縮され、約120人のベルリン・ダンススクールの子供たちが踊るという公演でした。 いろいろな

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2012/06/11掲載

5月・・・、1年で最も美しい季節になりました。

ベルリンではまだ不安定な天気が続きますが、緑鮮やかな春到来です。 4月16日から22日にかけて、インターナショナルダンスサミットベルリンが開催されました。もう毎年恒例になっていますが、今年はシラー劇場の2階の広間で毎日色々な催しが行われました。 その中のプログラムのハイライトとして4月19日〜22日、エイフマンカンパニーがゲストカンパニーとして来独しました。 19、20日は『アンナ・カレーニナ』

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2012/05/10掲載

4月のドイツはいつも不安定な季節。

太陽が貌を出したと思ったら、あられが降ってきたり、気温も、冬のように寒くなったり暖かくなったり。体調を崩さないようにすごしたいと思います。 3月10日から18日 バレエ団は1週間の休暇でした。 皆、自分の故郷や旅行に出かけリフレッシュして元気に再会しました。 3月26日 ベルリンバレエ学校の2年生のクラスを見に行きました。バレエ学校は素晴らしい施設を備えていてスタジオも広く美しい。 2年生の担

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2012/04/10掲載

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