【大人のダンス〜 Q&A編 〜 】Vol.1『開脚ストレッチはなんのためにするの?』

『大人からはじめたダンサーに、長くダンスをたのしんでもらえるよう、ダンサー KaQがとっておきのコツを教えます♪』

さまざまなダンスを踊るダンサーKaQだからこそ伝えられる効果的なストレッチ方法や身体づくりに役立つ情報をおとどけします。


はじめまして!
最近カフェが増えて盛り上がっている清澄白河&森下地域のダンススタジオ、StudioENTRADA代表のKaQです。
今回、コラムを連載させていただくことになりました。
はじめましての第1回、興味を持って読んでいただけたら幸いです。

このコラムではバレエに限らず、いろんなダンスレッスンを受ける中で、
気になるちょっとした疑問や気になるポイントを、ダンサーKaQの視点からわかりやすく答えていきます。
ひとつのテーマについて「Q&A」と「役立つHow to」を交互に掲載していく予定です。

さて、記念すべき第1回に取り上げるのは・・・

『開脚ストレッチ』

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ストレッチの定番といえばこれ!
床に座って開脚をして、上半身を前、そして左右に倒していく開脚ストレッチ。

これはそもそも何のためにするの?何の役に立つの?

はい。お答えします。
これには、主にこんな2つの効果があります。

(1)下半身の股関節周りの柔軟性アップ

(2)上半身の柔軟性&筋力をアップ

 

もっとくわしく!

(1)はわかりやすいですね。
ダンスをするとき、脚は前後左右・そして上下方向まで動かさないといけないので、脚の付け根、股関節の可動域を広げるトレーニングをすることで、難しい動きができるようになります。
意識して行うと、開脚だけでなく、股関節の外旋・内旋、ひざの裏まで効果があります

ところで、JAZZのレッスンで開脚ストレッチを行うとき、
アームスのポジションやシークエンスが音楽に合わせてついていませんか?
実は、これをしっかり意識して行うととても効果があるんです。 

それが(2)です。

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開脚で座った状態だと、腕を頭のうえに上げるだけでも大変!背中が痛くなりますよね。
立った状態だとあんなにかんたんなのに。。。

実はこれ、開脚をして下半身の筋肉を使えない状態になると上半身の筋肉だけで腕を上げなければいけなくなるからです。

立っているときは腕を上げている「だけ」のつもりでも下半身の筋肉を無意識に使っているんです。







トレーニングとしてはこうやって下半身を制限することで、上半身をより柔軟に、細かい筋肉まで使えるように身体を変えていくことができます。立ってできるかんたんなシークエンスも、開脚という極限状態で行うことで難易度があがり、それができるようになるころには、より上半身を使いこなせるようになります。

このような理由でとても有効なトレーニングなので、先生から先生へ受け継がれてきたのも納得ですね!

ところがこの素晴らしい開脚ストレッチ、コツがちゃんとわかっていないとまったくストレッチの効果がありません。

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慣れていないと「テディーベア」みたいな座り方になってしまっていませんか?
これでは動きを真似てもまったく意味がないんですね。

次回は、そんな「テディーベア座り」になってしまっている人のための、
開脚ストレッチが本当に効果的になるHow toを紹介したいと思います。


 

『開脚ストレッチ』を効果的にするために気をつけるべきポイントは?!

How To編を読む

 

ライター: KaQ / 羽祢田核(はねだ かく)

国立大学生物学科在学中にダンスにのめり込み卒業後、ダンサーとして大手テーマパークで活躍。
その後は舞台やコンサートに出演し2014年『ブエノスアイレス午前零時』出演を機に、2015年よりアルゼンチンタンゴを本格的に始める。
現在は清澄白河でStudioENTRADAを主宰し、キッズダンス・大人向け各種クラス・アルゼンチンタンゴなどを、4歳から74歳まで幅広い世代に向けて教えている。
ジャズ・ヒップホップ・サルサ・タンゴなど様々なジャンルの経験と理系的なセンスで組み立てたレッスンは、わかりやすく他にはない独特の切り口を持つ。

日本アルゼンチンタンゴ連盟認定インストルクトール
江東区立深川小学校HipHop講師
2017年Chacottダンスキューブ勝どきスタジオパフォーマンス出演


StudioENTRADA公式Webサイト

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