春ですね

今回は10年ぶりの長い日本滞在でしたが、4月にニューヨークに戻ります。
日本の緊急事態宣言も長かったので、友人にも会わず健康診断や歯の治療も大学病院にかかり、NY出発に間に合うように治してくださり感謝でした。

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そのあとワークショップをいくつか行い、熊本のバレエ"カサデアルテ芸術の家"主宰の夏の公演のために、バレエの先生方にコンテンポラリー・ダンスを振付けることもさせていただきました。
踊る曲はオリジナル曲を使い、主催される藤田真紀先生とタンゴのHernan Gome先生からテーマをいただき、人数や先生方の年齢などもお聞きし私なりに想像して2回のリハで仕上げました。
踊られる先生方は『眠りの森の美女』のリハーサル中でしたが、さすが先生方、私が皆さんに与えるタスクも楽しくやっていただき、2回のリハで形が見えて来るまでになりました。
夏まで時間がありますのでこれからはビデオを見せてもらい、前後のナンバーから変更箇所が出たらニューヨークから指示をさせていただきますが、客観的にきちっと見られている演出家、藤田真紀先生とHernan Gome先生にお任せしますので自由に変更してください、とも伝えています。踊る先生方もストリーが分かるともっと気持ちも入れやすいと思うので楽しみです♪

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タンゴのHernan Gome先生は、背景のCGもご自分でパソコンで作られるので凄いです。作曲もされます。私が振付のために調べたある彫刻を気に入られて、それを頭にCGに入れるなど、いろいろとアイデアも話されていました。
CGのお仕事は単発でもされるそうです。これからの時代本当にいろいろな事が可能になりますね。
藤田真紀先生もドイツのシュツットガルト・バレエ団で踊っていらして、ニューヨークも長かったのでお互い話が合い、いろいろと今後も九州を熊本を盛り上げるように面白いことが出来そうでとてもワクワクします。

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そして、マシュー・ボーンのダンス映画『赤い靴』のモデレーターも初めて挑戦しました!
まずは、モデレーターという意味が分からず調べました(笑)

なんとイギリスからマシューが参加して、1時間オンラインで質問をしながらトークをするのですが大変でしたが、とても楽しかったです

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質問は事前にイギリス側に伝えて許可ももらっていますが、マシューがどう答えるか分かりません。簡単な打合せだけでリハーサルなどないのですね。
いろいろと変更もあり最終の台本を1日前にいただきましたが、お名前など間違ってはライブですし、YouTubeに残るので台本を何度か読み本番に備えました。
途中で「時間がまだあるのでもう少しお話しして下さい。」などディレクターから指示が入り、マシューに新しい質問は出来ないし・・・などお話を聞きながら考えて感想を話したり、差し支えない範囲で私の経験を話したりと、結構大変でした。
視聴者からの質問もあり、通訳の方と時間が足りなくて全部質問が出来ないのではと話していたので、その反対になるとは思わず!?
でもマシューもお話し上手でとても面白く話してくださったので、楽しく充実した時間を過ごせました♪

通訳の小玉穂実さんの凄いこと! 良くあれだけの量を直ぐに同時通訳されますよね!小玉さんも今回は緊張していました、と言われていましたが、そんなことはなく素晴らしかったです!
ダンスのリハーサルではパフォーマーが自分の目や動きを見ず、通訳の方を見るからエネルギーなど伝わらない、と同時通訳を嫌う外国人の演出家もいますが。もちろん通訳の方はそれを伝えるときちんとタイミングを見てくださいます。
こういうライブトークは同時通訳される方がいると、本当に視聴者の方も助かるでしょうね。
台本に書いてなかったのでお礼を言いそびれましたが(^^;)
私も初モデレーターだったので次回があればもっと余裕で出来ると思います。

ダンスキューブでも関口さんがその時の様子を書いてくださっています。
https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/others/detail020476.html
YouTubeトークはアーカイブにありますので、よろしければご覧になってください。
https://youtu.be/Vp6Xg6Ky8AU

映画『赤い靴』は東京上映は、毎回チケット発売開始4分で売り切れたそうです。全国の映画館で見られますので楽しんでください。あ、パンフレットも舞台評論家の高橋森彦さんの素敵な文章と一緒に、私もカンパニーに在籍したメンバーとして書かせていただいています。読み応えがありますので是非に。

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インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
WEBサイト https://www.mamitomotani.com/
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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