ビール好きが高じて、コマーシャルの映像を自分で作ってみました!

ビール好きが高じて、コマーシャルの映像を自分で作ってみました!
オファーが来たわけではないですよ(笑)。フリーランスでいると自由な時間があるので、「何かクリエイトしたいな」と思い、30代の頃から「出たい!」と憧れていた大好きなビールのコマーシャルを作ることにしたんです。
正直、マシュー・ボーンがパブを舞台にした作品『ミッドナイト・ベル』を発表した時は、「先にやられてしまった!」と思いました(笑)。
ちなみに、ニュー・アドベンチャーズの『ミッドナイト・ベル』は、昔のパブに通う人々のお話で、それぞれの関係性を深く掘り下げていて、まるで原作本から出来た映画を見ているかのような素晴らしい作品です!今までいたカンパニーメンバーの中で一番のビール好きは私だと思っているので、「出演したかったな~」なんて思っていたのですが、実際に観てみるとパブのドリンク自体はそこまで関係ない内容で、「なるほど...!」となりました(笑)。スタイリッシュで、どこか切なく哀愁漂うストーリーです。ぜひ日本公演映像で見られると良いですね。

さて、話を元に戻します。
まずは友人のアンドリューとルークの2人に相談し、空いている時間にスタジオを借りて動き(ムーブメント)を作り始めました。3つのキャラクターがそれぞれパブに集まってくる、というストーリーです。

撮影にあたって知ったのですが、イギリスのビールのコマーシャルでは「ビールを飲むと楽しくなる」といったアルコールを推奨するような内容はNGなのだそうです。
例えば、私が考えていたアイデアの1つに「雨のバス停で傘を差して待っていると、ふと通りの向かいに暖かそうなパブが見えて、ホッとするために/温まるためにパブへ行く」というシーンがありました。しかし、これも「ネガティブな状態からパブに行ってポジティブになる」という流れになるためダメなのだとか。
つまり、「最初からポジティブな状態でパブに行く」という内容ならOKなのだそうです!

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そこで、1つ目は「ダンススタジオでリハーサルを終えて『一杯飲みに行こう!』となる設定」、2つ目は「オフィスでの緊張したプレゼンが無事に終わってパブへ向かう設定」、3つ目は「庭仕事を終えてパブへ行く設定」という3つのシーンを決め、最後にパブで合流する構成にしました。また、イギリスのCMでは日本のように「ゴクゴクとビールを飲む」シーンはあまり入れないことも分かり、日本用とイギリス用でそれぞれ撮影を行いました。
さらに、今のイギリスでは若い世代を中心に「ノンアルコール」が流行しているので、今回はノンアルコールビール用のコマーシャルとして制作しています。

今回のプロジェクトを通じて、たくさんの学びがありました。
まず、ダンサーには「完成した映像を自分のダンス映像として使えます」と伝えて募集しました。スケジュールが空いていて、このプロジェクトに共感や興味を持ってくれた方々に出演してもらったのですが、直前でドタキャンされてしまうこともありました。
最近のオーディションでは、InstagramやYouTubeのダンスリール(動画)の提出を求められることも多いです。そのため、カメラマン代や編集代、スタジオ代、ロケ地費用を払わずに高品質な映像が手に入るのは、ダンサー側にとっても嬉しいポイントです。

また、照明の準備だけで2時間は必要なこと(今回は「一緒にクリエイトしたい!」と言ってくれたカメラマンとアシスタントの方が、なるべく短時間で準備してくれました)。そして外での撮影は自然光頼みのため、雲や雨の状況によって撮影を中断しなければならないことも経験しました。
このような経験がある方には当たり前のことかもしれませんが、今まで仕事としてMV(ミュージックビデオ)やダンス映像に出演していた時は、すべて準備が整った劇場内での撮影でした。そのため、制作スタッフ側の視点に立ってみて「こういう大変さがあるんだ」と初めて気づくことばかりでした。
それでも、やる気満々のプロのダンサーたちが集まってくれて、朝早くから長時間に及んだリハーサルやパブでの撮影も、最後まで集中力を切らさず、笑顔で楽しく乗り切ることができました!! オペラやミュージカルに出演しているダンサー達が参加してくれてラッキーでした。

私と仲間2人で毎回クロワッサンやバナナなどのスナックを用意し、お礼のカードと一緒にエプソムソルトをプレゼントしたら、みんなとても喜んでくれました(何も準備しない現場もあるらしく...!)「すごく楽しいリハーサルと撮影だった」と嬉しいフィードバックをもらえて、私たちも本当に嬉しかったです。

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普段ダンスを撮るカメラマンは、カメラを持ってダンサーと一緒に動くことが多いのですが、今回のカメラマンは短編映画などを手掛ける方でした。そのため動き回る撮影は少なかったものの、壁の時計や音響のスイッチを入れる手元などを印象的に捉えるなど映画のようなカメラワークでとても面白かったです。

これから編集の技術も習って、まずは私がベースとなる動画を作ります。それをさらにプロの編集者の方にクリーンアップしてもらう予定です。できれば年内に仕上げたいと思っています! 完成した映像は、ビール会社に「こんなCMはどうですか?」と売り込みとして送るつもりです。
もし読者の方で「ここに送ってみると良いよ!」というおすすめのビール会社やコネクションをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひInstagramかXでメッセージをいただけると嬉しいです! 映像もSNSにアップしていきますので、ぜひチェックしていてくださいね。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコン テンポラリーダンスを学ぶ。
15 歳で劇団四季合格し、ミューシカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズに日本人として初めて入団。「くるみ割り人形」では主役クララを演じ、 「エドワード・シザーハンズ」「Highland Fling」(愛と幻想のシルフィード)、トニー賞 受賞の「白鳥の湖」「カーマン」 「眠りの森の美女」出演。 現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、ワークシ ョップを担当。2023 年―2024 年は「エドワード・シザーハンズ」イギリス公演に出演 する。
また、「ハリー・ポッターと呪いの子」日本アソシエイトムーブメントディレクター 担当。最近では NY のアーティスト、Kazue Taguchi の作品で NY の The Museum of Art and Design で踊り、福岡美術館でバンドネオン演奏者、川波幸恵とのコラボで踊った。
振付家として N.Y の全米 No.1 のミュージカル「フェーム」のモデルにもなったラガー ディア芸術高校で「サウンド・オブ・ミュージック」や芝居の「プライドと偏見」「キ ルトに綴る愛」「Compleat Female Stage Beauty」振付で活躍中。 ピッツバーグ大学の「Zanna Don't!」振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付で は、NY の NYDA/Hariyama Ballet の二名のダンサー達が銀賞を受賞。YAGP N.Y でもトッ プ 12 入賞。2019 年には、国際バレエコンクールで 1 位と 4 位を受賞。 振付助手としては 2021 年、ホリプロミュージカル、マリア・フリードマン演出、振付 家ティム•ジャクソン「メリリー・ウィー・ロール・アロング」の 1 幕を担当。マシュ ー・ボーンの「ドリアングレイ」日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。
ブロードウェイミュージカルを学ぶ NY のプログラム「Mid Manhattan Performing Arts」 芸術監督。
マイズナーテクニックで有名な「ネイバーフッド・プレイハウス
」、N.Y の Hariyama Ballet、でコンテンポラリー、シアターダンス指導、ジョフリーバ レエサマーインテンシブでコンテンポラリー、シアターダンス、バレエを指導、ステッ プス、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など全米、日 本でワークショップ を開催している。
チャコットの web マガジン「踊りある記」連載中。
その他出演作品は「王様と私 」(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季「キャッツ」、「ジーザス・クライスト=スーパースター」、「アスペクツ・オブ・ラブ」、「ウエストサイド物語」、「オペラ座の怪人」、「ハンス」、「オンディーヌ」、スイセイ・ミュージカル「フェーム」、「ピアニスト」。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
Website : https://www.mamitomotani.com/
X : @mamitomotani
Instagram : mami.lesson_choreograph

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