7月22日(金)に福岡市美術館で踊ります。

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今回は世界各地で演奏活動を続けてきたバンドネオンの奏者川波幸恵さんとのコラボです。川波さんは、世界チャンピオンにもなられた方です。

昨年から「二人でコラボしたいですね」と話していて、子供の時から好きだった福岡市美術館で1日限りの競演が実現することになりました!昼と夜の2回公演です。
私のオンラインクラスを日本やニューヨークでずっと受けている生徒さんたちに、私が振付けた作品も2つ踊ってもらいます。

また、福岡のタンゴ・ダンサーであり講師でもある、川波幸恵さんの友人で元東京バレエ団の窪田央さんも私の作品に1曲、参加してくださいます。
生演奏で踊るのは久しぶりでとても楽しみで、心、感性をその時に解放できるように良い状態でいようと思っています。

さて場所は変わりニューヨークの話ですが、今年になってブロードウェイで観劇した『MJ』!!これぞブロードウェイ・ミュージカルという作品でした!
セットはシンプルでリハーサルスタジオです。あの時代の格好でダンサーたちが現れます。それだけでワクワクしますが、なんと言ってもビッグスターになったマイケル・ジャクソンの話だけではなく、子供時代の父親との関係からリハサールでの存在感、意見の言い方、彼の不安やプレッシャー、最高の舞台にしたいがためのマイケルと周りとの関係など、リハが進んでいく過程がマイケルの曲で進んでいきます。



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この素晴らしい音楽のエレクトロニック・ミュージック・デザインをされたのは日本人のHiro Iidaさんです。友人に紹介してもらい私も数回お話しする時があり、刺激を受けています。
Hiroさんは日本のミュージカルもですが、ほとんどのブロードウェイのミュージカルを担当しています。グラミー賞も2回受賞されている凄い方です。
Hiroさんの音楽がまた素晴らしく、マイケルの曲をダイナミックに魂に響く音で観客に伝わって、それにつられて観客たちが踊り出し歌い出すという、これぞアメリカという感じでお客さんと舞台が一体になり思う存分楽しめました!



お父さん役の俳優はリハーサルの監督と二役を演じています。
この二役の演出がまた凄かった! 衣装もメークも何も変わらずそのまま左を向いて声が変わり今度はお父さんを演じるなど素晴らしかったです。
なんと言っても、マイケル役の役者さんはどうやって見つけたのだろうというぐらい、声、素振り、歌、ダンスと完璧でした。
子供時代、ティーンエイジのマイケルを演じる子役も凄いですよ!



また、私の友人である(日本で一緒にTBEの仕事をした)ライアンもアンサンブルで出演していました。マイケルが影響を受けたボブ・フォッシーの役で出てきた時はとても嬉しかったです。
Hiroさんに後で聞いたのですが、このボブ・フォッシーのシーンは、振付家、ダンサーたちとのとても楽しいクリエイティブな時間だったそうです。

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この作品は、アメリカの観客と一緒に観るから楽しいというのもあります。観客が舞台のマイケルのセリフに「そうだよ、マイケル!」など合いの手を入れたり(笑)、曲が始まるとカラオケ状態でみんな歌い出します(笑)。たまにマイケル役の声よりお客さんの声の方が大きい時もありましたが(笑)。私も「ビリー・ジーン」などは自然に上半身が踊り出しました。
「スリラー」の音楽が始まったときは、「YES!待っていました!」という感じで興奮しました。
物語でマイケルがツアーに大好きな「コットンキャンディー」(綿菓子)の機械を用意するようにスタッフ言います。それがインプットされたものだから、終演後コットンキャンディーがのっているカクテルを飲みました。ちょっと私には甘すぎましたが(笑)。

この作品、とてもお勧めです! ニューヨークにいらした時はぜひ観劇してください!

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最後に私が東京でローカルアソシエイト・ムーブメントディレクターとしてテクニカルリハをしている『ハリー・ポッターと呪いの子』は、9月まではチケット発売されて完売になりました! 今度は10月〜12月までの公演が発売されています。
ご家族で観劇できます。素晴らしい総合マジックです! どうぞ見逃さないでください。どんな舞台になるか楽しみにしていてください。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
WEBサイト https://www.mamitomotani.com/
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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