キャンプ式のブロードウェイミュージカルを学ぶアメリカのプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス(TBE)」が今年も大成功で終わりました。

キャンプ式のブロードウェイミュージカルを学ぶアメリカのプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)が今年も大成功で終わりました。
(全国からの受講者の皆さんは最終日に「帰りたくない!」と言っていました)
お陰様で日本で開催してから7年目となり、11歳から24歳の受講生は 英語の演技、歌に挑戦し、ダンス、模擬オーデイョンもしっかり頑張って経験されました。

友谷真実とピーターのダンス&ソング.jpeg

友谷真実とピーターのダンス&ソング

模擬オーディションのフィードバック.jpeg

模擬オーディションのフィードバック

毎年参加される方、数年後にまた参加される方といますが、やはり私と代表のベンが毎年見ていますし、模擬オーディションで、一人、一人にフィードバックをするので、参加者たちを全員覚えています。なのでその子を次のステップへプッシュできるのはとてもやりがいがあります。
参加者の子たちも一度経験しているので、2度目以降はもっと思いっきりブロードウェイ式についていこうとして、1年間それぞれのスタジオで頑張ったことを見せようと自信のほどが伺えました!
もちろん、目立たなかった子には正直に「覚えていない。目がいかなかった。自分を出し切った?今度はもっと最初からアピールして、ハングリーに行こうね」と伝えます。そう言われたことが悔しくて、スタジオの先生の元で頑張り1年後にTBEに戻ってきて、見事最終日のプレゼンテーションのソロの歌やダンスのセンターを取った子たちが数名います。

授業は、英語だけでなく私のシアターダンス、ダンス&ソングクラス、鈴木あゆこ先生のグループソングクラス(ハーモニーやちびソロなどもあります。)では日本語なので受講生の方たちもホッとするみたいです。:)
鈴木あゆこ先生は日本人離れしたエネルギーでピアノも素晴らしく、ベンが毎回一緒に仕事をするのを楽しんでいます。また、TBEをよく理解されているので、個々にきちんと課題をクラス中で渡し、挑戦させます。

日本で行われる鈴木あゆこ先生の歌のクラス.jpeg

日本で行われる鈴木あゆこ先生の歌のクラス

アダルトコース、ベンとあゆ子先生のソング&ダンス.jpeg

アダルトコース、ベンとあゆ子先生のソング&ダンス

私も、日本人ですが、ニューヨーク、アメリカ、イギリスで指導、振付をしていて、マシュー・ボーン(ブロードウェイ、ウエストエンドの『メリーポピンズ』、『オリバー』の振付家)のカンパニーでメインも含めて踊っていました。今年で海外に出て20年になります。私の経験も入れて、海外のダンス表現も指導に入れています。

毎年タップだったクラスが今年はヒップホップを、渡邊 勇樹先生によって軽快な音楽で少し複雑な構成も挑戦させてくださいました。みんな弾けるように踊っていました。
通訳の方々も、演出家でありパフォーマーでもいらっしゃった団ことばさん
とTBE受講経験があり、パフォーマーでもある春日稀さんと心強く、この世界がわかっていらっしゃる方たちで的確に通訳してくださり、しっかり受講生をサポートしてくださいました。
ここで、毎回生徒さんを送り出してくださる先生方の感想をシェアさせてもらいます。

鹿児島の マリアミュージカルアカデミーの瞳まりあ先生です。
「The Broadway Experience はプロを目指す人にとって成長出来る素晴らしいワークショップですが、 プロを目指しているわけではない子たちにとっても たくさんの刺激を受け、生き生きと自分を表現出来るようになるきっかけになるワークショップです。 それは、今まで参加した私の生徒たちが証明してくれています。なかなか前に出ることの出来なかった子が生き生きと胸をはって踊ったり歌う姿や、自分の力を試す挑戦ととらえてさらに成長して帰ってくる生徒たち...... みんな笑顔が輝き、自信に満ち溢れていて、あんなに短い期間でこんなにも変わるものかと。今年の2人は悔いが残っているらしく、一年頑張って来年再挑戦したいそうです」

山口のYoshimura Dance Center の吉村あや先生です。
「初めて参加した2人は、普段のレッスンの受け方に大きな変化が出て帰ってきました。 かなりの衝撃だったのでしょう。これこそ体験に勝るレッスンはなしです。 のんびりな2人ですが、先生方から火種をいただいたようで、燃えてます。 山梨に参加した子は、新たな発見や自分の足りていないことが明確になったようです。 また、来年も挑戦してくれたらと思っています。 ありがとうございました」
アダルト3日間コースでも皆さん充実され、たくさん吸収されました。やはりキチンとした演技のメソッドが日本にはあまりないので、このクラスには目からウロコが落ちるみたいです。

ハリー先生の演技クラス.jpeg

ハリー先生の演技クラス

ピーターの歌のクラス.jpeg

ピーターの歌のクラス

ベンは講師陣をきちんと見ています。ブロードウェイに出ているから、ダンスキャプテンをしているからと選びません。選んでも指導を見て、プロの仕事はできても子供たちの指導はまだできないなと思う方は、次回からお願いしません。
今回は、演技はアメリカの高校生をアカデミー賞の主演、助演に導いたハリー先生を呼びました。TBEの受講生たちはとてもラッキーだったと思います。
また、ソングはとても優しく説明してくれる、ニューヨークでも音楽監督をされているピーター先生でした。ダンス&ソングも模擬オーディションの歌もピーター先生の伴奏だったので、これもラッキーです。

ゲスト岡幸二郎さんと.jpeg

ゲスト岡幸二郎さんと

ベン・ハートリーシアターダンスクラス.jpeg

ベン・ハートリー シアターダンスクラス

今年のゲストは現役のパフォーマー、プロデュサーでもある岡幸二郎さんでした!
素晴らしい講演会でご本人も仰ってましたが1時間が足りないぐらいでした。
受講者たちは、必死にこの世界で生きていくこと、必要なことなどメモしていました。質問形式だったので、質問しないとお話は聞けないのでどんどん質問をしていました。
最後には、裏富士山が見える日本航空学園ウィングシアター山梨スタジオでしたが、富士山に負けないぐらいの迫力の歌を披露してくださり、皆さん感動して涙されていました。
岡 幸二郎さんはご自分が作られたオーケストラのカラオケCDを用意してくださったりと、こういうところがさすが現役をずっと続けていらっしゃる方ですよね。細かいところまでプロです。

次回日本開催は、また1年後の春休みです。まずは、夏にニューヨークでスタジオパフォーマンス付の2週間コースが始まります。
お申し込みは6月末までに英語の下記のホームページからお願いします。世界中の生徒さんたちとブロードウェイで刺激を受けてください。
https://www.thebroadwayexperience.com/
日本語お問い合わせ先:tbenewyork@gmail.com

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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