イギリスは冬です!

『ザ・カー・カーマン』のUKツアーも後半に入りました。
舞台はとっても寒いです。
なのに1枚のワンピースを着ただけで裸足で踊らないといけません!私は寒いのが大の苦手なので冬のUKツアーは大嫌いです。
あまりにも寒くて鳥肌が立っているのに夏の演技をしないといけません。
ユニオン(組合)規定の温度になっていない場合、劇場側はヒーターをオンにしないといけません。また、カンパニーはサイドステージにショーが始まるまで電気ヒーターを置かないといけません。
規定の温度は何度か知りませんが、ミケイラは「19度から21度だと思う。」と言っていました。
イギリスを良く知っている方は理解出来ると思いますが、古い物を大切に現代でも使おうという精神はよいのですが、絶対に劇場にある温度計は壊れています。多分ビクトリアン時代からのでしょう!
絶対に19度ではないです!
シェルビーやノイなど女性陣はカンパニーや劇場に抗議をしたのですが、Wokingの劇場は11月になったらヒーターを入れることになっていると言って楽屋のヒーターもオンにしてくれませんでした。

この寒い時にしかも後4週間でツアーも終わるというのに、私とサムとアーロンは新しい役をリハーサルすることになってしまいました。なぜ私かというと、ミカとケリーは怪我をしたことがあったし、私だったら一度舞台をやっていればリハーサルなしでやれるだろうと思われているようです。

その役は、DELORESと2幕のバーの経営者SHIRLEYです。万が一の時に備えて一度舞台を踏むことになりました。相変わらず短いリハーサルだけで1回マチネ公演に出演しましたが、楽しみました。特にSHIRLEYの演技は私なりにアイデアを入れて他の人たちとは変えてやりました。
終演後二日間マシューに会わなかったので、「しまった、もしかしたらキャラクターの演技を変えすぎたかな?」とも思いましたが、1回だけのカバーなので大丈夫と開き直っていました。マシューから「真実、とっても良かったよ。終演後に会えなかったから遅くなったけど、本当に良くやったね。」と言われたのでOKだったのでしょう。

新しい役

新しい役

新しい役

新しい役

スコット

スコット

オフの日に、ドゥリューが振付けをした作品を観に行きました。
ビックリです。彼があんなに大掛かりな作品を創っているとは思ってもいなかったので。
「ナショナル ユース バレエスクール」の20周年ガラ公演の中の一つの作品で、オーケストラ付きの40分の作品でした。彼は振付けを『シザーハンズ』のUSAツアーの時からやっていましたが、今も『カーマン』のツアー中なのでなかなかリハーサルができず、当日も朝一番の飛行機で旅先のNewcastleからロンドンに行って、テクニカルリハーサルを劇場で1回だけやったみたいです。開演までに照明合わせをしたかったみたいですが、劇場側から時間がない。と言われて出来なかったので彼はずっと心配そうな顔をしていました。

アランと

アランと

作品は物語があったのでちょっと長く感じましたが、生徒さんたちはみんな良くやっていました。セットもオーケストラも豪華で、22歳のドゥリューがサドラーズ劇場を使って作品を創れたことは、ラッキーだと思います。マシュー・ボーンも「何事も経験、彼もこれで何かを学ぶだろう。」と言っていました。もし、興味がある方は彼のホームページを見ると載っています。

ところで私個人のホームページですが、今、リニューアル中なので少しお持ち下さい。クリスマス前にはリニューアルを終える予定です。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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