『くるみ割り人形』がやっと無事に終わりました!

今回は怪我人や『シザーハンズ』と重なって人の出入りがたくさんありましたが、最後はみんなhappyな気持ちで終えたので良かったです。
みなさんの応援と、またわざわざイギリスまで観に来て下さった方、どうもありがとうございます。

私は、週の1日休みに『シザーハンズ』のリハーサルをしました。やはり違う作品をやりながらのリハーサルはきつかったです。
最後に参加したリハーサルは、カンパニーがシドニーに行く1週間前だったので、エタに「今日は何を集中的にリハーサルするの?」と聞くと「初めて通すと思う」。そして「マミ、どうする?1幕だけやる?」と聞かれました。実はまだ2幕は全然やっていなかったので、本心は通しを避けたかったのですが、ここでみんなと合わせておかないと次は2週間後のオーストラリアなので渋々「やってみる」と言いました。

ジェームスと

ジェームスと

もちろんマシューが観ているのですが、私の考えは、ほとんど半分のダンサーたちが初めてマシューの前で通しをするので、紛れて一緒にやっておこう、みんなが出来上がったシドニーで私だけ観られるよりは今、私のペグを見せておいた方が良いと思いました。
実を言うと前日のオフの日に、エタの家族に会いにいきシャンペンを飲み過ぎて二日酔いだったので、あまり深く考えず「ペグの通しをやってみる」と答えてしまったのが正直なところです(笑)

クララ

クララ

ただ、通しが始まるとみんなの緊張を感じました。それでペグの役割として落ち着いて楽しく他の人の演技を受け止めてやってみよう、とだけ考えてやりましたが、これがどうも良かったみたいです。
マシューが1幕の稽古の後に「みんなオーストラリアに行く前でいろいろと忙しく、作品に集中していない感じ。観客にキャラクターとして何を言いたいのか伝わらない」とダメ出しがありました。そして「マミは違う作品に出ていてこの作品に集中する時間がないけど一番居心地良さそうに演じていた。よくやっている。」と言われました。 うーん、私としては『くるみ割り』に出演しながら『シザーハンズ』のリハーサルをこの1ヶ月で週に1回、計3回しかみんなと合わせていなく、それはマシューも承知だから、「出来が悪い」と言われることはないだろうと思っていましたが、ほめられるとは思ってもいませんでした。

二日酔いでよけいなことを考えることができず、良い方向に行って良かった・・お酒の神様、ありがとうございます。
でも私はこれからが大変です。次にみんなと合流するのはオーストラリアで、みんなは初日を終えてどんどん良くなっているでしょうから。
新しいメンバーたちは個性が強く、見かけも統一感がなく面白い人たちばかりです。
私はペグの役作りのためにいろいろな映画を観ています。それとアメリカ人特有のパーフェクトなスマイルができるように鏡を見て稽古をしています。またエドワードの世界を2時間の舞台でどうやって表現するか楽しみです。

オーストラリアに観に来てくださいね!

追伸。
前回にベルファストのことで「ベルリンにあった壁のようにフェンスがあり、定められた 時間以外はお互い(カトリックとプロテスタント)行き来できず、今はそのゲートは開けっぱなしです。」と書きましたが私の英語の間違いでした。なんと今もそのゲートは時間が来ると閉まるそうです。もちろん、そのゲートを無くそう。という声はあがっているので早く無くなって欲しいですね。

アランと

アランと

ミケイラとドリューと

ミケイラとドリューと

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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