TBE(ブロードウェイ エクスペリエンス)の日本でのワークショップは大成功で終わることができました!

今回は、大阪、名古屋、山口、鹿児島、福岡、広島で開催し、5歳から60代ミュージカルが大好きな生徒さんたちとのワークショップでした。
ハードスケジュールですが、生徒さんたちの真剣なまなざし、笑顔を見ていると、私もベン(TBE 主催者)も時間の可能な限り教えたくなり、疲れなど全然感じませんでした。ブロードウェイ・ミュージカルから何か吸収してもらおうと、ベンも何度も踊ってみせて、私もそれぞれのスタジオの生徒さんたちに足りない所を 分かりやすい様に通訳をし、毎回「これでもか」という所までワークショップをさせてもらいました!

Photo:Mami Tomotani

良い所は、皆さん努力をし、まじめで集中出来ることで、足りない所は、クラスで質問しても受け身で質問をせず自分から意見を発しない。あるいは、 べンからのダメだしを頭で理解せず、何度も同じ事を言われてしまう。こんな感じでした。
ベンも「真面目にがむしゃらに練習をしてもだめ、賢く理解して、脳と体が一緒にならないと上達はしない」と何度も言っていました。
発想や自分を出すこともワークショップではやりました。
例えば「ウインク」をする場面でベンが「お客さんに見える様に周りの人を使って」と言っても、顔を他に向いて、上半身を動かしてウインクをすることに発想がいかず、まじめに振りを踊りながら、正面を見たまま一生懸命目に力を入れてウインクをしていました。
そこで、役柄のままだったら振りを変えずにそれぞれ工夫をしても良いこと、隣の人と同じことをしない、こういうことがオーディションに受かるためには大切などを教え、他の生徒さんたちに正面からも見てもらい、「目のいく子」と「いかない子」はどこが違うのか。などを学びました。
もちろん、「目がいかなかった子」も必死で、少しずつ自分を出す表現が出て来た子もいました。私もベンも正直に良くなった子だけに「良くなった。」と言い、まだの子は「まだ見えない」とはっきり伝えました。
5歳からの小さい子は一生懸命最後の踊りまでウインクをして、ベンにアピールしていたのはとても可愛かったです。:)

Photo:Mami Tomotani

もう一つ大事な教えたことは、「踊りと歌と同じくらいに表現、キャラクター、個性、気持ちをアップすること」です。気持ちのアップ、エモーショナルになることは、テクニックではないので難しかったみたいです。テレビや映画などのカメラ用ではなく、劇場のオーディション用はかなりエネルギーが要ります!でも、ワークショップの最後では皆さん、本当にそれぞれの限界まで挑戦してもらい、気持ちよく終わることができました!

この夏、ニューヨークでまだ自分の踊りを解っていない若いうちに、このように日本人が苦手な自分を表現すること、クラスで受け身にならず役柄(そのシーンを)表現すること、限界まで体力だけではなく、頭も使って足りない所を吸収し、プロになるためには何が必要かなど、それぞれに感じてもらうワークショップを行います。
昨年も7人の日本人のお子さんたち(12歳〜18歳)がニューヨークに参加されましたが、今年は、2回パフォーマンスする2週目も加わりました!(5月25日締め切りです。詳しくは下記のウエブサイトをご覧ください)
それぞれのレベルでミュージカルのメドレーをします。そのためのリハーサルを2週目はびっしりミュージカルディレクターと行います。
小さい子たちのパフォーマンスは『アニー』のメドレーと決まりました。他のレベルはどの作品になるかは近日中に発表されます。
とても素晴らしい経験が出来るので私も海外での経験を活かし、皆さんをサポートするのを楽しみにしています。たくさん、ニューヨークで吸収しましょうね!

ブロードウェイ エクスペリエンス N.Y研修旅行
http://www.pace-homestay.com/broadwayjpcostterm.html

Photo:Mami Tomotani

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インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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