ブロードウェイミュージカル『Sister Act』をTBEの生徒さんたちと一緒に観にいきました。

この作品は、日本でもウーピー・ゴールドバーグ主演で有名になった『天使にラブソングを・・・』です。売れないバー歌手が、殺人を目撃したことから修道院に隠れ、そこの聖歌隊にゴスペルを教えるコメディ作品です。

歌が素晴らしい!!演技も素晴らしい!ダンスもあの時代の1990年の踊りを面白く、シンプルに振付けていてとても楽しいミュージカルでした! 2幕は衣装やセットが派手になり、豪華さは宝塚の舞台の様でした! ゴスペルのシーンはさすが声にボリュームがあり、いろいろな個性の女性陣が大勢出演しているのも見応えがありました。
終演後、 普通のお客さんが劇場を出た後にTBEの生徒さんたちだけのために出演者が舞台上に来てくれました。 質疑応答が始まりましたが、生徒さんたちが1番ビックリしたのは、みなさんこの『Sister Act』のオーディションを何回も受けたことです。聖歌隊の一人を演じた女性は何度もオーディションに呼ばれ、実際に受かったのが解ったのは1年後だったそうです。彼女は、アメリカの公演の前にウエストエンド〈ロンドン〉と他の国の『Sister Act』のオーディションにも参加したそうなので、それを含めると最初のオーディションから3年ぐらいかかり受かった。と言っていました!

「Sister Act」公演後、TBEによる質疑応答

「Sister Act」公演後、TBEによる質疑応答

もちろん、男性陣もブロードウェイ公演のオーディションには、ロンドンからウエストエンドのキャストたちもオーディションに受けに来ていたので、とても狭き門だったと言っていました。主役の女性は、ウエストエンドでアンダースタディー(主役が怪我などをし、出演出来ない時だけ変わりに演じる人)だった方だそうです。そして、舞台監督は女性で、ずっとミュージカルの役者をしていた方だということも解り、いろいろな道があるということを言っていました。ちなみに主役の女性は映画のウーピー・ゴールドバーグの声に似ていて、コメディの演技も素晴らしかったです。

マシュー・ボーンの『NUTCRACKER ! 』の話になりますが、新キャストが発表されました。来年、Nutcracker!を初演してから20周年記念となるので、新しいこれからの若いキャストにした、とマシューも言っているように、とても新鮮なキャストです! 
私やケリー、ミケイラ、アダム、ジェームスが『NUTCRACKER ! 』を初めて演じたのが2002年です。全員そのときは違う役をし、それから何人かメンバーが変わり、(私たちは残っていましたが<笑>)、日本公演のころからメインに配役されたり、カバーになったりし、2008年に演じた時は全員メインの役をしました。十分、楽しみ、お世話になった作品です。
それを新しいメンバーが演じるのはとても良いことだと思います。日本人の女性もいるみたいですよ。私がカンパニーに参加したのが12年前、いろいろな経験をしました。これからが楽しみですね!そしてミュージカル『ビリー・エリオット』のオリジナルのビリー役でオリバー賞を受賞したLIAM MOWERも出演するそうです!

「Nutcraker」衣裳担当William T.M Burgessが 私をモデルに描いたイラスト

「Nutcraker」衣裳担当William T.M Burgessが
私をモデルに描いたイラスト

Nutcraker ! 」オリジナルメンバー トップ左からMami, Michela, Rachel. 下の左からBelinda, Sara, Shelby

「Nutcraker ! 」オリジナルメンバー
トップ左からMami, Michela, Rachel. 下の左からBelinda, Sara, Shelby

昨年のマシューの50歳の誕生日に私たちダンサーと友人や希望者でプレゼントとして募金し、「NEW ADVENTURES 振付賞」をもうけました。第1回の優勝者は22歳の JAMES COUSINSです!  £15,000を次の作品の振付のために受け取り、NEW ADVENTURES Re:bourne(リ:ボーン)からジェネラルマネージメントなどいろいろとサポートを受けて来年、発表することになっています。余談ですが、応募された中では、女性の良い振付家が少なかったそうです。これを読んでいるみなさま、次回作品を創って、応募しませんか?

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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