TBEブロードウエィ・エクスペリエンスのニューヨーク2週間コースは、大成功で終了しました!!

今年は、アメリカ、カナダ、イタリア、日本、香港から約40名が参加し、グローバルで有意義な2週間を経験してもらいました。<br />
1週目は、ブロードウエィ関係者はもちろん、素晴らしい講師陣からダンス、歌、演技、ダンス&ソングを学び、特別にブロードウエィミュージカル『ピピン』のサーカス担当の方からエアリアルクラスもあり、受講者全員興奮していました。<br />
私は、1週目に初日のクラスレベル分けオーディションのダンス担当と、2週目のスタジオパフォーマンス のためのオーディション審査委員と大学生コースのダンス&ソング振付けをしました。

今年は、2年前に受けた参加者たち、昨年受けた参加者たちや男子の参加者が多く、とても活気があり、初日からテンションが上がっていました。(私とベンは毎夜クタクタでしたが・・・)
日本からも3名参加され、加藤 文華ちゃんは2年前に参加したので、その時のアメリカ人の友人たちと再会しお互い得意分野で助け合っていました。英語もかなり理解していて、2年前からの成長や本人の頑張りが見えてベンもとても嬉しそうでした。

Photo:Mami Tomotani

13歳の橋本 真那ちゃんは初参加で、彼女のクラスでは日本人が一人だけでしたが、一生懸命がんばり、 得意なダンスでは前に出て受け、2週目にはだいぶ打ち解けて笑顔が見えて来ました。
津島なのほさんは、大人なので英語もだいぶ理解していて、得意の歌では、一人解釈が違った歌い方をして好評でした。2週目では英語の台詞にも挑戦し、ダンスはほとんど初級なのですが必死についてきていました。

Photo:Mami Tomotani

1週目は、日本人の参加者はほとんど帰りの地下鉄で大波漕いで寝てしまうくらい、英語とブロードウェイの世界を、頭が一杯になるほど吸収していました。オーディションも頑張り、自己アピールも出来たと思います。
今回、悔しくて泣いたり、涙ぐむ子がたくさんいましたが、それも感情を出す一つだからと、良い方向に講師陣たちは見ていました。ダンスが出来ない子、歌が出来ない子、演技が上手くいかない子など、皆がそれぞれで苦手分野があって、自分一人だけ緊張しているのではないことが分かったようです。
また、お互い助け合うので他の参加者たちと一緒に2週間を過ごしたことは、とても素晴らしい経験だと思います。

1週目は『キャバレー』を観に行き、終演後は、特別にTBEの生徒たちのために出演者、スタッフとの質疑応答がありました。
皆、どこの大学でどんな事を学んだか、大学に行くのと、オープンやプライベートクラスを受けるのはどちらが良いのか オーディションはどこで知るのか などいろいろと質問していました。
保護者の方たちもチケットをTBEから購入して、一緒に観て最後の質疑応答にも参加し、保護者として質問もしていました。やはり熱心ですね。
最後には、主演のアラン・カミング(トニー賞主演男優賞/映画X-MEN2出演)が舞台上でTBEの生徒たちと写真撮影までしてくれ皆大喜びでした!

『キャバレー』ですが、1階の席は、ワインなどを頼める丸テーブルと椅子に座って、あの時代のキャバレーを表していてとても良かったです。
女性陣もヨーロッパのキャバレーの雰囲気をとても出していて、アンニュイでセクシーな振りで、しかも荒っぽいというか安っぽいのもあって作品にとけ込んでいて良かったです。
なんと言っても主演のアラン・カミングの演技、歌ととても良く、強いメッセージが入っているシーンでもあの時代を淡々と生きた感じが出て、2幕の冒頭では1階席のお客を舞台にあげたり、3階席の私たちにも「貧しい人たちハロー」などと言ってキャバレーを観に来た気分にさせてくれました。しゃべる様に歌っていて、最後のシーンでは深く考えさせられるものがありました。

Photo:Mami Tomotani

シーンの途中でちょっと子供には見せられないシーンがあったのですが、事前に保護者たちに意見を聞いていましたが、(保護者からは観に行く作品を変えてくれなど意見がなかったのですが)やはりすごかったので、ベンと私はちょっとビックリして中学生の保護者の方たちに「ここまでとは思わなかった。知っていたら他の作品にしたのだけど。」と謝ると保護者全員から「あれぐらい大丈夫よ!うちの子はもっと凄いブロードウエィのショーに連れて行っているから大丈夫。」「子供が最後、どうして主人公はパジャマを着ているの?」と聞くから歴史の勉強にもなったわ。と言われホッとしました。

2週目のスタジパフォーマンスについてと、観劇した『ブロードウェイと銃弾』については次回に書きますね。
最後に、このTBEをもっと知って頂くために、私とTBEの代表ベン・ハートリーが10月に2週間日本に行き、ワークショップの開催を希望して下さっているスタジオ、学校を回ります。もちろん、バレエのスタジオ、歌のスタジオ、演技学校、ジャズのスタジオなどどこにでも通用するブロードウェイミュージカルの内容なので、もし興味がある先生方、どうぞ下記にお問い合わせして下さい。どうぞ宜しくお願いします。
tbeosaka@gmail.com

Photo:Mami Tomotani

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インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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