大人になってから始めるバレエはとっても楽しいでしょうね!!

最近、ピラティスのマット講師の資格を英語で取りました! とっても大変でした・・・英語なのでまず意味が解らず、筆記テストもあるので、話せてもスペルが間違っていたり、文法なども・・・でも、どこか一生懸命勉強するために違う脳を使うのがとても楽しく、充実していました。
やっぱり、子供の時に先生の言うことが理解出来なくて、先生を信じて言われた通りに学ぶのと違い、大人になると、自分の体のこともですが、理解力が良いので上達するのが早いです。もちろん、バレエなどはすぐに上達はしませんが、体の変化が解ると思います。

私も、大人から始めるバレエをニューヨークのHariyama Ballet Studioで教えています。とっても楽しいです。
皆さん、とっても熱心で、アドバイスも一生懸命聞いてくれます。もちろん、軽く楽しくやりたい時もあり、それも空気で感じるので、その方にはまずは、楽しんでもらって、大きなアドバイスを一つか二つでそれを繰り返します。だって、あまりたくさんアドバイスを言っても、仕事帰りや家事をしてからなので、とても脳も疲れていて入らないと思いますし、何度言っても脳に入っていないな・・・と解るので。(笑)

芝居「トリスタンとイゾルデ」に出演した、 マシューカンパニーダンサーがニューヨーク来た時

芝居「トリスタンとイゾルデ」に出演した、
マシューカンパニーダンサーがニューヨーク来た時

私も、生徒としてオープンクラスを受けますが、「今日は勝手にやらせてください。ただ楽しみたいので。」という時もあります。先生方はそれを感じて自由にさせてくれます。やっぱり、それはオープンクラスの自由さですよね。でも、素晴らしい先生方はそんな気持ちでレッスンを受けている私にちょうど良いタイミングで、アドバイスをしてくれ、それから急に気持ちが入る時もあります。
私もカンパニークラスを教えた時、疲れているメインダンサーがいて、ほっといてあげよう、と思いましたが、後半に個人的にアドバイスをすると、それから気が入って終了後、「Mami, 今日はレッスンしたくなかったけど、なんとなく受けていて、後半のアドバイスから急に、気持ちと体が一緒になった。」と言われました。
やっぱり、どんな生徒さんでも、相手のためより、「これが自分のクラスです!」と、引っ張ると良い結果が出ます。ただ10人受けていたら、10人の気持ち、体、コンディションは毎日違うので、そこがグループレッスン、特にオープンクラスの難しさですね。
ユーモアも大切ですが、大人のクラスを教える時はユーモアを生徒さんたちからもらいます! 順番が覚えられず、でも「こんな感じかな。」と勝手にスッテプをしているので、「いろいろなヴァージョンが見えますが、勝手に振付けしないでください(笑)」と私が笑いをもらいます。

背筋が良くなりますし、ストレッチにもなり、衰えて来る筋肉の強化にもありますし、何と言っても音楽で踊るのは楽しいです! 皆さん、勇気を持って始めて見て下さいね!
さて、私の夫がスタッフとして関係しているミュージカル『Amazing Grace』(アメイジング・グレイス)をシカゴへ観に行きました。シカゴではブロードウェイに持って行く前のテスト公演をしていました。
イギリスの牧師が作詞した賛美歌で、アメリカでもっとも親しまれている曲です。

シカゴ

シカゴ

『Amazing Grace』の看板

『Amazing Grace』の看板

ストーリーは、
ある牧師が、父親の仕事の関係で黒人の奴隷貿易に関わっていました。この時代は、奴隷は家畜以下に扱われ、彼も平然とビジネスとして行っていました。その後嵐にあい、はじめて神に心から祈り、助かりましたがそれでもその後6年は奴隷貿易を続け、やっと間違いに気づきこれをしたことに後悔します。
そうなんです。主人公がかなり悪者でしかも1幕の終わりに嵐が起こるので、2幕で良くなるのかと思いきや、かなり最後まで悪者なので、「あれ、この人ではなく、恋人の彼女が主役?」と思ったぐらいです。:)
この嵐のシーンで夫がスタッフとして、主に溺れるシーンに関わっていますが、途中で拍手が起こりますし、このシーンはどの批評でも良いそうで、私も嬉しかったです!
歌は、さすが良いです!! トニー賞を取った方やノミネートされた方がたくさん出演していますが、素晴らしいです。
1幕は、奴隷のシーン等かなり「ドキドキするシーン」が多く、スピードもあり面白かったです。でも、2幕はもう少し良くなって欲しいような、何か足りないというか、話の流れにもう一つお客が入り込めるもの、主人公を信じられるのが必要な感じでした。
黒人のキャストも素晴らしく、鳥肌が立ちます。また、恋人役の女性も素晴らしいです。個人的に彼女から見たストーリーで、彼女が主役だと良いような。と思いましたが。
でも、ブロードウェイに持って行く予算は入ったそうで、後は空く劇場をまっているみたいです。ブロードウェイまでに、脚本、あるいはキャストのチェンジがあるのがブロードウェイなので、(振付家が変わったり、キャラクターが変わるのも普通です。)どうなるのでしょうね。
最後は、お客が全員でこの有名な『Amazing Grace』を総立ちで歌うので、ちょっと教会みたいな感じで、刺激を求めているブロードウェイのお客にはどうかな。と思いますが、老若男女楽しめる作品ではあります。
Youtubeのこの曲を聞いてみてくださいね。「あー、これね。」と日本人の私たちでも聞いたことがある有名な曲です。

こちらがウエブサイトです。
http://www.amazinggracemusical.com/

2014年も「踊りある記」を読んでくださりどうも有り難うございました。素敵なクリスマス、年末をお過ごしください。

シカゴ

シカゴ

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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