ベルリン国立バレエ団2008-2009のシーズンが始まりました

8月11日から16日
Yバレエスタジオで講習会させていただきました。
いつも教えながら思う事なのですが、生徒の皆様からも学ぶ事が多いです。
今回もいろんな点で逆に勉強させていただきました。
素朴な質問などを初心に戻り考える事で、逆に自分もどの筋肉をどう使っているのか、など再確認することができます。
Yダンスカンパニー以外もいろいろな方にお世話になり充実した夏でした。
本当に有難うございました。

8月22日から28日
真っ黒に日焼けしたダンサー達集合・・・!
ヨーロッパでは日焼けをする為にわざと日焼けクリームを使用するくらいで、皆とっても元気に戻ってきました。
今日はクラスと午後までのリハーサルでしたが、不思議と久しぶりな感じはしませんでした。
7週間ぶりなので、クラスはさすがに小さなジャンプまでで終了しました。

次の週には初日には居なかったダンサーも続々揃い、全員集合です。
マラーホフ監督も絶好調の御様子。
日本から帰ってきたばかりのポリーナは既に次のゲストのリハーサルをしていました。

8月29日
フィルハーモニーの2008-2009シーズンオープニングコンサートでした。
サイモン・ラトル指揮で曲目は
「ブラームス 3番」
「シェスタコービッチ 10番」
久しぶりにフィルハーモニーのコンサートを聞いたからか、鳥肌がたつくらい素晴らしかったです。
夏は日本でバレエやミュージカルは見る機会がありましたが、音楽会に行く機会はなかったので余計にそう感じたのかもしれません。
その後オープニングパーティがあり、ボーべライト市長などベルリンの重要な方々の顔もうかがえました。
とても豪華なパーティで優雅な夜でした。

フィルハーモニーオープニング

フィルハーモニーオープニング

8月30日、31日
国立歌劇場の横のベーベルプラッツ広場で野外コンサートが開かれました。
BMWがスポンサーとなり、誰でも無料で聞けるピクニック形式のコンサート。
8月30日はオペラ『フィデリオ』
8月31日は「ベートーベン9番」
ベルリンならではリッチな企画です。
2日間で4万5千人が訪れたそうです。
その他にも、30日ベルリンはロングナイトデーでした。
ベルリンの全ての国立美術館、博物館などが夜中2時まで見れるという年に2回の催しです。
私も少し見に行きましたが、夜遅くまで沢山の人々で賑わっていました。

国立歌劇場横広場でオープンコンサート

国立歌劇場横広場でオープンコンサート

国立歌劇場横広場でオープンコンサート

9月4日
バレエ団のヤーナ・サレンコが元気な男の子を出産しました。
当日の朝もバレエ団に顔を見せていたヤーナ。
ちょうどカメラを持っていたので写真を撮らせてもらったのですが、まさかその夜に産まれるとはびっくりしました。
旦那様、パパとなったマリアン・ワルターの幸せそうな顔!
おめでとう、ヤーナ!

赤ちゃんを産んだ日のヤーナ

赤ちゃんを産んだ日のヤーナ

9月4日から2週間
フィルハーモニーで音楽フェスティバルが開催中です。
毎年行われているこの音楽祭。
今年もベルリンの各オーケストラ初め、ロンドンやパリ、アムステルダム、アメリカからも客演しますので来月又レポートいたしますね。

今後のバレエ団の予定について少し触れたいと思います。
今は『不思議の国のアリス』と『ジゼル』の2本立てでリハーサルをしています。
9月13日は今シーズンのオープニングで『不思議の国のアリスを』上演します。
昨年、回を重ねるごとに人気が出た作品で、昨年は最終公演が近づくにつれ売り切れ御礼となった作品です。

©Enrico Nawarth

9月25日は「バレエ特別ガラ公演」
演目は殆ど決まっていますが、まだはっきりとは発表されていません。
年1度だけの特別公演で、ガラの後には特別ディナーもあり、一昨年は劇場のアポロザルで、去年はリッツカルトンホテルで豪華に行われました。
今年は何処で行われるか楽しみです。

©Enrico Nawarth

28日からは『ジゼル』を上演します。
今のところ3キャストが予定されています。
マラーホフ&ナディア・サイダコーワ
サフコービッチ&ポリーナ・セミョーノワ
ドミトリー・セミョーノフ&ベアトリス・クノップ

その他、来月号ではマリンスキー劇場をレポートします。ゲルギエフ筆頭にオペラとバレエの両方がベルリンに来ます。
バレエの演目は『白鳥』と『海賊』で、とても楽しみです。

©Enrico Nawarth

『不思議の国のアリス』

私自身、日本でかなり忙しかったためか、ベルリンでほっとしたのか、ベルリンに戻ってきて数日は本当にゆっくりしました。
ベルリンは本当に芸術に恵まれた街。
いろんな所から勉強する機会が山のようにあり素晴らしいです。
街のいろんなところから全てを吸収して頑張りたいと思います。
今シーズンもよろしくお願いいたします!
針山 愛美

インタビュー & コラム

hariyama.jpg

針山 愛美 Emi Hariyama

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
Emi International Arts
針山愛美のバレエワールド

ページの先頭へ戻る