マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズカンパニーのイギリスツアー『シザーハンズ』に出演します!

マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズカンパニーのイギリスツアー『シザーハンズ』に出演します!
50代過ぎてもオファーを頂きとても光栄です。エドワードを最初に見つけて街へ連れてくるペグの役を、オリジナルのペグ役であるアソシエイト・アーティストディレクターのエタと同じくオリジナルのキム役、教育部門のクリエイティブ・ディレクターのケリーと一緒にシェアします。
そしてもう一つとても面白い役もします♪

この作品のために戻ってきた私の友人達や新しい若いアーティスト達、そしてマシューと最高のクリエイティブチームに素晴らしいスタッフ達とお仕事が出来ることに感謝です!

2023年11月20日から2024年5月25日のロンドンからスコットランド、そしてその後に1週間アムステルダム公演が決まっています!
ぜひ、観劇ツアーでいらしてください!

詳細はこちらをご覧ください。
https://new-adventures.net/edward-scissorhands

リチャードと

リチャードと

マチリアス、グレン、マディーと

マチリアス、グレン、マディーと

さて、来年日本公演もあるマシュー・ボーンの『ロミオとジュリエット』のロンドン・ガラ公演に招待されNYから1週間ロンドンに行ってきました。友人達や懐かしいメンバーに再会出来とても嬉しかったです。でも私が歳を取っていくように、仲間もそうなので今回の『ロミオとジュリエット』の出演者はほとんど知りません。とてもフレッシュに見えました。
もちろん、アランやディジー、リチャード、アンディーなど懐かしいメンバーや『眠れる森の美女』で一緒だったジュリエットのコーデリアやロミオのパリスも出演しているので、しっかりマシューのテイストを出していました。

デイジーと

デイジーと

マディー、イザベル(エタの娘)、ソフィアと

マディー、イザベル(エタの娘)、ソフィアと

今回の作品が少し違うのは、最初にクリエイトする時に若い振付家やセットデザイン、衣装デザインなどを育てようと選ばれた才能のある若い人たちが一緒にクリエイトに参加したことです。今までにない事です!

マシューのマジックの音楽を言葉に変え、物語のテイストや新たなキャラクターなどの中に、アソシエイト・コレオグラファーとして入ったアリエレ・スミスのアイデアも入っているのだろうなと思いました。
いつものエタやニール、アランや他のみんながワークショップで呼ばれ、マシューとクリエイトしたのとまた違ったテイストも入った感じでとてもエネルギッシュでエクセレントです!

アリエレはこの作品の後はイングリッシュ・ナショナル・バレエ団の作品『ジョリー・フォリー』でオリビエ賞を受賞しました。それ以来、彼女は英国演劇界の将来のスターとなる25人の一人として「The Stage 25」リストで称賛されており、ガーディアン紙の2022年注目作品にも選ばれているそうです!

さて、「ロミオとジュリエット」ですが、1幕から「え、この曲ここであるの? 2幕はどうするの?」と最初から若いキャラクターのエネルギーに溢れ、引き込まれます。
また、ストーリーを知らない私は1幕の最後でびっくりし、2幕では最後まで「これから二人はどうなるの?」と物語に見入ってしまいました。
元々休憩がない短い作品で創られているので両幕ともあっという間でした。二人の人生を垣間見て、一緒にドキドキする感じですが、切なくもなります。
若いダンサー達は素晴らしいダンスで、もがき閉じこめられている様を見事に表現し、ディジーをはじめ、ダニーやアンディーがしっかり大人の演技で物語を進めます。
レズのセットとデザインは、動かずそのままずっとあるのですが、私たちを想像で色々な部屋へと連れていきます。とても暗く、密室で、逃げられないのも感じます。
衣装の白はピュアでもあり、痛々しくも見え、若者達の物語を強調していました。

ウィルと

ウィルと

終演後、パーティーでリチャード・ウィンザーに会い「真実、この僕がもう年上のメンバーだよ! 日本公演の時はとても楽しみにしているよ! また公演が近くなるとどこに行けば良いか聞くから」と笑顔で言われたのだけど(うーん、私は最近の日本よく知らない・・・)と(笑)

ディジー・メイ・ケンプとは役もシェアしたりとツアー姉妹だったので、久しぶりに会えてとても嬉しかったです。ディジーの映画俳優でもあるお兄さん、マシューの『スワンレイク』や『愛と幻想のシルフィード』でも踊っていたウィリアム・ケンプもいて、相変わらず人懐っこい笑顔で優しく、たくさん話しをしました。最後には「真実、なんか一緒にやろうよ! 僕も日本公演したいなー! アダム・クーパーももうすぐ芝居で日本だよね」と一緒に何をするかで盛り上がりました!!
「ウィルが企画してよ、あるいはこれはと思った作品は教えてね」と言いましたが、どうも日本人の私が考えるみたいです(笑) パーティでは、オリジナルの『スワンレイク』のメンバーにも会えて本当に嬉しかったです。

もちろん、他の日にはテートモダンや郊外にも行きました。テートモダンといえば最初できたばかりの時に、縦書きに書かれている"Tate"というのを「縦」と呼んで、日本のお店が入ったビルか何かだと思った私だから忘れられない場所なのです(笑)本当に、暗くて寒くて一人で歩いていて見つけたので嬉しかったのですが。
とても見やすく、テラスからテムズ川も見られてお散歩にも良いです。

これから半年近くイギリスなので、もっとイギリスのことも書きますね。でも、その前にいくつか素晴らしいブロードウェイミュージカルも観たのでそれも少しずつ書いていきます♪

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インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコン テンポラリーダンスを学ぶ。
15 歳で劇団四季合格し、ミューシカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズに日本人として初めて入団。「くるみ割り人形」では主役クララを演じ、 「エドワード・シザーハンズ」「Highland Fling」(愛と幻想のシルフィード)、トニー賞 受賞の「白鳥の湖」「カーマン」 「眠りの森の美女」出演。 現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、ワークシ ョップを担当。2023 年―2024 年は「エドワード・シザーハンズ」イギリス公演に出演 する。
また、「ハリー・ポッターと呪いの子」日本アソシエイトムーブメントディレクター 担当。最近では NY のアーティスト、Kazue Taguchi の作品で NY の The Museum of Art and Design で踊り、福岡美術館でバンドネオン演奏者、川波幸恵とのコラボで踊った。
振付家として N.Y の全米 No.1 のミュージカル「フェーム」のモデルにもなったラガー ディア芸術高校で「サウンド・オブ・ミュージック」や芝居の「プライドと偏見」「キ ルトに綴る愛」「Compleat Female Stage Beauty」振付で活躍中。 ピッツバーグ大学の「Zanna Don't!」振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付で は、NY の NYDA/Hariyama Ballet の二名のダンサー達が銀賞を受賞。YAGP N.Y でもトッ プ 12 入賞。2019 年には、国際バレエコンクールで 1 位と 4 位を受賞。 振付助手としては 2021 年、ホリプロミュージカル、マリア・フリードマン演出、振付 家ティム•ジャクソン「メリリー・ウィー・ロール・アロング」の 1 幕を担当。マシュ ー・ボーンの「ドリアングレイ」日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。
ブロードウェイミュージカルを学ぶ NY のプログラム「Mid Manhattan Performing Arts」 芸術監督。
マイズナーテクニックで有名な「ネイバーフッド・プレイハウス
」、N.Y の Hariyama Ballet、でコンテンポラリー、シアターダンス指導、ジョフリーバ レエサマーインテンシブでコンテンポラリー、シアターダンス、バレエを指導、ステッ プス、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など全米、日 本でワークショップ を開催している。
チャコットの web マガジン「踊りある記」連載中。
その他出演作品は「王様と私 」(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季「キャッツ」、「ジーザス・クライスト=スーパースター」、「アスペクツ・オブ・ラブ」、「ウエストサイド物語」、「オペラ座の怪人」、「ハンス」、「オンディーヌ」、スイセイ・ミュージカル「フェーム」、「ピアニスト」。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
Website : https://www.mamitomotani.com/
X : @mamitomotani
Instagram : mami.lesson_choreograph

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