マシュー・ボーンの「シンデレラ」USAツアーに教育部門のアーティストとして参加しています!

久しぶりにアソシエート・ディレクターのエタ、親友の一人でもあるエタと仕事を一緒にしました。ワシントンDCでの前座公演振付です。
スタジオで笑いが絶えないだろうな、と思った通りでとても楽しかったです。ただ、かなりハードワークで二人とも毎夜クタクタでした。マシューサイドの事務所からは、踊れるダンスの生徒たちと聞いていたので、私もエタもそれなりに挑戦になる内容を考えていたのですが、ウォーミングアップで、ダンスが好きな生徒たちだけどまだ初級のレベルとわかり、急遽、振付、構成を変更しました。

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しかも、エタが4日間で十分と言ったそうで、普通は6日間するリハをかなり短い時間でしなければならず「ここはエタのリードに任せよう」と見ていたら、生徒さんたちにクリエイトの箇所はさせませんでした。なるほど。普通は、マシューが作品を創る時に私たちダンサーたちにクリエイトの課題を与えそこからダンスを創るので、そのやり方を経験してもらうのですが、これにはかなり時間がかかります。
今回はエタと私が振付けし、それを教える、というシンプルな作業だったので4日間でできました。一応、とっても短い箇所だけクリエイトしてもらいましたが、エタと私がかなり入って手伝いました。
このクリエイトは意外と大変で、アランとやった時もそうでしたが、まずクリエイトができない生徒さんたち、固まってしまう、頭で考えすぎる生徒さんが多いことから始まります。また、生徒さんたちがクリエイトしたものが全部使えるわけではないので、そこから使える動きを選んだり、あるいは生徒さんが創る動きを元に私たちが変えたりと、時間もですがイマジネーション、計算などとても大変な作業です。
でも、できている振りを習って踊れるようになるよりも、とても楽しく、挑戦でもあり、また物語やキャラクターを自分で考えないといけないので、生徒さんにとってとても良い勉強だと思います。最近はただ与えられたことだけを学ぶことが多いので、イマジネーションや脳にとっても良い刺激になっていると思います。

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生徒さんたちは、とっても努力家で良い雰囲気の生徒さんたちでした! これには救われました。たまに、ライバル心バリバリで前でばかり踊りたい子や、途中で集中力がなくなったりもするのですが、今回の生徒さんたちは最後まで必死でした。私たちも一度もお説教をしなくて済み、バレエジャンプのジュッテも知らない子が多かったのですが、頑張ってたくさん学んでいました。
劇場でのテクニカルリハではカンパニーメンバーが観に来るのですが、今回は時間の都合で、スタジオでのリハを観に来てもらい、アランなど一生懸命頑張っている生徒たちを見て涙ぐんでいました。:)

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エタとは、毎回ブランチを楽しみました。エタが毎回違うところを探し出し予約してくれ、私はついていくだけなのですが、どこも美味しくて活力になりました! もちろん、夜はワインを二人で飲みたくさん話しました。
新作の『ロミオとジュリエット』もこのようなクリエイトで、今度から参加する新しい若手のメンバーたちで創っているのをビデオで見せてもらいました。かなり激しいですし、かわいい踊りもあり楽しみです! マシューは、LAでの『シンデレラ』の時に、じっくり物語をもっと練る、と言っていました。

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この『ロミオとジュリエット』は、上演する街で5名前後の地元の生徒さんたちをオーディションして、一緒に舞台に出てもらうことになる仕組みです。なので、2組カンパニーがあります。例えば日本に変えて言うと、1組が東京で東京の生徒さんたちと上演している間に、2組目は大阪に行き大阪の生徒さんたちとリハーサルを1週間して次の週の公演に備えます。東京組は次の場所、福岡に行きリハーサル、などといった風になります。全国の生徒さんたちはプロと一緒に舞台に出るチャンスがあるのでとても素晴らしい公演ですよね! 日本やアメリカでもあると良いですね!

そして、ワシントンでマシューの誕生日をエタとリーアムで祝いました。4人でとても楽しかったです。本当はその食事の後にカンパニーメンバーがシャーロットから到着するから一緒に飲むはずでしたが、雪で次の日に到着が伸びたので、4人でその後もバーに行きスタッフさんたちもいたので一緒にマシューのお祝いの続きをしました。
久しぶりにマシューともいろいろと話せて良かったです。次は、LAです! LAは前座公演ではなく、他の企画とワークショップのためにルークとします。この新企画、とっても良いので次回に。

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最後に、私がアシスタント・ディレクターをしていますブロードウェイミュージカルを学ぶ「ブロードウェイ・エクスペリエンス(TBE)2019 in 山梨」は、3月25日(月)〜30日(土)の6日間、山梨県甲斐市の日本航空学園内ウィングシアターで開催します。宿泊、食事付きが選べます。
すでに男子も含め30名近いお申し込みが全国から来ていますが、2月も限定人数だけ募集しています。今回は、演技の講師は、アカデミー主演男優賞、助演男優賞ノミネート俳優や、高校卒業後にブロードウェイの新作『シェール』の主役の一人に抜擢された女優などたくさんの高校生をプロに導いた講師が指導します!

アダルト3日間コースも3月10日まで募集中です。
詳しくは下記のホームページからご覧ください。https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo
お問合せ先:tbetokyo@gmail.com

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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