山の色が秋から冬に変わって来ていますね。

渡り鳥の第1陣も到着しました! でも、今年の秋は紅葉が今ひとつでしたね、真っ赤になりきる前に落ちてしまった感じです。地球の温暖化が目に見えてきましたね。。。

ところで、ピッツバーグでのオープンクラスの続きです。
スタジオには7人いましたが、とても広いスタジオなので、ピアノの方がグランドピアノをスタジオの真ん中近くに移動して弾き始めました。やはり、生の音楽は良いですね。音の中に呼吸があります。CDのように一定のテンポではないので、音を、伴奏を良く聞こうとするのも良いですよね。生演奏で困るのはテンポがとても遅かったり、速くなることですが、先生たちが見ていて気づき、ピアニストの方に言ってもらえるので大丈夫です。
イギリスでもアメリカでもCDで教えることがありますが、本当に選曲が難しいです。特に私はバレエ音楽やダンス音楽を使わないので、ジャンプやターンに合う音楽を見つけるのは大変です。家のリビングルームで、レッスンの動きを作っている時はこの音楽(テンポ)で大丈夫と思いますが、実際スタジオで動くと速すぎるのが多いですね。その点、昔の50'Sや60'Sは良いですね。

話がそれて来ましたが、7人でのバーは大丈夫でしたが、センターが大変でした!3人と4人の二グループに分かれましたが、久しぶりに受ける時に「ちょっと自分の体の調子を見ながら。」と大人数に隠れながらすることはできず、また、ジャンプなんか右が終わり、早歩きで後ろに戻りすぐ左をしないといけなかったので、呼吸困難になりそうでした。
水なんか飲みたいと思ったら、マラソンのようにつかみながら早歩きで後ろに行き、一口飲んだらそのボトルをおく時間もないので放り投げながらグッリサードをするという感じでした。もちろん、私は次のジャンプは無理をせず見学しようと思ったら、その前に私よりも若い女性が二人途中でやめて床に座りだし、最後にはまた一人脱落者が出て、それもみんな途中でやめるので、私は出遅れ一生懸命弾いているピアニストさんや先生も懇願するような、期待の目で残った生徒を見るのでとうとう最後までがんばりました。なんか、バレエのクラスではなく、最後は体力勝負のバレー(ボール)の特訓のようでした(笑)。救いは先生がなかなか素敵な男性だったのこと。それで続けられました。よくカンパニークラスで、可愛い先生やセクシーな先生が来ると、世界中どこでも共通に男性陣が喜んでクラスを受けているのと同じです。これは良いことですよ!先生も魅力がないと受ける方としてもつまらないですものね。

さて、マシュー・ボーンの『スワン・レイク』(白鳥の湖)のリハーサルが始まりました。 私は2月か3月ごろにエタから「マシューが真実の希望を聞いている。できるだけそれに沿うようにしたい。」と言われました。私はどうもカンパニーで最初に何人かだけオファーがきた一人だったみたいです。私はとてもうれしかったのですが、契約は1年ツアーということでした。若い時はそれも楽しいのですが、ある程度いくと1年も家族や恋人と離れるのは本当に辛く、大変です。私には『スワン』を1年(1999〜2000)経験したことがあるというのもあり、初めて辞退させてもらいました。
マシューは、1年ツアーが私の人生の中で今は長い、ということを理解してくれ「もし、クィーン役のダンサーたちが1年も出来ない、と言ったら真実のクィーンを後半のアジアツアーでぜひ見たい。」と言ってくれました。エタは、「マシューが色々な役が出来ると思っているダンサーは少ないから、3役(スパニッシュ、ルーマニア、イタリアプリンセス)もして、主役もカバーできる真実は欲しかったのよ。」と言っていました。幸せなことです、感謝しています。他にもそれぞれの理由で断ったダンサーたちや、他に仕事が入ってしまって出来なかったダンサーたちがいたみたいです。やはり、マシューのダンサーたちもある程度年齢や経験を積んで来たからでしょうね。
エタからの情報だと、今回のスワンたちは最初のリハーサルからとても良いそうですよ!楽しみですね。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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