A HAPPY NEW YEAR!!!!

皆さんのクリスマス、ニューイヤーはどうでしたか?
何か新しい体験をされましたか?

私は、初めて「PITTSBURGH BALLET THEATER」の"THENUTCRACKER"(くるみ割り人形)を観に行きました。
ピッツバーグには劇場がいくつかありますが、今回は4、5年前に私たちマシューの「NEW ADVENTURES COMPANY」が『シザーハンズ』を上演したBENEDUM CENTERで観ました。
さて、劇場に入るとロビーから"クリスマス"、"くるみ割り人形"の世界でした。1階では、バレエ関係の商品、子供が喜びそうなかわいい小物からくるみ割り人形、そして少し離れた所ではお菓子が売っていました。
バレエカンパニー、スクールのデスクもあり、クラスの情報などが貰えます。
可愛く着飾った子供たちがたくさんいて、オープニング・シーンの子供たちがそのままロビーにもいる感じでした。:)
久しぶりにバレエを観たのですが、ステージの正面の上の方に大きなくるみ割り人形の時計があり、劇中でもこの時計は動いていました。

Photo:Mami Tomotani

1幕はドロッセルマイヤーの登場から始まり、家に招待された子供たちにマジックを見せるのですが、このマジックが子供だましではなく、本格的だったので観客は大喜びで毎回拍手が沸いていました。
例えば、引き出しのボックスが三つ出て、人が入るのは無理な小さい引き出しを舞台上で別々にのせて行き、ドロッセルマイヤーの合図で1回くるっと回ると、大人が出て来たりなどです!
このバレエ・カンパニーのスクールの子供たちも出演していて、とってもかわいかったです! 時々大人のキャラクターがコメディ・パートを演じて笑いを誘っていました。

メインのキャラクターの女の子、"MARIE"は、バレエ団のソリストの女性でしたが、踊りはかわいらしいのですが、何せ本物の子供たちと一緒にいるので、彼女だけ見かけが少し年取って見えました。:)
ドロッセルマイヤーの甥で、2幕はこの女の子"MARIE"の夢の中のプリンスを演じたのは若いダンサーの方でした。ブロンドのプリンスですが、オーラが弱く、それもあってメインの 女の子"MARIE"がしっかりした大人に見えたのかもしれません。
日本人のダンサーも何人かいましたが、皆さんきちっと舞台を引き締めてて観ていて気持ちが良かったです。公演の日によってキャストが変わり、彼らもこのプリンスを演じたみたいです。是非観たかったです。
とにかく楽しい!にぎやかな1幕でネズミも大人のネズミと子供のネズミが一緒に演じ、 "MARIE"の友人たちも夢の世界なので子供たちに人気のあるキャラクター、ジンジャーブレッドマン(クリスマスクッキーのキャラクター)や地元ピッツバーグのアイスホッケーのマスコットのペンギンがぬいぐるみで出て来たりと、存分に観客の子供たちを喜ばせていました。

私は、雪のシーンが好きでした。とっても音楽を上手に使っていて、3人のスモールグループがあちこちから出て来て、雪がちらちら降り始めてから、だんだん強く降る様に、バレエ・テクニックで早いターン、ピケターンやフェッテを入れてシェネェもアームスをブーメランの様に動かし、人間ではなく雪の精が舞っているようで、素晴らしかったです。
主役の "MARIE"とプリンスが導かれて違う世界に行く道行きも色々な所から出て来るので、良くその道行きを表していました。
休憩では、地下で金平糖の精のチュチュを来た女性が立っていて、$10で一緒に写真を撮り、終演後にクリスマスカードになった写真を貰えるというイベントや2階ではコーラス・グループがピアノと一緒にクリスマス・ソングを歌っていて、休憩時間もクリスマスを存分に観客たちは楽しんでいました。:)このビジネスは凄いな・・・ちょっとやり過ぎのように感じますが、チケットは$20〜$90だったので、高額を払ってでも子供たちが楽しめるのですから、来年のクリスマスも、劇場に連れて行こうと親は思うのでしょうね。

Photo:Mami Tomotani

2幕は遊園地のようなシーンで始まり、ピエロなどのキャラクターもいました。それぞれの国のダンスはアクロバットを使った振りや新体操のリボンを使ったりなど、サーカスの様にショーアップされた感じでした。そこにいきなり金平糖の精のグラン・パ・ド・ドゥが入るので、少し長く感じ、つまらなかったです。この金平糖の精は魅力がなく、そつなくきれいに教科書の様に踊っているだけでした。もうちょっとこのサーカスのシーンの後ですから一つ上の品格のある女王ではないのですが、そんな他とは違うのが表してくれたらな。と思いました。でも、観客は2時間半別の世界を経験したのは間違いありません!

それでは、2011年が皆様にとってエキサィティングで平和で健康な年でありますように。

Photo:Mami Tomotani

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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