Ballet Gents Summer Dinner Show
座長宮尾俊太郎は語る
ジャズをクールに、バレリーナとは華やかに踊ります!

----Ballet Gents単独での第1回目の催しは、昨年の冬でしたが、その時はどんな手応えを感じられましたか。

宮尾 いろいろと初めてづくしでした。僕自身が演出・振付に携わったのも初めてでしたので、それが受け入れられるかどうか、不安が大きかったです。でも始まった瞬間からお客さんの歓声が凄かったし、反応がとても暖かかったのでうれしかったですね。そういう意味では、とても充実した達成感を味わうことができました。それと同時に足りない部分も見えてきまして、次の舞台をより豪華にしたいし、クラシック・バレエらしさをもっと出してより充実させたい、などといった意欲がどんどん湧き上がってきています。

----舞台と違ってステージが客席と近いですし、それなりにパフォーマンスにも高い要求がされてくるでしょうから、たいへんだったでしょうね。

宮尾 大きく違ったところは、トークがあることでしたね。客席の間を歩いたりするところも普段の公演ではまず無いことでした。

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

-----ショーとして構成していかなければならないですからね。

宮尾 初めてでしたから、熊川さんにはいろいろとアドヴァイスはいただきましたが、パフォーマンスとパフォーマンスの間を上手く繋ぐように、ということを指摘されました。僕も最初は単純にやりたいことだけを並べていたので、幕間を飽きさせないように上手く繋ぐ、ということは勉強になりました。

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

----映像で見せていただいたのですが、丁寧に作られていて品良くうまくまとめられていました。客席が近いと、注意しないとくだけた感じになり過ぎてしまうこともありますね。

宮尾 そう感じていただけたのなら、良かったです。それはじつは僕がとても大切にしていたところです。ディナーショーという形式だったとしても、バレエをより近く感じていただけるように常に心がけていました。クラシック・バレエのちょっと敷居の高いというイメージを少しでも和らげられたらいいなと。決して敷居を低くするのではなく、格調のあるクラシック・バレエをより親しみ易く感じていただきたいと思っています。ですから、パフォーマンスをくずし過ぎないように節度を持って、ということにはすごく気を使いました。

----そうしながら楽しいステージを作らなければならないですから、やはりたいへんですね。宮尾さんはバレエ以外でも、TVドラマからCM、MCなどでも活躍されていましたから、そうした経験が役に立ったのではないでしょうか。

宮尾 そうですね、それは大いにあったと思います。他の4人も客席に向かって話したりすることは初めてだったし、入団したばかりでインタビューにもあまり慣れていないというメンバーもいました。そういうメンバーをひとつにまとめていくということは、やはり、今までの経験がなければできなかったろうと思います。

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Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

----先日、『海賊』に主演したニーナ・アナニアシヴィリにインタビューしましたが、K バレエ カンパニーは、やはり、男性ダンサーを育てるのが上手い。特に、熊川版『海賊』の男性ダンサーの踊りは素敵だった、と言ってました。熊川さんのグランド・バレエの振付には、必ず、男性ダンサーの踊りの見せ場がありますからね。

宮尾 Ballet Gentsもそのひとつと言っても良いと思います。男性ダンサーをフューチャーしていくグループですから。

----K バレエ カンパニー自体が、立ち上げから男性ダンサーが創立のメンバーでしたから。
前回はタンゴを使われましたが、今回はK バレエ カンパニーの女性ダンサーが登場することになる訳ですね。


宮尾 神戸里奈、山田蘭ほか全部で5人のカンパニーのダンサーが踊ります。それによりまた、バレエの興趣を表わそうと思います。女性ダンサーと踊ると、美しいバレエの型も見せられますから、豪華さや華やかさが出せると思います。

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

Ballet Gents Photo/Ayumu Gombi

----チュチュとポワントがあるとまたムードも変わりますね。

宮尾 最初はお客様の熱に応えられるような重厚感のあるダイナミックな男性の踊りから始めますが、いろいろと展開が変わって行きます。熊川哲也振付の『パッシング・ヴォイス』、リアム・スカーレット振付の『Promenade Sentimentale』などKバレエのレパートリーがあって、今回は「Gents meets JAZZ」としてジャズを大いに踊ります。ここではセクシーなダンスもアピールしていきたいです。

----宮尾さんはジャズはお好きですか。

宮尾 はい、踊っていてとても楽しいですね。ちょっと古いジャズを新しい動きで踊るという感じです。前回のディナーショーでの経験を活かしつつ、もっと大きくスペースを使って見せたいですね。動きも全体にもっと大きく激しくしていきたいと思います。クラシックバレエの作品も用意していますので、様々なステージを楽しんでいただきたいです。

----お忙しところありがとうございました。また本日、熱のこもったリハーサルを見せていただきまして、ありがとうございました。やはり、男性ダンサー5人が中心となって目の前で踊ると、ドッドッドッと迫ってきて思わず逃げようかと思うほど凄い迫力を感じました。舞台がたいへん楽しみですね。

(C) DANCE CUBE by Chacott

(C) DANCE CUBE by Chacott

そして、最後にメンバー全員に、Ballet Gentsとしてみる夢をひとリづつ語っていただきました。

宮尾俊太郎の夢
Ballet Gentsはグループとしてどうこうというよりも、バレエにファンの方々に観ていただいて、K バレエ カンパニーの古典芸術を愛する人々と繋がっていけばうれしいですね。
大きな希望としては、Ballet Gentsだけの舞台で、K バレエ カンパニーの公演数を上回りたいですね。

宮尾俊太郎 Photo/Ayumu Gombi

宮尾俊太郎 Photo/Ayumu Gombi

益子倭の夢
Ballet Gentsで全国をツアーしてまわりたいです。これが大きな目標ですが、今はとにかくひとつひとつの公演でしっかりお客様の満足する舞台をお見せすることです。その積み重ねで全国で公演ができるようになりたいです。そのためにはストーリー性のある作品にも取り組んでいきたいです。

栗山廉の夢
Ballet Gentsの夢としては、大きな劇場で5人だけで大きな舞台を作りたいと思っています。作品は幅広くバレエやジャズダンスなど枠に囚われない舞台で単独公演をして、劇場を超満員にしたいです。

杉野慧の夢
5人それぞれがバレエダンサーとしてはもちろんですが、さらに多方面のエンターテインメントをこなすことができるグループになることです。バレエを主軸として5人がエンタテイナーに育ち、どこに行ってもBallet Gentsという名前が知られているようになりたいです。5人のグループで日本中を回れるような大きなグループになっていきたいと思います。
バレエを主軸としていろんなジャンル、たとえば演劇、ミュージカル、映画などでも活躍できるグループになっていきたいです。

福田昂平の夢
Ballet Gents が中心となって全国公演を行うこと。K バレエ カンパニーのように全国を回って、いつもソールドアウトになるようなグループになりたいと思います。もちろん、海外公演もコヴェント・ガーデンやボリショイ劇場などでやってみたいです!

益子倭 Photo/Ayumu Gombi

益子倭
Photo/Ayumu Gombi

栗山廉

栗山廉

杉野慧 Photo/Ayumu Gombi

杉野慧
Photo/Ayumu Gombi

福田昂平 Photo/Ayumu Gombi

福田昂平
Photo/Ayumu Gombi

◎公演内容

テキスト【開催日】2015年8月14日(金)
【場 所】パレスホテル東京 2F宴会場「葵」
【時 間】18:30〜ディナー/20:00〜21:00ショー
【料 金】¥30,000(お食事・お飲物・サービス料・消費税込)
【出 演】Ballet Gents、
     神戸里奈、山田蘭、加瀬愛実、小林美奈、涌田美紀(Kバレエ カンパニー)
【演 奏】ピアノ五重奏(シアター オーケストラ トーキョー)

【予定プログラム】
「新作」振付:宮尾俊太郎(音楽:ヨハン・シュトラウス/「こうもり」序曲)
「パッシング・ヴォイス」より 振付:熊川哲也(音楽:「カノン」)
「Promenade Sentimentale」より 振付:リアム・スカーレット
(音楽:クロード・ドビュッシー「月の光」)
「Gents meet JAZZ」 演出:TETSU
 ほか
※演目・出演者は変更となる可能性がございます。
【チケット情報の詳細は http://www.k-ballet.co.jp/gents/schedule.html
【問い合わせ】チケットスペース 03-3234-9999(受付時間10:00〜12:00/13:00〜18:00)

インタビュー&コラム/インタビュー

[インタビュー]
関口紘一

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