令和元年台風 19 号により、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、
被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

公演直前インタビュー/西田佑子:イルミナート・バレエの『くるみ割り人形』は、音楽と密接な関係を作って踊るのでとても楽しみしています

----西本智実さんが芸術監督と演出、指揮をなさるイルミナート・バレエには何回か出演されていますね。

西田 はい、昨年、初めて出演しまして『白鳥の湖』の黒鳥を踊りました。今回の『くるみ割り人形』にも関西出身の方が多く出演しておられて、稽古場では関西弁が飛び交っていました。振付は大力小百合さんと玄玲奈さんがなさっていて、私は今は東京なので毎回参加できているわけではないのですが、西本さんの演出に基づいて振りを作って、西本さんがいらっしゃれない時には、動画などをお見せして音楽とも合わせて検討されているようです。私は前回から参加しましたが、昨年の場合は、2014年に初演した『白鳥の湖』の再演に出演したということでしたので、まだ、あまり創作の現場にいたことは少ないのです。。

photo/Yoichi Tsukada

photo/Yoichi Tsukada

----指揮者が演出をすると、また、ちょっと違いますか。

西田 そうですね、少し違う気がしますね。私たち子供の頃から踊っていますと『くるみ割り人形』はこう、と決めちゃっているところがあります。それをもう一度掘り起こすといいますか、改めて確認しながら作ります。それから西本さんの指揮される曲とステップを合わせて、調整し音楽と融合させながら振付を作っていきます。

----指揮者が台本を書いて、音楽とステップ合わせていくバレエというのも珍しいですね。日本のバレエにとっては、とても良い刺激になると思います。2幕のデヴェルティスマンも省略しないそうですね。

西田 私は、金平糖 ドラジェを踊りますが、いつも踊るヴァージョンとは異なったところがあります。私のパートナーはドロッセルマイヤーの甥(吉田旭)ですが、二人は、グラン・パ・ド・ドゥを踊ります。ここもいろいろと考えられていて、ドロッセルマイヤーの仕掛けがあります。また、私たちは1幕にもコロンビーヌなどとともに出番があります。

----そうやって音楽と密接な関係を築きながらプロダクションを作るというのは、とても良いことですね。

西田 私は今までオーケストラで踊る時は、どちらかというと音楽にのって助けてもらいつつ踊る、という感覚でした。でも西本さんが指揮される演奏は、優しいのですが、すごいエネルギーがありパワーが感じられて、自分もしっかりと踊って自身を表わさなければどこかへ行ってしまうのではないか、と感じてしまいます。

----そうでしたか、今度の公演がとても楽しみです。 それから2014年8月でしたか、松崎すみ子さんの『不思議の国のアリス』を踊られましたね。とても素敵なアリスでした。

西田 ありがとうございます。

----そのちょうど1年前くらいに英国ロイヤル・バレエ団がやはり『不思議の国のアリス』を上演しました。ローレン・カスパートソンのアリスで観ましたが、私には西田アリスのほうが親しみが持てるような気がしました。西田さんのアリスは、西田さんのキャラクターが活きている少女アリスでとても感心しました。アリスに扮されたのは初めてですか。

公演直前インタビュー/西田佑子 イルミナート・バレエの『くるみ割り人形』は、音楽と密接な関係を作って踊るのでとても楽しみしています

西田 私はロイヤル・バレエの舞台は観ていませんが、アリスを踊ったのは初めてです。松崎すみ子先生の『コッペリア』とか古典作品は踊ってましたが、物語のある創作バレエの登場人物を踊るのも初めてでした。アリスは、最初はあんまりうまく掴めなかったのですが、振りが通しでできた頃から少し具体的になって来ました。先生のアドヴァイスもいただきながら、最後はアリスでなくても普通の少女だったらどんな感じかな、みたいなことも加味して、ああいうアリスになりました。
でも最近、そんなふうにいろいろとキャラクターを作らせてもらう機会があまりないですね。パ・ド・ドゥとかはあるのですが、ストーリーのあるものをきちんとした役創りからできたらうれしいのですが。

----そうですね、創作バレエが少なくなってますね。
それから、西田さんはバレエ・スタジオをオープンされて、二回目の発表会をなさいましたね。

(C) Chacott

(C) Chacott

西田 ええ。そうなんです。ダンサーと講師の両立は大変だなと思う時もありますが、毎日充実しています。

-----一番多いのは何年生くらいですか。

西田 そうですね、1〜3年せいくらいです。幼稚園から小学校低学年が多くて、高学年はずっと少ないです。中学生も少しいます。これからどうなっていくのかな、と楽しみではあります。

----上達しそうだな、と感じられることはありますか。

西田 そうですね、私はすごく上手じゃなくても良いのですけれど、踊っていてどこか人間性が現れてくるようなダンサーが生まれてくれれば良いな、と思っています。

----西田さんのスタジオから素晴らしいダンサーが生まれてくると良いですね。

本日は、お忙しいところ楽しいお話を聞かせてくださいまして、ありがとうございました。『くるみ割り人形』の公演をとても楽しみにしております。

積水ハウスpresents
西本智実 芸術監督・演出・指揮
幻想物語 バレエ『くるみ割り人形』全2幕

大阪公演
●8/16(火)
●フェスティバルホール
http://www.chacott-jp.com/magazine/information/stageinfo1/presents-2.html

東京公演 ●8/30(火)・31(水)
●新国立劇場オペラパレス
http://www.chacott-jp.com/magazine/information/stageinfo1/preents-2-1.html

インタビュー&コラム/インタビュー

[インタビュー]
関口 紘一

ページの先頭へ戻る