イギリス・ツアーで回る劇場はそれぞれ特徴があり当然楽屋の使い勝手も違います。
使う身になると劇場の設計士？デザイナーさん？の方と是非話したいです！
劇団四季時代のツアーでも同じように思うことがありました。

イギリスの劇場にあって日本にはあまりない？ のは「グリーンルーム」です。これはスタッフさんやキャストが食事できる場所です。
冷蔵庫は劇場専属のスタッフさん用とツアーカンパニー用に分かれています。私たちは1週間お世話になるのでツアーカンパニー用の冷蔵庫を使います。
電子レンジは最低二つは必要です。4つあると最高です！ というのもリハーサルが終わり本番のためのメークをするまでに手作りのお弁当や外から買ってきたものをみんなが温めますが、レンジが一つだと30分待たなければならず、それだと休む時間が無くなりクタクタです。
そうかと思うとテーブルや椅子はもちろん、ソファやベンチがたくさんある劇場もあり、カフェみたいで出演しない時は寝るスペースがある劇場もありました。もちろん無料のWi-Fiはどの劇場もあります。
エスプレッソマシーンやお湯を沸かすポット、ホットサンドを作るのなどそれぞれの劇場でいろいろと違い面白いです。

楽屋はメインキャストの二人が使う部屋やキャラクター役、ツアーディレクターとカンパニーマネージャーの部屋など二人部屋が最低4つはどこの劇場にもあります。これらの部屋は広くて専属冷蔵庫やシャワー、トイレも付いてソファーもありとても居心地が良いです。楽屋は自分の家より過ごす時間が多いので非常に大切です。
シニアメンバーの私も同じ役のケリーと一緒に広い二人部屋をもらっています。
スタッフさんたちの部屋もちゃんとあるところも多いです。

コンセントの位置やメークアップのためにライトの調整できるなども大切です。
また、もし4人部屋なら洗面所も二つあると良いです。シャワーはそれぞれの楽屋に一つですが、他に廊下にもある場合はみんな待たずに済むので助かります。大部屋の場合は二つあるのは普通です。
お手洗いも二人部屋は付いていますが、付いていない場合は楽屋外になるべく多くある方が助かります。

そして、イギリスでは紅茶の国なのかそれぞれの楽屋に電気ポットがある劇場も多く嬉しいです。
また、一番地球に大切なゴミもちゃんとグリーンルームや楽屋で分別できるようになっている劇場もあります。ただ分別できる楽屋はまだ少なくマシューのニューアドヴェンチャーズカンパニーの「グリーン」担当のダンサーが毎週劇場側のスタッフと会議をしてゴミの分別ができるようにお願いしています。これについてはまた詳しく書きますね。
地球の温暖化（気候変動の原因でもある）に関係するのでいつかここでも触れます。

お客様にとっても劇場のロビーなどに「こうして欲しい」という意見があるでしょうねー。1番はトイレが多いに越したことがありません。1幕の後の休憩では多分どこの公演も最後のお客様が入場するまで2幕のスタートを待つと思いますので、多いと良いですよね。

そしてカフェやバー、お土産のコーナーも。
カーディフの劇場はバーが二つあり、ソファーなども北欧のようなデザインで終演後ずっとオープンしており、常連のお客様が公演の余韻を楽しみながら飲んでいるのを見かけました。
皆さんやスタッフさん、パフォーマーの意見を是非聞いてデザインして欲しいですね！