ニューヨークに帰って来ました!

ニューヨークに帰って来ました!
NYの地下鉄の駅にはクーラーがありません!
サウナの中で地下鉄を待っている感じです。でも乗ると今度は冷蔵庫みたいに冷えすぎです。加減のないニューヨーク!
でも夜は8時、9時まで明るく、お庭でのパーティなどに誘われると「ニューヨークの夏が始まった!」と思います。

そしてこのニューヨークでバレエ、ジャズ、コンテンポラリーなどを午前中に学ぶダンスプログラムのMid Manhattan Performing Artsが9月18日〜29日まで2週間開催されます。そこで私は芸術監督として関わっています。
これは13歳以上のダンス生徒さんなら誰でも参加でき、バレエ、コンテンポラリー、ジャズダンスはもちろん、バレエにも必要な演技、またほとんどの方が初めて受けるタップなども学ぶことができます。
午後は、オープンクラスや観光、プライベートクラスなど自由に行動できます。
また、オーディション用の写真撮影、ダンスのビデオ撮影もマンハッタンでオプションとして選べます。
日本語で申し込めて、希望の方にはマンハッタンの風景がバルコニーから毎日見える素敵な宿泊先も用意されています。

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私が昨年に日本でマラーホフさんと審査委員をさせていただいた、日本国際バレエフェスティバル/コンクール(ジャズダンス、民族舞踊部門もあります)でも、このMid Manhattan Performing Artsのニューヨークの2週間コースのスカラシップが出ます。

留学を考えている方は、最初にプチ留学を2週間してみるといろいろな情報がわかり良いと思いますよ。また、長期の留学できない方でも2週間思いっきりニューヨークで学んで挑戦してみてください。
詳しくは、ホームページかインスタグラムをご覧ください。締切は8月31日です。
ホームページ:https://www.midarts.info/
インスタグラム:@manhattanballetmusical

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ところで、皆さんは舞台の「Life of Pi」をご覧になりましたか? 日本では映画館で上演されましたね。
私は、ブロードウェイで観ましたが素晴らしい作品です!
映画の、アカデミー賞の監督賞など受賞した「パイの物語」とまた違い、舞台ならではの演出でした。
まずは、空間のシンプルさ、そしてそこに現れる動物達、実物の大きさなのでしょうか、かなり大きいパペット達がまるで生きているように現れます。
動かしている人間は別に動物の格好やその色の服を着ているわけではなく、ちゃんと見えるのですが、動物と一体化していて、動物しか見えなくなります。動物の鳴き声などはパペットを動かしている俳優が出しますが、それもリアリティがあり、2、3名で動かすのですが、そのチームワークは凄いです! まるでコンテンポラリーダンスのコンタクト(お互いが触れて、相手を感じて動く様なムーブメント)みたいに息が合っています。
そして素晴らしい映像、(床の下から映像を出しているのでしょうか?)波など見事に計算されていて、船のセットが動いてもそこに当たらず出ています。
そして、俳優陣は言うまでもなく私たち観客をパイという男の子の想像の世界に導いていきます。その中のお一人が日系アメリカ人俳優のDaisuke Tsujiさんでした。冒頭のシーンから主人公パイへの切り込みもシャープでした!
ラストシーンで映画でも思いましたが、この舞台ではDaisukeさんの役、Mr.岡本とのシーンで、「あれ?と言うことは?」とそれぞれの解釈になると思います。好きです、観劇後に何かずっと考えさせられる作品。

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最後に、マシュー・ボーンから『ロミオ+ジュリエット』(ロミオとジュリエット)のロンドンのガラ公演に招待されました。8月から1週間久しぶりにロンドンに行きます! パンデミックもありなかなか行けなかったので、地下鉄など覚えているかな・・と心配ですが友人達に会えるのでとても嬉しいです♪

次回の「踊りある記」はロンドンについて久しぶりに報告できると思います。楽しみにしていてくださいね。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコン テンポラリーダンスを学ぶ。
15 歳で劇団四季合格し、ミューシカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズに日本人として初めて入団。「くるみ割り人形」では主役クララを演じ、 「エドワード・シザーハンズ」「Highland Fling」(愛と幻想のシルフィード)、トニー賞 受賞の「白鳥の湖」「カーマン」 「眠りの森の美女」出演。 現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、ワークシ ョップを担当。2023 年―2024 年は「エドワード・シザーハンズ」イギリス公演に出演 する。
また、「ハリー・ポッターと呪いの子」日本アソシエイトムーブメントディレクター 担当。最近では NY のアーティスト、Kazue Taguchi の作品で NY の The Museum of Art and Design で踊り、福岡美術館でバンドネオン演奏者、川波幸恵とのコラボで踊った。
振付家として N.Y の全米 No.1 のミュージカル「フェーム」のモデルにもなったラガー ディア芸術高校で「サウンド・オブ・ミュージック」や芝居の「プライドと偏見」「キ ルトに綴る愛」「Compleat Female Stage Beauty」振付で活躍中。 ピッツバーグ大学の「Zanna Don't!」振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付で は、NY の NYDA/Hariyama Ballet の二名のダンサー達が銀賞を受賞。YAGP N.Y でもトッ プ 12 入賞。2019 年には、国際バレエコンクールで 1 位と 4 位を受賞。 振付助手としては 2021 年、ホリプロミュージカル、マリア・フリードマン演出、振付 家ティム•ジャクソン「メリリー・ウィー・ロール・アロング」の 1 幕を担当。マシュ ー・ボーンの「ドリアングレイ」日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。
ブロードウェイミュージカルを学ぶ NY のプログラム「Mid Manhattan Performing Arts」 芸術監督。
マイズナーテクニックで有名な「ネイバーフッド・プレイハウス
」、N.Y の Hariyama Ballet、でコンテンポラリー、シアターダンス指導、ジョフリーバ レエサマーインテンシブでコンテンポラリー、シアターダンス、バレエを指導、ステッ プス、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など全米、日 本でワークショップ を開催している。
チャコットの web マガジン「踊りある記」連載中。
その他出演作品は「王様と私 」(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季「キャッツ」、「ジーザス・クライスト=スーパースター」、「アスペクツ・オブ・ラブ」、「ウエストサイド物語」、「オペラ座の怪人」、「ハンス」、「オンディーヌ」、スイセイ・ミュージカル「フェーム」、「ピアニスト」。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
Website : https://www.mamitomotani.com/
X : @mamitomotani
Instagram : mami.lesson_choreograph

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