『ハリー・ポッターと呪いの子』が読売演劇大賞の選考委員特別賞受賞しました!

カンパニーの皆様、関係者の皆様おめでとうございます!

ホリプロの堀義貴会長の受賞記事も読みました。
「受賞は『よくやった。でも、もっと頑張れ』というエール」!
身に染みました。本当にそう思います。私も頑張ります!

『ハリー・ポッターと呪いの子』は、私が日本、アメリカ、イギリスなどで仕事をしていた頃「日本人の私達にも世界に負けないことが出来る!」「何か役に立ちたい」と思っていた時に出会った作品の一つです。
そしてこの作品と縁ができアソシエイト・ディレクターとしてかかわるといろいろ見えてきたことがありました。
同じ人間からの発想、そしてそれぞれの部署のチームワーク。この作品はとにかく凄い! 客席に出すテーブルも半端なく、客席が埋まるぐらいの部署がありました。

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公演が始まると、日本のアソシエイトたちで「もし自分たちがこのシーンを創るとしたらどうする?」などディスカッションし、様々なクリエィティブなアイデアを出しあって楽しく盛り上がりました。
お互い「これは凄いよねー。よく考えついたよねー」と尊敬もあり、やられたと悔しくもあり・・・。

外国は、ワークショップがあり作品ができるまでに時間をかけられます。
30年以上も前、劇団四季の浅利先生が外国の作品のリハの後に子供ミュージカルのリハに入られて「セットは何やっているんだ!もっと違う発想はできないのか!」というようなことをおっしゃったのを覚えています。
そして、その後に全く違ったシーンになり、客席の子どもたちからの驚きの声が!
浅利先生も外国作品を上演していて、日本人として様々なことを感じていられたと思います。私がいろいろと経験した今、先生とまたお話ししたかったな、と思いました。

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#SpringForward  #SpringForward2021 #acesupported
@MBNewAdventures  @New_Adventures
ダンサー:Manatsu Aminaga, Doriane Argellies, Reina Nakamura.

パフォーマーとしては、その公演が終わって数年後にふと「あー、あの役こうすれば良かった」と思う時もあります。
私は、こういうことを何度もなぞるとアイデアが固まるので、それは稽古の段階であとはなるべくいろいろとその日の他の役の方とのキャッチボールに任せて遊ぶ方が良いみたいです。
そして振付家としてはアイデアが湧き出る時もあるけど、何も出てこない時もあります。
いろいろやっているとコンテとジャズなどの境がよくわからなくなり、何もムーブメントが出てこない時もあるのですが、最近、楽しもう、そんなに真剣にこの気持ちを伝えるには良い振りとは?と思わず、「私が楽しめば、自ずと何か出るだろう」と自分にいっています。
バスの中や起きた時などふとした時に浮かんだり、ビールやワイン飲みながら振付けをする時もあります(笑)。

それらの経験を踏まえて今、振付けているのは、演劇学校の生徒の発表のために『クレージー・フォー・ユー」"Slap That Bass"(4グループに分けて)、『春の目覚め』"パープルサマー"は32名の演劇生徒全員一緒に。
NYDA/Hariyama Balletは子供たちに「マチルダ」"レボルーション"をコンテジャズで、コンテの12歳から18歳のクラスにはサミー・デイヴィスJr.の「New York's My Home」を6月の発表会のために。
そしてオンライン・コンテンポラリークラスには、操り人形をテーマにソロダンスの振付をやっています。
また、マシュー•ボーンのニューアドベンチャーズカンパニーの教育部門の「Spring Forward」プログラムで奨学金をもらい、「ダンスとエモーション」を研究していて、最後に撮影するコンテンポラリーの作品「2年間のメモリー」も作品を再構築しています。

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#SpringForward  #SpringForward2021 #acesupported
@MBNewAdventures  @New_Adventures
ダンサー:Manatsu Aminaga, Doriane Argellies, Reina Nakamura.

スタジオから帰ってきて、眠れずずっと作業をしたい時もあります。そうなれるものがあって幸せです。

皆さんも何か楽しめて、時間を忘れられるのがあるのでしょうね。それは人それぞれ違うので面白いですね。

最後に私は4月から6月15日ぐらいまで地元の福岡です。6月16日から30日まで東京です。いろいろとワークショップもありますので私のツイッター、インスタグラムをチェックしてくださいね。お会いできるのを楽しみに!
●ツイッター @mamitomotani
●インスタグラム @mami.lesson_choreograph

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハンス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
WEBサイト https://www.mamitomotani.com/
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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