2021年スタートしました!!

今年も「踊りある記」をどうぞよろしくお願いします!
私個人のTwitterなどでコメントをいただきありがとうございます。

昨年から制作していましたホームページが新春に完成することができました!
今年はこのホームページに振付作品、自分が踊るダンス作品が少しずつでも増えて行くようにクリエイトしていくのが目標です。

友谷真実ホームページ
https://www.mamitomotani.com/

ダンス作品は、著作権の関係でホームページにアップできないものが多いのですが。
昨年、アート作品やオンラインで踊ってみて、どんなスペースでも踊れる楽しさ、クリエイトする楽しさを思い出す経験ができました!
これからこういう方面も創作して行こうと思います。

昨年の最後にマシュー・ボーンのクリスマスイベントの作品からのムーブメントのダンスが映像にアップされました♪
皆さんも参加できるのでぜひご覧ください。


これは結構ややこしくて、ゲームのように間違えそうになるのが可笑しいのですが、笑いながら楽しく踊れます。振りは全部カンパンニーのエタがYouTubeで指導しています。
私は、東京での隔離生活中に連絡があったので直ぐには動けませんでしたが、隔離生活が終わり友人の首藤さんの舞台を観た後に、新国立劇場のツリーの前で録画しました。
これが大変で、まずは首藤さんの舞台を観劇し、素晴らしい余韻を楽しみ、感想を友人と話して休憩し、それから外のツリーが見える場所を探しました。なるべく人に見られないようにと思いましたが、やはり通行人がカメラの前を歩いたり、グループが視界に入ると私の集中がなくなり、先ほど伝えたようにややこしいので間違ってしまい、成功するまでに30分以上かかりました・・・。
時々子供たちも一緒に踊っていました(笑)。とにかくオペラを観終わったお客様が劇場を出てこられる前に撮影を終わらせるよう必死でした。間違えずに!
最高のオペラを観劇されたお客様に見られると思うと・・・"それだけは避けたい!"と(^^;)

ツリーが入るようにずっと撮影を手伝ってくれた友人、滝沢由佳ちゃんには感謝です。エタから「Mami!すぐに分かったよ!素敵な場所で素敵!」とメッセージが入りほっとしました。良かったです。

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ヤス(首藤康之さん)の舞台『Shakespeare THE SONNETS』シェイクスピア「ソネット」ですが、とっても素敵でした! 3月以来、NYでは何も舞台がないので、まずは劇場に行けたことが嬉しく、あの空間を客席から存分に楽しみました。
中村恩恵さんの振付で、お相手のダンサーは新国立劇場バレエ団のプリンシパル、米沢唯さんでした。
ピンと張った空気に、私の中に蜘蛛の糸のようなものが表れてきました。作品が進むにつれて、その繊細な感情の糸が絡まっていくような感じでした。その糸は偶然ではなく、それぞれの意思でそこを通ってできたような感じです。
照明と音楽も光と闇の世界を表し、パフォーマンスと一緒になり観客は「ソネット」の世界にすっと入っていけます。

ヤスが素晴らしいダンサーというのは知っていますが、今回は2011年からの三回目の上演だそうで、演技も素晴らしかった。役が全身に入っていて彼から出るオーラで情景や感情が手に取るように見えました。研ぎ澄まされた美しい彫刻のような米沢唯さんのパフォーマンスと一緒になる度に、違う色、音が出る感じでした。
中村恩恵さんが最後に舞台に出てこられた時のオーラを見て、「あー、中村さんのも観たかったね」と友人と話しました。踊るダンサーによって違うでしょうね。たまたまこの時期に日本に帰ってきて観劇でき良かったです。

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首藤さん

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首藤さんと米沢唯さん

ガラッと変わり、2021年最初に博多座でミュージカル『ローマの休日』を観ました。友人の今拓哉さんがプロヴノ将軍役で出演していたのですが、日本のオリジナルミュージカルです。しかも生オーケストラで優雅な音楽が劇場を包み込んでいました。
映画で有名な作品はやはり観客が期待している有名なシーン、それをなるべく崩さず表現されますが、はい、ここでもお約束の有名な美容室に行ってのヘアーカットはダンスと歌で楽しく、ローマをベスパで回るシーンは大舞台を使って映画のシーンを見ている様な感じでしたし、手を"真実の口"に入れるシーンも、「あ、このシーン!」と嬉しかったです。
お客さまは常連の方も多いみたいで、いっせいにオペラグラスを出すシーンが時々あり、私は、「何なに? 何が始まるの?」と興奮しましたが、どうも思うにアン王女と新聞記者のジョー・ブラッドレーの感情の変化の演技のシーン、微妙な変化を見たくて皆さんオペラグラスでも見ていらっしゃいました。本当にこういうファンの方々の「Love」が博多座、舞台を支えてくださっているのだな、とハッピーな気持ちになりました。

今君を舞台で見るのは、劇団四季時代以来だったのですが、幕開きのトップの歌声は懐かしく、暖かい声は健在で、立っているだけで、その世界に生きている人物の感情が全身から見え、さすがでした。地元の博多座で友人のパフォーマンスが観れるのは嬉しいですね。

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今拓哉さん

そして、友人繋がりで同じ地元出身の岡幸二郎さんのプライベートコンサートにお邪魔しました。福岡のスペシャルゲスト7名の方のためのコンサートでしたが、私もお邪魔させてもらいました。100名も入る教会のチャペルで私を含めたったの7名のためのコンサートです! なんと贅沢なリッチな時間!
「歌に酔う」とはこういうことなのかな、と思うぐらい岡君のコンサートは素晴らしかったです。曲目もいろいろなジャンルが入り、「え、こんな曲も歌うの?」という歌まで、感動で涙が出そうでした。
歌詞の言葉が心に響き、それぞれの感情が聴き手に響いてきます。途中のお話も楽しませてもらい上品な1時間でした。ピアニストの方も東京からいらして、深い音色で情景が見えるように、チャペルを包んでいました。
私は聴き終わってからダンスとのコラボが頭に浮かびました。歌手の方と一緒に何かするのも良いな、と改めて思いました。
福岡、そして九州には素晴らしいアーティストがたくさんいます。
こういう時期だからこそ、アイデア、パッションでユニークなパフォーマンスがこれからどんどん増えるでしょうね。

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岡幸二郎さんと

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日本全国でそれぞれの地域の芸術、エンターティメントが活発になると、ヨーロッパのような地方劇場所属のカンパニーも夢ではないかも!
すでに地方のアイドルやコメディアンがいるように。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
WEBサイト https://www.mamitomotani.com/
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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