芸術の秋が来ましたね!

日本の皆さんが一生懸命団結して舞台再開を行なっているのをNYから羨ましく見ております。多分、私だけでなく世界中の舞台関係者が。

イギリスは今週(9月20日の週)隣人の家に行くのもやめてください、と危険度1から5の「4」になったそうです。学校が先週から始まってCOVID−19が増えたそうです。
NYはすでに学校の開始が2度か3度延期になっています(オンラインではスタートしています)。慎重になりますよね。またクラスルームに半分入れるといっても、1クラス35名ぐらいなので、17名ぐらいが教室に居るとなると安全とは言えない、と訴えている高校生たちの気持ちもよく分かります。 ふ〜っ(溜息)辛抱ですね。
その点、日本はこちらから見ていると、大変な努力をされて少しずつオープンされているので良かったです。

アメリカは、選挙によってまたいろいろと変わるので11月以降の様子もどうなるやら・・私は、日本人なので日本に短期で帰ろうと思えば帰れます。そのタイミングを計ってはいろいろな理由で延ばしています。

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さて、まだ続いているアパートでの生活での楽しみは、リンカンセンターのジャズのYouTubeです。私は、ジャズバーやジャズレストランは行ったことがありますが、劇場でのジャズは聴きに行ったことがなく、とても楽しんでいます。料理をする時も聴きながら気持ち良く料理しています。いつか劇場に行って生で聴きたいな、と思いました。こいう風に私がジャズに興味を持ったように、ダンスを観たことがない人がオンラインで観て興味を持ってくれると良いですね! そして、劇場に行くようになる! そんなことを考えながら私は少しばかりJazz at Lincoln Center へお礼に寄付しました。

ダンスのオンラインレッスンですが、大きなカンパニーや有名ダンサーが無料でレッスンをされていると、個人経営のスタジオの有料のレッスンに行かなくなる場合もあるので、これは本当に残念ですね。有名ダンサーがどうせ無料でするなら、個人経営のプライベートスタジオにゲストとして無料レッスンしてほしいですね。そこの生徒さんたちは少なくとも授業料をスタジオに支払っているので、スタジオも継続できますし、講師陣も仕事を続けられます。スタジオに行けない生徒さんたちには、スタジオをみんなで助けられると、スタジオがスカラシップをあげられるようになると思います。これは一つの意見で、もっと良い方法があったらぜひ行動に移してください。

先週と今週、マシュー・ボーンのカンパニー「ニュー・アドヴェンチャーズ」の講師陣、リハーサルディレクター、前座公演振付担当者などが10名ほど、いろいろなゲストを呼んでの講演会、ワークショッププログラムの「オーバンチュア」があり私も参加しました。

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マシュー・ボーンカンパニーメンバーとのワークショッププログラムの「オーバンチュア」

イギリスの朝10時から5時までで。私はNY時間で朝5時から12時までびっしり7時間を4回受講しました。来週はスタジオでありますが、私はNYにいるため参加できません。でもこの4回の講習会に参加できて本当に良かったと思いました。
その時のゲストの方お一人が「ビジネスも考えないといけない。経費以外に儲けも出さないと、結果、芸術はいつまで経っても、無料でやってくれる、人間の生活に必要ない、と言われ続ける」と言っていました。「どんなに大変でもコーヒーを無料で出しているところはない。やっていけないからだ。われわれ芸術家も同じで、やっていけないのだから無料で奉仕をするといつまで経ってもわれわれの立場、仕事を一般の方に理解してもらえない」と。また、「どれだけ同じ知識、同じ仕事量、力量があるのに、トップの劇場に就くだけで、年に7千万円(イギリスの場合)もらっていて、ダンサーや講師陣、スタッフにはそのお金は渡らない。でも声を出さないからずっとそのままだ」とも言っていました。

このコロナ禍になって芸術家たちもいろいろなことを知って、知らないふりはできなくなってきています。でもこれらも考え方によっては良い方向に行くために起こったと思います。
声に出していくことと政治家や経営者が芸術に触れてもらい理解してもらうのも必要でしょうね。どれだけ、芸術が人間の心、メンタリティ、希望など他の仕事へ影響あるのか理解してもらわないとですね。

一度、テレビ、映画、SNSも全部使用できない日が1週間だけでもあると、どんなに芸術、エンターティメントが必要かわかると思うのですよね。
今回のことで芸術やエンターティメントで気持ち的にも助かった方がたくさんいて、その方たちから少しずつサポートが出て広がって行くと信じています。

この私が受講した「オーバンチュア」に関しては、また次回に書かせてもらいます。

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アーティストのKazueさんと

さて、また踊りました!
NYのコロンバスサークルの一角にあるart and design 美術館(MAD | Museum of Arts and Design)のヴァーチャルアートスタジオの一つで、アーティストのKazueTaguchiさんの作品で即興ダンスをしました。光と遊べてとっても気持ち良かったです!
なんとなくお話はあったのですが、簡単な準備で感じたまま踊りました。Kazueさんにもカメラで作品の間を歩くなどしてもらいました。でも私がどう動くかその時にならないと分からないので、カメラワークもKazueさんのインプロでした! SNSでもアップできる著作権がない曲を選ぶのに1日かかり、なんとなく「ここ2箇所は音楽がゆっくり、小さくなる。この音が聞こえたら音楽はフェードアウト」というのだけを頭に入れての即興です。(ちなみに、音楽は著作権がなくても、このホームページのロゴを必ずビデオと一緒にアップするようにとなっていました)
私は、あまり考えず、身を任せて、とても気持ち良く、狭いスタジオでも踊れました!

即興の嫌なところは、後でビデオを見ることですね・・・せっかくイメージの中で踊ったのをビデオで見ると恥ずかしいですね。:)この素敵なKazueさんの作品を使っていつか日本でも踊れたらな。と思います。その時はもっと広い場所で、ダンサーも増やして、できればライヴミュージックだと素敵です! すでに二つイメージがあります!

話は変わって(笑)先ほど書いたように無料ではなく、「小額の寄付でも嬉しいですし、あるいは私のクラス情報をシェアすることを条件で、"仮装ハロウィーンーストレッチピラティス"」を開催します! 日本は10月31日(土)朝9時半/NY10月30日(金)夜8時半を予定しています。
詳しくは、私のインスタグラムにアップしますので、1週間前にでもチェックしてください。カレンダーに今から書いておいてくださいね! どんな仮装で皆さん現れるか楽しみにしております!
お問合せ先:tbejapan@gmail.com
インスタグラム:happymamitomotani3

では、リッチな芸術の秋をお過ごしください。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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