2020年、明けましておめでとうございます!

2020年、明けましておめでとうございます!
皆様にとって2020年が平和で、健康で、ワクワクすることがたくさんあるご縁に恵まれる年でありますように。
本年もどうぞ「踊りある記」をよろしくお願いします。

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今年は私にとって新たなワクワクすることに挑戦していく年です。
毎年そうですが、いつもの環境をもっと広げていくために行動を起こします!
具体的には、自分のホームページを作ります。昔は持っていたのですが、Facebookが始まってからそこに仕事の依頼が来るので、ホームページを止めてFacebookの方に履歴など入れていました。ダンサーだけでなく、振付家としても仕事をしていくには、作品を見せて欲しいと依頼されることが多く、ホームページを作ることにしました。
準備段階として、カメラマン選びから始めたのですが、編集もでき、センスのある方にと探し始めた結果、ダンス系ではなく、ニューヨーク在住のファッション系のビデオグラファーにお願いすることにしました。
正直、ご覧になる方はいくら振付が良くても最初の3分~5分ほどしかビデオを見てくれません。それをどこまで引きつけられるか? それには編集で面白くし、興味を持ってもらうことを優先しました。もちろん、全部見たい方は、それもアップしますので見られるようにします。

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次に、ダンサーたちです。これが大変・・・これを書いている間も探したり交渉している段階です。
ちょうどニューヨークでマシューの『スワンレイク』に出演している、若いダンサーたちにも聞いています。リハーサルディレクターの許可も得て、短い作品だけ踊ってもらう予定ですが、このカンパニーのダンサーたちは(私がいた時もそうですが)自由人なのでなかなか大変です。ギャラを払っても前日に飲みに行ったら、「疲れたから」と言ってきそうで凄く心配なのですが・・・。
2月までまだ1ヶ月半あるので、まだ彼らには強くは言っていません。(笑)

4曲振付します。1曲はコンテンポラリーのソロ『One Way Love』。これは『ステージ・ビューティー』という映画にもなった、まだ舞台に女性が立てない時のイギリスの女形の美男俳優の実在した話の芝居のために創ったソロです。彼に片思いする女性の心を表現したダンスです。

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Reina Nakamura

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Reina Nakamura

この作品は、私の振付で踊った中村玲奈ちゃんが見事1位を取りました。今回はそのダンスをニューヨークのThe Francesca Harper Projectのダンサーであり、私のクラスを一緒に指導してくださっている飯作絵梨子さんに踊ってもらうことにしました。
絵梨子さんは、私の元四季の友人の娘さんで、彼女が小学生か中学生の時に、特別ワークショップで指導したことがあり、昔から知っています。ダンス学校のオーディションを受けるためにロンドンの私の家に滞在した時は、いつも携帯ゲームをしていたのに! 立派にニューヨークのダンスカンパニーに入団され、ダンス活動もですが、指導者としても活躍されています。
彼女の中から出てくる表現が楽しみです。

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Eriko Iisaku

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Eriko Iisaku

コンテのもう一つは、6名のグループ作品『To another World』です。今いる世界から抜け出したいのだけど、出られない。でも何かが迫ってくる、そこから出ようと必死にもがきながらも勇気を出すと遠くに明かりが見える。という今の時代を感じて3、4年前に創ったのです。

そして、私の長所はなんでもできること!
シアターダンスも得意なので、ミュージカルから2作品のナンバーを選びました。ブロードウェイのダンサーたちにも真実のマンボは凄い!と言われたので、調子に乗ってテレビの『スマッシュ』からハリウッド時代のマンボを振付けます。自分は踊らず他のダンサーたちに踊ってもらいますので、私のマンボがどうなるのかとても楽しみです。

最後には、大胆にも『ウエストサイド物語』から「クール」です!
今、ブロードウェイでプレヴュー中ですが、私のアイデアは数年前からあったので、「あー、先を越されたか!でも、私には私にしかできない表現がある!」と思って決めました。
どうしても偉大なジェローム・ロビンズのイメージが強いのですが、「自分の中にあるエネルギーをどうしようもできない」、「頭では分っていても、抑えられない気持ち」、「一人が爆発すると同時に一緒にいるメンバーが全員爆発しそうになる寸前」をどう表現できるのかな、と今も考慮しています。これは、やはり有名なジャンプだけは使用しないといけないのか? お約束かな? とは思いますが。振付というより、ダンサーたちを踊らせるのではなく、エネルギーと気持ちを私が欲しい表現にどうやって導くか、私の持って行き方、ディレクターとしてどうするかによるなと思っています。
こちらは、若いダンサーたちにお願いしたいので、優秀な生徒たちとニューヨークのダンス学校にいる加藤さや香ちゃんに踊ってもらいます。(ダイナミックなダンスをするさや香ちゃんは私の元四季の大先輩のお嬢さんです)彼らが今の若者の気持ちでぶつかってきてくれたらと楽しみです。

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Sayaka Kato

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Sayaka Kato

これらを撮影するとなっても、スタジオ費は高いので、長くて1時間、短くて30分でそれぞれ撮ります。振りや指導するのも入れてです!
衣装や照明などないので、やっぱり、私の力もですが、撮影、編集、ダンサーの皆の力によるのではと思っていますが(笑) こうやって自分にプレシャーをかけないようにしてます!

私は、アメリカやイギリスの友人に「真実は、日本、ヨーロッパ、アメリカと活躍していたので、振付に不思議な魅了がある」と言われています。自分ではそれがよく分からないのですが、いよいよ行動に移します!
日本でのお芝居、コンテンポラリー、ミュージカルの振付依頼お待ちしております!

最後に、LAでもワークショップをしましたがマシュー・ボーンの『スワンレイク』のワークショップをニューヨークのステップスとシティ・センターでします。もしニューヨークにいらしたら受けにきてくださいね!

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

福岡シティ川添バレエ学苑、三ノ上万由美バレエスタジオでバレエを黒田バレエスクールにてコンテンポラリーダンスを学ぶ。
15歳で劇団四季に合格し、ミュージカルで活躍後、英国マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズに日本人で初めて入団。『くるみ割り人形』では主役クララを演じ、『エドワード・シザーハンズ』『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)『白鳥の湖』『ザ・カー・マン』『眠りの森の美女』に出演。
現在は、マシュー・ボーンのインターナショナルツアーの「前座公演」振付、指導を担当。『ドリアン・グレイ』日本公演のリハーサルアシスタントも経験した。また、振付家としてN.Yの全米No.1のミュージカル『フェーム』のモデルにもなったラガーディア芸術高校で『サウンド・オブ・ミュージック』や芝居の振付で活躍中。ピッツバーグ大学の『Zanna Don't!』振付やコンテンポラリーのコンクール作品振付では、N.YのHariyama Balletの2名のダンサー達が銀賞を受賞。
ブロードウェイミュージカルを学ぶN.Y のプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」(TBE)のアシスタント・ディレクター。N.YのHariyama Ballet、ジョフリーバレエでコンテンポラリー、シアターダンスを指導、カーネギー・メロン大学、プリンストン大学など 全米、日本でワークショップを開催している。
チャコットのウエブマガジンDance Cubeに「私の踊りある記」連載中。
その他出演作品は『王様と私 』(ロイヤルアルバートホール)、 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』、スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』。 オーストリア、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどのコンテンポラリー作品。
Twitter @mamitomotani
踊りある記 https://www.chacott-jp.com/news/column/usa/
TBE https://www.thebroadwayexperience.com/tokyo

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