ケリーと一緒にワークショップをNorwichで行いました。
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- コラム 友谷真実
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ロンドンでもワークショップをしますが、地方公演の時の方が多い感じです。
参加者はその時によって違いますが、今回は学校の演劇部の子たちが対象でした。
生徒さんたちは1日前に舞台を観に来て、その後スティーブとケリー、シェルビーとの懇談会がありました。(私はoffの日だったので失礼させてもらいました。)
後でシェルビーに聞くと、とてもしっかりした子たちで質問の内容もとても良かった。と言っていました。
ケリーと私
その日ケリーが夜遅くまで考えたプランを聞きました。
私が最初のウオーミング・アップをし、その後(コンテンポラリー・ダンスで良くやりますが)ケリーが子役のダンスを教えて、それをもとに方向を変えたり、コンタクトをしたりと作品の様にもっと膨らませる。という内容でした。
私はそれに賛成し、その上で私の意見も言いました。「彼らはダンスを習っている子たちではなく演劇部の子たちだから、演技から動きを作る方も入れたら?」と提案しました。ケリーは少し悩み、「それは良いアイデア。でも、どうやってそれから膨らませるか、後は時間の問題でたくさんのことが出来ないし、もー、Mamiは私がせっかく寝ずに考えたプランをめちゃくちゃにする」と笑いながら言いました。その後も二人で真剣に悩み、次の日の汽車の中でも、内容を確認しあいましたが、いくつかは生徒さんたちを見ながら臨機応変にということになりました。
当日私たちがしたワークショップの内容は、まずは緊張を取るためにランニングから初めることにし、私が1と言ったら右手を床に着く、4と言ったら誰でもいいから近くの人に触れる。と、いくつかルールを決めました。
そこでケリーが「人に触れる時、相手の目をきちんと見てとコンタクトするのよ」という補足もあって始まりました。
その後、ダンスのウオーミング・アップを少ししたのですが、その段階でここの生徒さんたちはダンスを知らない子たちと解ったので、そのために考えていたもっと簡単で呼吸を大事に楽しめるような他のウオーミング・アップに即変更しました。その次は座ってもらい、生徒さんたちを、AグループとBグループの二つのグループに分け、Aグループは子供、Bグループは大人とし、名前、年齢、一番好きなことと嫌いなことを紙に書いてもらいました。
例えば私が「名前はグローリア・グラブ。年は35歳。好きなことはお酒を飲むことで、嫌いなことは子供の面倒」と言って、その後は全員にそれぞれが作ったキャラクターを紹介してもらいました。これはとても楽しかったです。演劇を習っている子たちだけあって、とても面白いキャラクターがたくさん出来ました。
別に隣の人と話し合っていないのに、夫婦になれるカップルや、兄弟になれるカップルもいました。
このワークショップは、まだまだ面白い方法や動きをとりいれたりして、楽しいものになったのですが、続きは次回に報告しますね。
インタビュー & コラム
友谷 真実 Mami Tomotani
マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/