夏ですか? ここメルボルンは冬です。

メルボルンはトラムが走っていてどこかヨーロッパを思わせます。
オーストラリア・ツアーの最後の2週間に入りました! 私は『シザーハンズ』に出演するのは、これが最後で緊急事態がないかぎりありませんが、他のメンバーは2ヶ月休みに入り10月にパリ公演が始まります。
スコットが『Nutcracker!』の公演中に怪我をしてそれが悪化し、新作の『Dorian Gray』と『シザーハンズ』のパリ公演に出演せず、2、3ヶ月休養を取ることになりました。とても残念ですが、2、3ヶ月は人生の中で、あるいはマシューの公演のスケジュールでは短いのですぐに舞台に復帰してくれると思います。
新作の『Dorian Gray』ですが、ミケイラからのメールでは、カンパニーの雰囲気もとても良く、毎日みんなで新しいアイデアを出し合ってとても活気に満ちているそうです。 毎回リハーサルが終わる頃にはとても疲れているそうですが、満足感がある疲れだそうです。そしてエタのメールからは、セットがとても大きくて、みんなセットで遊ぶように創作を楽しんでいるそうです。私は9月に観ますがとても楽しみです!

さて、メルボルンでの公演が始まる前に、私たちは2週間のホリデーがありました。それぞれ広いオーストラリアに散らばりましたが(ニュージーランドに行ったメンバーもいます)、私は最初の6日間をHook Islandで過ごしました。
ここはグレート・バリア・リーフのアイランドの中で、一番何もない「島」らしいところです。3つのビーチと一つのレストランがあるだけで、お店も、道路もありません。他の島はリゾートアイランドなのでスノーケルをするにもその料金を払ってしないといけませんが、ここは全部無料です。どちらかというとキャンプしている気分です、(キャンプをしたことはありませんが(笑))

Hook Island

Hook Island

目の前の海はとても美しく珊瑚とカラフルな魚たちを簡単に見ることが出来、楽しめます。私たちはキャンプをしている人たちと仲良くなり、彼らのボートで魚釣りをさせてもらいました。大きな亀が泳いでいるのも見ましたし、最後の日には二頭のクジラが目の前を泳いでいくのも見ました。この6日間、携帯電話もインターネットもせずというか、出来ないのですが、自然にかえってとてもすばらしい日々を過ごせました。

残りの6日間は世界遺産の熱帯雨林、キュランダと地上最古の森とも言われる熱帯雨林のあるデインツリーに滞在しました。 
まずは空気が全然違います!そして木の高いこと!4階の部屋に滞在しても木の方が高くすばらしい風景を見られます。野生のクロコダイルがいる川をケリーとロスと3人で歩き、2匹見ることができました!もちろん川からは離れて歩きましたが怖かったです(笑)。
私は乗馬が好きなのでここでも乗馬をしましたが、最高でした! 普通きちんと訓練をされているので馬たちは列を守るのですが、私の馬はギャロップの時には早く走りたいみたいで他の馬たちをどんどん追い越して5番目だったのに先頭になってしまいました(笑)。もちろん私はレーサーになった気分で楽しみました! 世界最長のロープウエイにも乗りキュランダの景色を楽しみました。
毎日、朝食を含めきちんと正しい時間に昼は12時頃、夕食は夜7時に摂ったのでとても健康な生活を過ごせ、体のためにも良い2週間でした。今は舞台が始まったので不規則な時間に食事を摂る生活に戻りましたが。

オーストラリは様々な顔を持つ大きな国でまだまだたくさん見るところがあります。『Nutcracker!』のオーストラリア公演があるかもしれない。と聞いているので実現して欲しいものです。

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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