アメリカのG-20サミットがあったピッツバーグでオープンクラスを受けました。

今回はPittsburgh Ballet Theaterに受けに行きました。
このバレエ団はとても大きいです。たくさん広いスタジオがあり、カンパニーメンバーのクラスから男性だけのクラス、生徒たちのクラス、一般のクラスと同時にたくさんクラスが行われていました。

実を言うと、マシュー・ボーンの『ドーリアン・グレイ』に出演中のミケイラから、「先週のグラスゴー公演にピッツバーグ・バレエ・カンパニーのディレクターがマシューの作品に興味があるみたいで、観に来たのよ。マシューにピッツバーグにはマミがいるから、ワークショップなどできますね。と言ったわよ。」と電話がありました。 偶然にも私がピッツバーグにいる間にサミットなどあり、イギリス、日本の友人たちがサミットのニュースがあるたびに私を思い出した。と言われ、世界中で同時期に私のことを思ってくれるなんて楽しい、と思いました。

Photo:Mami Tomotani

ところで、最初にオープンクラスを受ける前に受付の女性に「バレエシューズをはかないといけませんか?」と聞きました。ロンドンやブロードウエイのオープンクラスでは、コンテンポラリーやミュージカル、ジャズダンサーたちは大体トラックスを着て、ソックスで受けています。もちろん、私個人の意見では足の裏の訓練のためにもバレエシューズを履いた方が良いと思います。しかし、わたしの爪は巻き爪でバレエシューズにあたると、針が刺さったように本当に痛くて、歩くこともできなくなる時があります。なので、痛くなったらすぐにバレエシューズを脱ぎ、靴下で受けます。公演中はハードなスケジュールなのでこの痛みを感じるストレスを持ちたくないので、本当にまれにターンの時だけ履きます。

Photo:Mami Tomotani

ここピッツバーグは「クラシック・バレエ・クラス」という感じだったので一応聞きました。すると、「バレエシューズはもちろん、タイツもはかないといけない。」と言われました! タイツ!!(そんなもの持っていません!)レオタードもタイツも とっくの昔に全部捨ててしまいました!! 私、捨てるのが大好きなのです!(笑)ショッピングするよりも捨てる方でストレス解消ができます。もちろん捨てるのには勇気が要ります。その勇気を使った後の快感はなんとも言えません。後悔はしませんね。約3年は取って置き、一度も着なかったり使わなかったのを捨てるので。
今まで出演したミュージカルの台本も、全部感謝しながら捨てました! こればかりは10年近く持っていましたが、一度も開けず、人にあげることも著作権などあると思うのでいけないな、と思いますし、(なんか急に敬語になりましたが。)ダンボール箱3箱も場所を取っていたので、捨てました。 15歳から舞台に出演しているのでそのプログラムは全部とっていますよ。それだけでも本棚2つ分もあります。

話がそれましたが、なので、レオタードもタイツもありません。バレエシューズも日本に置いて来たので30後半になって真新しいピンクのバレエシューズとタイツ、さすがにピンクではなく黒を購入しました。シューズのゴムを縫い付けるために、1ドルショップに行き、お裁縫セットを買い、夜に一生懸命縫いました。実際クラスを受けてみると、タイツははかなくても大丈夫みたいですし(私はトラックスを履いていたので、下にピンクだろうがゴールドだろうが何を着ていても見えません。)、バレエシューズもクラスの始まる前に私の巻き爪の事を先生に、「 痛くなったら履きません。」と 説明して大丈夫でした。 一応、レオタードの変わりに持っていた水着を着たのですが。これも見えないので何を着ていても大丈夫でした。
とにかく無事にクラスを受けたのですが、この続きは次回に書きますね。
念のため、踊りのクラスを受けている生徒さんはきちんと体のラインが見える格好の方が上達が早いですよ。私もリハーサルではリフトの時などじゃまになのでなるべく薄着をします。

今回、11月に東京、横浜、福岡のチャコットさんで特別講習会をさせてもらいます。私がイギリスで経験したことを少しでもみなさんに伝えられればと思っています。興味のある方は是非受けにきてください。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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