ミュージカルの神様と言ってもいい、チタ・リベラに会いました!!

チタの『蜘蛛女のキス』をブロードウェイで観て、英語が解らないのに鳥肌がたったことを憶えています。
TBE「ブロードウェイ エクスペリエンス」(2週間、ブロードウェイで行われる 子供たちのためのミュージカルワークショップ)のスペシャルゲストとして、チタ・リベラが招かれて講演会がありました。
その講演の内容を要約して伝えますね。
チタは、ニューヨーク・シティ・バレエに入団する予定だったのが、バレエのお稽古場でジェローム・ロビンスに出会い、ミュージカルのお話をいただいた。初めて受けたミュージカルのオーディションも友人が受けたいから一緒に行こうと言われて受けたのが受かったそうです。歌を歌ったことがなかったので、無理だと思っていたが、思った以上に歌えて「ミュージカルも出来る!」と新たな発見になったそうです。

チタ・リベラ(中央)

チタ・リベラ(中央)

また、あるオーディションでは、金髪の役で無理だとは思いながら受けに行くと、やはり、「金髪ではないから、今回はNO.」と言われた。でもその時に衣装さんから、「ちょっとまって!」と言われ、衣装と金髪のかつらをつけさせられて、もう一度ディレクタ−の前に立つと「カツラと衣装でこの役、君で行けるな」となったこともあったそうです。
あの有名な映画の『ウエストサイド・ストーリー』では、ジェローム・ロビンズ以外に振付家がいて、その方がシャークの素晴らしい振付のほとんどを創ったけど、彼の名前はクレジットに出なかったから本当に残念、と裏話もしてくれました。TBEのディレクター、ベンも言っていましたが、ブロードウェイでは、『ウエストサイド・ストーリー』がジェローム・ロビンズだけの振付でないことは有名な話だそうです。
ウエストエンド公演では、妊娠していて、2幕の「トーンティングシーン」(アニタがジェット団にあざけられるシーン)でジェット役の男性陣が手荒くアニタを扱わないといけないのに、みんな優しくチタを飛ばしたりして、最後には床に叩き付けるのに、ベットにそっと寝かせる感じでおかしかった。そして医者が公演を観て、すぐに舞台を降りるようにも言われたエピソードも話してくれました。

また、あるオーディションでは、金髪の役で無理だとは思いながら受けに行くと、やはり、「金髪ではないから、今回はNO.」と言われた。でもその時に衣装さんから、「ちょっとまって!」と言われ、衣装と金髪のかつらをつけさせられて、もう一度ディレクタ−の前に立つと「カツラと衣装でこの役、君で行けるな」となったこともあったそうです。
あの有名な映画の『ウエストサイド・ストーリー』では、ジェローム・ロビンズ以外に振付家がいて、その方がシャークの素晴らしい振付のほとんどを創ったけど、彼の名前はクレジットに出なかったから本当に残念、と裏話もしてくれました。TBEのディレクター、ベンも言っていましたが、ブロードウェイでは、『ウエストサイド・ストーリー』がジェローム・ロビンズだけの振付でないことは有名な話だそうです。
ウエストエンド公演では、妊娠していて、2幕の「トーンティングシーン」(アニタがジェット団にあざけられるシーン)でジェット役の男性陣が手荒くアニタを扱わないといけないのに、みんな優しくチタを飛ばしたりして、最後には床に叩き付けるのに、ベットにそっと寝かせる感じでおかしかった。そして医者が公演を観て、すぐに舞台を降りるようにも言われたエピソードも話してくれました。

チタ・リベラとTBE主宰者ベン・ハートリーと私

チタ・リベラとTBE主宰者ベン・ハートリーと私

チタは、ほとんどのミュージカルの主役を演じていますが『ウエストサイド・ストーリー』や『シカゴ』などのミュージカル映画に出演しなかったことは後悔していない。と言っていました。そのため、新しいミュージカルに出演出来たし、映画の方も他の人が演じてその人たちにとって良い結果になったし、それで良かったのだと思う。そしてなによりもオリジナルの役を創ったのだから幸せ、と言っていました。

実をいうとこの映画に出なかった話を1番最初にされたので、私は有名なだけに映画の成功の後に(映画の『ウエストサイド・ストーリー』でアニタを演じたリタ・モレノと『シカゴ』のヴァルマを演じたキャサリン・ゼタ・ジョーンズはアカデミーの助演女優賞を受賞)いろいろと言われたのかな、と思いました。

ボブ・フォーッシーなどたくさんの素晴らしい振付家たちと仕事をしたけど、今は凄い振付家がいないわね、とも言っていました。

そして最後に、結婚して子供もいて幸せだからこそ皆に言いたいのは、「目の前のドアが開いていたら、自分からドアを選ぶことはせず(最初から無理と思わず)、どのドアも入ってみなさい。もちろん、ドアの中が炎で燃えていたら、入らないわよ」とTBEの若い生徒たちに言っていました。

生徒からの「どんな公演をしたの? どこで?」という質問に、(私が日本人と知らないのに日本の話にもなりました。)日本が大好きで元宝塚の主役の方との共演の話があり、とても楽しみだったけど、この主役の方が病気でキャンセルになり残念だった、と言っていました。
講演が終わった後にベンがチタに、日本人コーディネーターと私を紹介してくれ、 「震災のことをとても心配していている。コンタクトが取れない友人もいる」そうです。また、日本でショーをするお話もしていました。今回は日本人ダンサーも一人いるそうです!是非、日本の若い方達にチタの舞台を観てもらいたいですね。TBEでも若い生徒たちより、私とベン、イギリスのコーディネーターの大人たちの方がチタに会えてとても興奮していました。
余談ですが、最初スタジオを出ると二人の年配の女性が待っていたので、生徒のお母様達と思い、ニコッとしただけで、話しかけませんでした。その後スタジオに戻るとその方がセンターに座っているのを見て、「チタだったのだ! 話しかければ良かった・・・」と後悔しましたが、講演後話せたので幸せでした。本当に普通の感じでとても話しかけやすく、舞台上のチタとは全然違い、ますます凄いな。と思わされました。

チタ・リベラと生徒たち

チタ・リベラと生徒たち

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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