森 新吾×風花 舞:『ダンスカンタービレ2018』開幕直前インタビュー

昨年、銀座博品館劇場で初演を迎えた「ダンスカンタービレ」が再演される。今回の出演は森新吾の他、昨年に引き続き元宝塚歌劇団トップ娘役の風花舞をはじめ、現AKB48の藤田奈那ら8名の女性ダンサー Foxy Girls。新たなキャストには風花と同じく元宝塚トップ娘役の舞羽美海、ミュージカル主演経験もある元AKB48 田野優花、そして昨年ゲスト出演だった町田慎吾がレギュラーメンバーとして出演する。この他日替わりゲストとして東山義久、植木豪、長澤風海、中塚皓平が登場する。
初日を12月12日に控えた稽古場で構成・演出・振付の森新吾、風花舞の二人に話を伺った。

dc16.jpg

森 新吾、風花 舞

----昨年5月に初演を迎えてから、1年半たっての再演です。
まず、森さんは前回が初の座長ということでしたが、実際に手綱を取っての公演を終えられてみての感想はいかがだったでしょうか。

 昨年の初演の際は座長の重みというか、僕以外は女性のキャストでしたので、普通の舞台としての座長というのと他に、女性を引っ張っていかなくてはならないというプレッシャーもあり、あまり記憶がありません(笑)。本当にもう死に物狂いで作っていった作品なので。でも、それだからこそ僕の宝物のような作品になりました。あの時は常にいろいろなことにアンテナを張りながら、稽古場では良い意味で気を使って、配慮を欠かさずに...という意識でやった思い出があります。
今回は再演ということで、新しくブラッシュアップしていってるわけですけれど、舞さんを筆頭に一度経験している女性のキャストが数名いますので、現場のまとめ方や盛り上げ方を、僕だけではなくみんなが配慮して良い稽古場作りができています。やっぱりベースって大事なんだな、と思いましたね。

----風花さんはその前回公演にご出演されていますが、初座長の森さんを近くでご覧になっていていかがでしたか。

風花 本当に頼もしかったです。森さんは死んでしまいそうなくらい踊っていたのですが(笑)、自分が大変でも妥協しないんです。この振りはやめてもいいんじゃない、なくてもいいんじゃない、と周りが言っても「やる!」という感じで、決めたことを最後までやってらしたので、女性キャストたちは自分のことはもちろんやりつつ、森さんがラストまで元気に舞台に立ってくれたらいいなと思っていました。

----DIAMOND☆DOGSさんとして活動されている時とは違って、女性キャストに囲まれていましたが、お客さまの層や実際の公演での反応はやはり違いましたか。

 そうですね、DIAMOND☆DOGSはやはり女性が中心となって応援してくれていますが、前回は僕以外は女性キャストということで、男性のお客さまにたくさん劇場に足を運んでもらえたのがすごく嬉しかったです。やはり同性に観てもらって認めてもらえるのは、演劇人としても男としても嬉しい部分がたくさんありまして、その一つとして、男性の方からも手紙をいただいたりしました。そういう意味でも良い化学反応が生まれたんじゃないかなと思っています。

181212DC_GP_6437.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより

----風花さんは宝塚にいらした時は同じく女性のお客さまが多かったと思います。

風花 DIAMOND☆DOGSさんのファンの方と宝塚のファンの方って共通する部分もありますね、どちらも好きという方もいらしたり。

 そうですね、近しい部分がありますよね。

風花 それが前回はAKBの方がキャストに入っていることで、やはり男性のお客さまも多くて層が違いましたが、皆さん本当に真剣に食い入るように観てくださいました。

----そういった方々からの感想なども届きましたか。

 はい、もう普段の倍以上の手紙もいただきました。本当にダンスだけでの舞台だったので、見終わった後の考察はひとそれぞれ考える部分があって、例えば僕をアイコンとして観た方は僕の役の心情だったり、舞さんをアイコンとした方は舞さんの役の心情を事細かに書いてくださったりしていました。映画なんかでも、ラストがハッピーエンドであろうとアンハッピーエンドであろうと、見る人がそこの世界に入る余地があるというか、こうあってほしい、こうなんだろうな、と見終わった後にお友だち同士で話したりするのってすごく良い時間だと思うんです。「ダンスカンタービレ」初演の時も、そういったことが生まれたんじゃないかな、と思っています。

181212DC_GP_6671.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより 風花舞、森 新吾

----風花さんの役も見る人によっていろいろな解釈をされたと思います。

風花 最初見た時と最後で全然違う人でしたね(笑)。

 僕が思う女性の逞しさというか、理想像じゃないですけれど、女性の芯の強さみたいなものが一幕で垣間見えて、二幕で一気に舞さんの劇場になる。僕もあとでDVDで見てこれはすごいと思いました。やっぱり舞さん、すごい!

風花 コワイって言われてたよね(笑)。

 怖いと思ってもらえるほどの演技力。今回も一幕はちょっとミステリアスに佇んでいて、二幕で一気にくる。僕、舞さんは役が憑依するタイプの方だと思ってますが、今は一幕を中心に稽古していますけど、佇んでいて上手から下手に歩いてくるだけで目がいってしまう。

----前回は一からのスタートでしたが、今回は再演ということでさらにブラッシュアップする作業になるかと思いますが、実際お稽古が始まってみての手応えは。

 前回は本当にまずはゼロを1にするところから始まって、そこにどんどん足していってすごい数値の舞台になりました。今回はベースがあるので、それを増やすというより、あえて崩さなくてはならない部分も出てきてると思います。というのも、前作が良かったから同じものをやるっていうのは、同じ熱量でやったとしてもやっぱり、お客さまも僕たちもある程度わかりきって演っている部分がどうしても出てしまうと思うんです。だから昨年の良かったものは踏襲しつつ、ベースはありながらもあえて崩して、お客さまに今回はこういう解釈で見ていただけたらどうか、というものを今試行錯誤しながらやっています。新キャストに町田君に入ってもらっているので、なぜもう一人男性を加えたのかって単純に思うじゃないですか。そこで、彼をもう少し前面に出したりだとか、女性新キャストの舞羽さんや田野ちゃんもすごい実力を持ったキャストですので、その彼女たちをどう活かすか、といま稽古場では新しい見え方になるように作っていっています。

dc13.jpg

森 新吾、舞羽美海

dc17.jpg

藤田奈那、森 新吾

----同じ宝塚のご出身でお二人とも踊れる娘役トップさんでしたが、風花さんと舞羽さんは初共演でしょうか。

風花 初めてです。共演はないのですが、私の作品の再演を彼女がやってくれて同じ役をやっていたりするので、知ってはいました。舞羽さんは本当に全く心配ないですね。今回も森さんと一緒に踊るシーンが結構ありますが、宝塚の娘役だったこともあって、男役や男性、人と踊ることにすごく慣れていますね。居方とか、その人の立て方ということが無理なくできているので、全く違和感なくやっています。

 すごいですよね、作品のキャッチの仕方とか。宝塚でのベースがやっぱりすごい。基礎中の基礎があって、叩き上げられて研磨されて素敵なスターになっていくっていう様が、舞羽さんもですし、舞さんも然り、改めて宝塚のベース作りってすごいなと感じましたね。

風花 特に娘役は男役さんを立てるというのが仕事の一つでもあるので。一人の時は自分できっちりこなさなくてはならないですが、相手がいるとその人をよく見せたいというのがもう無意識に働くというか、若い頃から勉強させていただいてきているので。それが今、良い風に出ていると思います。

----今回も様々なバックボーンを持つ女性ダンサーが参加されますが、その魅力についてお話しください。

 見どころの一つとしてパフォーマーがジャンルレスになっているので、男性も女性も全員が個性的なアーティストであるな、と。昨年から1年半を経て、メンバーたちのなんとも頼もしいこと。初演の時から一つ脱皮した姿というか、この間に各々戦ってきたんだなというのが垣間見えますね。
昨年も素晴らしかったですが、いま稽古場で見るみんなはやっぱり昨年とは違いますね。

風花 そうですね。やっぱりちょっと余裕があるというのもあるんでしょうね。

 本当に一人一人が突出したパワーと、全体を包み込む華を持っているので、これを機会にどんどん個人としても舞台の世界に出て行って欲しいなと思います。

dc05.jpg

dc06.jpg

----4名のゲストの方が出演されますが、前回と同じ役どころなのでしょうか。

 これがですね、またね(笑)。役どころは一緒ですが、もう少し凝縮してもっと印象付くようにしています。前回は一つの役を作って作品に入っていったのですが、今回はあえてそこは削いでダンスナンバーに集約させて、今回のゲストの人すごいね、という風に浮き立つようにしています。

----ゲストが1名の回や、3名の回があったりしていますね。

 昨日ちょうど作ったんですが、3名の日は本当にもうスペシャルデイですね。オールスターみたいな、ゴジラ・モスラ・キングギドラみたいな感じで(笑)。1人の回も、3人の回も辻褄が合うようになっています。

----ストーリーは切り裂きジャックをモチーフにした物語で、ラストは衝撃の結末でした。

 そうですね、衝撃のラストも今回バージョンで「そうだったの?!」と思ってもらえるような落としどころを考えているので、そこが終着点ではないですが、一幕二幕の流れをうまく研磨していければ良いものになるかなと。

風花 また新しいキャストの田野さんが、良い配役だなと思います。彼女の立ち姿とか出すものが若いのに独特で。

 良いスパイスになりそうですよね。あと、声が良い。

風花 そう、そう思う。だから彼女が今回演ることによって、またちょっと作品の見え方が変わるような気がします。

 最後に向かって昇華していく、そしてエピローグがどうお客さまにドシンと響いて持って帰ってもらえるか、作りながら自分も楽しみにしています。

dc08.jpg

森 新吾、風花 舞

----ご自身の役作りについてはいかがでしょうか。

 僕が他の演出の方の作品に出る時って、当て書きだったり、僕の性格や人間性をちょっと出して好きにやってみてと言われることも多かったのですが、今回に関しては、この作品をもう一つ外からみている僕の姿でもあり、その表現の仕方が舞台になっている感じもあるので、自分の中にある、眠っている部分を起こすような役作りでいっていますね。それを恥ずかしげもなく滲み出せるかが僕の勝負だと思っています。

風花 実は私、再演ってあまりやったことがないのですが、同じことを繰り返すというよりも新たにと思ってやっていますね。やること自体は同じだったとしても、表現の仕方だったりを変えたいなと思っています。

 周りの状況が変わってくると役の作り方って細かいところが変わってきたりしますね。関係性が生まれるんです。新しい役どころ、新しい動きとなると、その時に生まれる呼吸っていうのが絶対変わってくるので、舞さんはその細かいところをキャッチして見せ方だったりが変わってくるんだと思います。

風花 そうですね。

----森さんと風花さんはこれまでにも共演されていますが、お互いの魅力についてお話しください。

 僕、二ヶ月前に「ドリアン・グレイの肖像」で舞さんを観たんですが、その時に本当に出てくるだけで色をガラっと変えちゃうんだなと思いました。舞台の大きさによってはセットものを建てると人間とのバランスで空間が崩れてしまったりしますが、その違和感が見えてしまうのって演者のせいだと思うんです。だけど、そういう状況でも舞さんがひょいっと出てきて歌う、芝居をすると、空気や空間を納得できるものに変えてしまえる力があって、今度一緒にやる時は本当に頼もしいなと思いました。
また、それよりももっと前のダンスだけの舞台で、コンテンポラリーを踊った時もその役に憑依してて。僕の先輩の島地保武さんと結構な長いナンバーを二人の呼吸だけでやり通すっていうのがあって、ちょっと震えましたね。鳥肌がたったというか。あれを見て、セリフも歌もなくこれだけ表現できるのかと思いました。

風花 森さんは本当に若い頃から、一緒にもやっていますし見てもいますが、若い頃は瞬発力とかエネルギーなど若いなりのものがたくさんあって、だんだん歳を重ねていくにつれてそこに表現力が加わってきて、お芝居も上手ですし、それが踊りにも反映されているなと思います。
「ダンスカンタービレ」の初演の時も、一緒にやっていた時もですが改めて映像を見ても、あれだけ踊っていてもちゃんと顔がついてくるというか、表現が付いてくるんです。なかなかダンサーさんで顔まで動かして表現する人ってそんなにいないと思うんです。当たり前ですが技術の方に意識がいきますから。でも、技術もありながら内面や顔を出せるのって貴重だなと思います。今回もだんだん崩れていったり、情けない部分だったりがたくさんありますが、あえてそれを繕わないでそのまま出してくるからこちらもやりやすいです。それが相乗効果となって絡む女性と良いものを出し合っていけるんじゃなかと思います。

 ありがとうございます。

181212DC_GP_6451.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより 森 新吾

181212DC_GP_6670.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより 風花 舞

181212DC_GP_6556.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより 舞羽美海

----いろいろなジャンルのダンサーさんとの共演になりますが、お二人がチャレンジしてみたいダンスのジャンルはありますか。

 僕はバレエです!舞さんを師と仰いで、時間があればタイツでもなんでも履いてやりたいです。バレエにかなうものはないんですよね。やっぱりバレエは素晴らしい、音楽はクラシックが素晴らしい、あの時代に生まれたものが今でもこれだけ栄えているっていうのは。やはり踊りの原点ですよね。ストリートダンスをメインでやってきて、この歳になって、その格好良さや奥深さも重々承知していますが、それを凌駕するものって僕はクラシック・バレエ以外見たことがないですね。見ている時に圧倒されるパワー、しなやかさ、センス。全部がクラシック・バレエに備わっていると僕は思います。
37ですけど今から頑張って、プリエもして、3回4回ちゃんとピルエット回れるように(笑)。年々進化するサッカーのカズみたいに、絶頂期はいつかと聞かれたら、これからだよって言いたいですね。

風花 宝塚にいたのでいろんなことを少しずつやってはきましたが、ソシアルのきれいなものを一つできるようになりたいです。宝塚時代にデュエットダンスとかはありましたが、男性とちゃんと組んで踊ることってあまりないので。
あとは、私チャコットさんのスタジオでバレエのクラスを受けに行くことがあるのですが、基礎クラスのあとにポワントのクラスがあるんです。私はポワントはもう長いことずっと履いていないので受けていませんが、一般の方が受けてらっしゃるのを見て、もう一度今からトゥシューズはけるのかなって思って、来年は時間ができたらポワントクラスも受けてみようかなと思っています。

----では、もしかしたらいつかトゥシューズを履いての舞台の可能性もありますね。

風花 (笑)。怪我してからは怖くて20年くらいは履いていませんが、一からゆっくりやったら立てるかな、と思っています。

 いいこと聞きました。

風花 言わなきゃよかった(笑)。

 この先の「ダンスカンタービレ」もありますから!

181212DC_GP_6496.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより 田野優花

181212DC_GP_6617.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより 町田慎吾

181212DC_GP_6831.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより 風花 舞

----以前森さんは「白鳥の湖」をいつか題材にしたいと話されていましたね。

 いいですよね。あの時代のものをクロスオーバーさせるというのが僕はすごい好きで、「白鳥の湖」然り。素敵な作品がありますので、それを今、作品の良さや時代背景を借りてオリジナルを作れたらいいなというのが漠然とあります。
その時、舞さんがポワント履いて、僕も履いて!履いた瞬間に足つっちゃいますが(笑)。

風花 (笑)。

----「ドリアン・グレイの肖像」のお話が出ましたが、お二人が最近ご覧になったステージで印象に残っている作品はありますか。

 僕は最近舞台を見ていなくて、ストレートプレイの舞台(「アクトカンタービレ」)をやっていたんですが、芝居には芝居の良さがありますね。僕は踊って表現することをやってきたので、周りの皆さんの芝居を感じながらやっていましたが、違ったスイッチがありました。それまで僕は一緒だと思っていたんですが、やっぱりちょっと違う部分を感じました。そういった意味で、ストレートプレイの舞台に俄然興味が湧いてきました。DIAMOND☆DOGSの仲間の東山、中塚、小寺とかのストレートプレイも見てきて、なんかやっぱり挑戦したいなという思いが生まれて、「ダンスカンタービレ」とは別に「アクトカンタービレ」で表現していきたい部分もいろいろ頭の中に渦巻いています。

----では、これからもどちらのシリーズも続けていかれるのですね。

 はい、続けていって博品館劇場の名物にしたいです。「アクト」も「ダンス」も博品館、ここにくれば「カンタービレ」に会えるというシリーズにしていきたいです。

風花 ダンスの公演では、マシュー・ボーンの「シンデレラ」を拝見しました。言葉がなくてストーリーを身体だけで表現してっていうのが「ダンスカンタービレ」と似てるじゃないですか。私お芝居も好きだし歌も好きなんですが、どちらかというと言葉はなくパフォーマンスをする、そしてちゃんと感情も出せるっていう、その世界が多分一番好きなんですよね。歳を重ねるともちろん技術的にはできないこともありますが、その代わり表現で補える、だから身体が多少動く限りはやりたいなって思うジャンルの一つです。マシュー・ボーンは「白鳥の湖」も「くるみ割り人形」も「眠れる森の美女」も代表的なクラシック・バレエの作品を曲はそのままで表現はコンテだったりバレエだったりジャズだったりと、さまざまなジャンルの踊りですごいじゃないですか。だから今回「ダンスカンタービレ」をやるにあたってもすごく勉強になるなと思って見ていました。

dc10.jpg

(後列左から)森 新吾、木野村温子、藤田奈那、風花 舞、舞羽美海、橋本由希子、長澤風海
(前列左から)PSYCHE、田野優花、長岡美紅、伊藤佳耶芽

----風花さんはチャコットでもクラスを教えていただいていますので振付けもされていると思いますが、ご自身でも舞台を作ってみたいというお気持ちはありますか。

風花 もう少し若い頃には考えていた時期もあったのですが、いろいろやってきて思うのは、森さんの様に自身が芯になってやるというよりは、多分芯の人をそばで支えることが性格的にも向いていると思います。決定権のある人の要望を聞いていかにその人の希望を叶えられるかということの方が向いている、宝塚の娘役の立場と同じですね。

 とても大事なポジションですよね。

風花 どちらかというと裏方の方が向いてるのかも、表じゃないっていう(笑)。

 いやいや、僕はもう舞さんは完全に先頭を走るマラソンランナーの様に思っていますけど。

風花 意外と弱いんですよ、責任を背負うと潰れるタイプ。

 いや、舞さんがいてくれるから今の稽古場でも、他の女性キャストもいい意味で好き勝手にやれているというか、本当に貴重な存在です。逆に舞さんが何かやるときには僕なんでもします。音出しから、明日の予定、明後日の予定と、なんでも全てやります。出演もします(笑)。

風花 私も動けなくなったらスタッフさせていただきます(笑)。

 要は支え合いですよ、人は(笑)。

----本当に良い関係ができていますね。では、最後に意気込みをお願いします。

風花 再演なので前回ご覧になった方はもちろんご存知ですが、変わる部分もありますし、言葉がほぼないので如何様にも受け取っていただけますから、あまり何も考えずに白い状態で来ていただいて、一から楽しんでいただけたらいいなと思います。

 ダンスをやっている人にも見て欲しいですし、僕たちを応援してくれている人が見ても心を揺さぶられるような作品にしたいです。今回はちょっとプラスアルファもありますが、ダンスだけのショーってなかなかあるようでない。アンダーグラウンドではあるかもしれないけれど、博品館劇場を通じての発信はなかなかないと思うので、そのプレッシャーは昨年同様感じつつ、尚且つあの成功があったからこその今なので、ブラッシュアップした姿を皆さまに届けたいなと思っております。

----本日はお稽古中の忙しい中ありがとうございました。新たな「ダンスカンタービレ」を楽しみにしております。

dc12.jpg

181212DC_GP_6444.jpg

181212DC_GP_6800.jpg

181212DC_GP_6536.jpg

181212DC_GP_6593.jpg

181212DC_GP_6686.jpg

181212DC_GP_6914.jpg

181212DC_GP_6976.jpg

181212DC_GP_7058.jpg

181212DC_GP_7149.jpg

181212DC_GP_7321.jpg

『ダンスカンタービレ2018』ゲネプロより

『ダンスカンタービレ 2018』Mori Shingo & 8 Foxy Girls

●2018年12月12日(水)〜16日(日)
●博品館劇場

<構成・演出・振付> 森 新吾
<音楽> T-LAYLA TAKA
<振付> 原田 薫 港ゆりか Show-hey 長澤風海

<出演>
森 新吾
風花 舞 舞羽美海 藤田奈那
長岡美紅 PSYCHE 伊藤佳耶芽 橋本由希子 木野村温子
田野優花 町田慎吾

<お問合せ> 博品館劇場 TEL:03-3571-1003
http://theater.hakuhinkan.co.jp/pr_2018_12_12.html

https://www.chacott-jp.com/news/stage/information/detail008575.html

インタビュー&コラム/インタビュー

インタビュー・写真=上村 奈巳恵

ページの先頭へ戻る