荻田浩一版ミュージカル『ドリアン・グレイの肖像』に挑む、良知真次×長澤風海インタビュー

今月21日に東京・博品館劇場で幕を開けるミュージカル『ドリアン・グレイの肖像』は、オスカー・ワイルド原作の物語を1990年代に時代設定を移し、荻田浩一の脚本・演出で上演される。
物語には、この上なく美しい青年ドリアン・グレイが冷笑家で享楽主義者のヘンリー・ウォットン卿に感化されて、淫らで不道徳な生活へと堕していく姿が描かれている。不思議なことにドリアンは若さを留め咲き誇るが、友人バジルの手による肖像だけが年老いていく。
主人公ドリアン・グレイを演じる俳優 良知真次と、合わせ鏡のように存在する"肖像"を演じるダンサー長澤風海の二人に稽古も中盤に入った9月、話を聞いた。


----お二人とも珍しい経歴をお持ちですが、ダンスやミュージカルを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

良知 僕は少年隊に憧れてこの世界に入ったのですが、気づけば今年で20周年です。20年前、ジャニーズJr.だったので最初は踊りからこの世界に入りました。毎日が振付のリハーサルの日々でした。毎日毎日休みなく、ずっとコンサートや歌番組のリハーサルをやっていましたね。

----その後は劇団四季に入られたわけですが、オーディションを受けられたのでしょうか。

良知 はい、研究生で入って勉強したかったので一般オーディションを受けました。ミュージカルは、ジャニーズ時代にも出させてもらいましたし、劇団四季でも勉強させてもらいました。

----ミュージカルをやりたくて芸能活動を始められたのですか。

良知 いえ、むしろ一番最初はミュージカルは嫌いだった、というか選択肢にはなかったんです。ミュージカルについて一番考えたのは、ジャニーズJr.を卒業して、劇団四季も退団してからです。悩んだ時期に先輩に相談したら、歌、踊り、芝居と大きく分けて3つある中で、自分の表現としてどれかを選んで極めていった方がいいと言われたんです。歌なら歌手、踊りならダンサー、芝居なら役者という選択肢がありますが、選べなかったんですよ。僕は才能がないのかな、と思ったくらい1つを選べなかったのですが、ずっと考えていく中で、とある時出た答えが "全部やりたいんだ" ということだったんです。それで、全部やれることとは何か、と考えた時にいちばん近いのがミュージカルだと思いました。ミュージカルには色々なジャンルがあって、ブロードウェイミュージカル、ウィーンミュージカル、韓国ミュージカル、2.5次元ミュージカル、今回の様なオリジナルミュージカルと日本でもたくさん上演されています。僕もたくさんやらせてもらいましたけれど、やっぱり踊りという要素もすごく大事になってきます。ミュージカルにはダンサーさんも多く出演されますが、その中でプリンシパルキャストも同じ様に踊らなくてはならない。また、歌う以上は歌手の人と同じくらい歌えないといけないし、芝居は役者である以上できて当たり前。このようなハードルの高い、ミュージカルというジャンルを選んで、そこを軸にしてやってきて、気づけば20年になりました。
ジャニーズJr.の時はデビューを目指していましたが、デビューはできませんでした。でも、その20年前の10代の頃の自分に今の僕を見せても、自信を持って今はこれをやっていると、胸を張って見せられると思います。

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長澤風海(左)、良知真次(右) Photo:E.Murakami

----長澤さんもダンサーには珍しい経歴ですね。

長澤 僕は幼い頃から中国武術と空手をやっていまして、全日本強化選手でもあったりして海外遠征などもしていましたが、16歳の時に怪我をしまして半年くらい歩けなかった期間があったんです。試合中の怪我だったのですが、足首と膝を剥離骨折して靭帯も伸びたり切れたりしていまい、もう歩けない、走れないよと言われました。それから半年ほどリハビリをしてようやく普通の人と同じくらいに歩ける様になったんですが、時間を持て余すようになってしまったんですよ、やることが全部なくなってしまったので。その時、僕の母がミュージカルやオペラとか観劇がすごく好きでよく連れて行ってもらってたんですが、暇なんだからバレエどう?と誘われて、それで初めて見たバレエがローラン・プティの『若者と死』だったんです。ジーパンを履いて上半身は裸で、フロアでの動きがあったり、ジャンプも変わった形で飛んでいたりと、男女のパ・ド・ドゥもいわゆるクラシック・バレエのスタイルではなく、最後は首をつって死んでしまうという劇画チックな絵面が続く作品で、狂気であったり焦燥感などをダンサーが動きで演じていたのを見て、これがバレエなのかと衝撃を受けました。それまでバレエを全然知らなかったのですが、ローラン・プティの作品にはアカデミックの枠を超えているような動きがすごくあってとても刺激的で、それを見て急に始めてみようと思ったのがスタートでした。その後、大阪芸術大学の舞踊コースに行ってクラシック・バレエをやって、発表会のゲストでパ・ド・ドゥを踊ったりもしました。それから二十歳になってカナダにオーディションを受けに行ったんです。いろんなバレエカンパニーを受けたんですが、唯一通ったのがオペラのカンパニーで、そこでフランスオペラの『ファウスト』のツアーに参加しました。セットも大掛かりな作品で、アメリカやフランスのオペラ歌手の方が出演していて、毎回ゲストが変わるような公演だったのですが、僕はダンサー枠でファウストの化身のような役で出演させてもらいました。クラシック・バレエだけではなくコンテンポラリーの動きなど何でもできなくてはいけなかったのですが、当時のディレクターが採用してくれました。でもツアーの後ディレクターが変わったので、その後は僕も日本に戻りました。

----これまで様々な経験をされていますが、影響を受けた方はいらっしゃいますか。

良知 僕はすごくたくさんいますが、やっぱり少年隊です。憧れてこの世界に入って、一番最初の仕事も少年隊ミュージカル『PLAYZONE』だったので。アイドルの枠を超えたエンターテイナーって、ジャニーズの中では少年隊って言われてるんですよね。僕がいまだにずっと思っているのが、エンターテイナーになりたいということなんです。そのためには何でもできないといけない、だから今もいろんなジャンルの作品をやらせていただいていますし、ドラマも映画もそうですが、いろんな役に挑戦させてもらっています。役柄も毎回違うので、そこで出会う人も違うし、影響を受ける人も毎回毎回僕の場合は違うんです。アーティストでいうと僕がいちばん好きな方は、海外だとマイケル・ジャクソンさんです。日本のアーティストでは少年隊も大好きですし、堂本光一くんも、『SHOCK』をほとんど自分で演出したり、プロデュースもしてますし、またコンサートも自分で作ったり、振付も全部やったりとか、そういう人にもすごく憧れます。みんなを引っ張っていく力があるし、僕自身も『SHOCK』ですごく影響を受けたアーティストさんで、いまだに前をずっと歩いていってくれている先輩だと思っています。
また影響力ということではジャニーさんと浅利慶太先生が、自分にとっては大きかったです。

長澤 僕はバレエの世界しか知らなかったのですが、初めて日本で出た商業舞台、エンターテイメントの舞台が「Dance Symphony」という良知さんも出られていた舞台で、僕は再演に出させてもらったのですが、そこで色々なジャンルのダンサー、振付師の方と仕事をして、やっぱりひとつのツールだけではエンターテイメントとは呼べないんだなと感じました。色々なツールがあってそれを自分の表現として出せたらと、その時に色々なダンスを学んでやっていこうと思いました。その再演の演出が荻田浩一さんだったんです。そのあと僕が初めてミュージカルに出演したのが2.5次元の『コードギアス』で、この時も荻田先生でした。その時初めてセリフをしゃべって歌をうたって、さっき良知さんもおっしゃっていましたがミュージカルというのはエンターテイメントとして一番なんじゃないかな、と思いました。お芝居もやってみたいし、歌もうたってみたいし、ミュージカルはいろんなジャンルのダンスが踊れて当たり前で、全ての要素が一流の、一級品の要素が揃ってエンターテイメントなんだな、と。僕は、ダンスが得意、ダンスが上手いという人への尊敬ももちろんありますが、良知さんや今回共演の東山義久さんのようになんでもできる人、というのが憧れで、そこを目指して今はやっています。なので荻田先生、東山さん、良知さんと今回の現場に揃っている方々ですね。また、ダンサーの西島数博さんとの出会いにも影響を受けています。

----お二人は2014年の『ミリオンダラー・ヒストリー』で共演されて以来ということですが、お互いの印象に変化はありましたか。

良知 変化というか最初からすごいと思っていることなんですが、今回見ていても、踊りがすごいのはもちろんですが、それに対しての姿勢や努力がすごいな、と思います。純粋に尊敬します。努力する人って格好いいしすごいですよね。
長澤 それは僕も言いたいことです。
良知 いやいやいや、もうウォーミングアップとかも含めて、ずっとやってるんですよ。家でもやってるんじゃないかって、聞いてみたかったんですが。
長澤 家でもやってます(笑)。
良知 信じられない。すごいですよね。
長澤 でも良知さんもしっかり歌やセリフを入れてきていますよね、稽古で台本持たないですから。そういう姿を見てやっぱり僕もそのテンションについていけるようにとやっています。
良知 今回一心同体ですからね。でも僕、同じ様に足を上げろと言われても上がりません(笑)。
長澤 しゃべらない分上げてます(笑)。

----普段やっているトレーニングや気をつけていることはありますか。

長澤 あまり筋トレとかはしないのですが、関節の隙間を緩めることにいつも気をつけています。セルフメンテナンスですね。あまり伸ばしすぎないようにとか、関節の隙間に筋肉が癒着しやすいと僕が行ってるカイロの先生に聞いて。
良知 そんなこと考えたこともない!ネバネバの食べ物が関節に良いくらいしか、関節にこだわったことなんてないです(笑)。

----良知さんは歌や演技の面などでされていることはありますか。

良知 感情や気持ちの部分ですかね。映画を見たり、音楽を聴いたり、踊りや芝居を見たり。そういう部分から入っていくことが多いので。今すごく見るようにしているのが韓国ドラマ。好きなんです。
長澤 僕も以前はまってました。
良知 ただ見過ぎないようにしないとね、長いんです。面白いものが特に長い、60話とか(笑)。
長澤 100話とかもありますもんね。
良知 「善徳女王」という作品からはまりだしたんですが、まぁ長い!(笑)僕次が気になっちゃうとダメなので、寝不足になるんですよね。

----感情の起伏を大切にしていらっしゃるんですね。

良知 いい意味ですごく分かりやすいんですよね。作品にもよりますが、エンターテイメント要素が多いといいますか。だいたい時代劇物は主役が最初はちょっと弱くて、良い地位から落ちていき、復讐だったりとか立て直していって王になったり、など気持ちいいくらいの結末があって、そして非常に分かりやすいです。
キャスティングなんかもすごく良くバランスがとれていて、そういう部分にも刺激を受けて、メンタル面を鍛えられています。

----先ほども20周年のお話がありましたが、今後また30周年に向けて10年後の自分に何かイメージはありますか。

良知 色々なことにますます挑戦していきたいと思っています。それは30代になってから、つくる仕事もやらせていただいていて、昨年は宝塚歌劇団月組さんの振付をしたり、声優さんやアーティストさんの振付や、ミュージックビデオの監督をしたりと仕事の幅も広がってきているので、今後はつくる仕事もそうですし、そういうことを広げる仕事も考えてやっていこうと思っています。それがまた表現の幅を広げてくれると思っていますし、実際そういうことから視野が広がってやりたいこともますます広がってきていますので、自分の引き出しを増やしていきたいです。演出のお話なんかもいただくことがありますが、今は出演する方をメインでやっていますので両立させるのは難しいですが、そういったことにもいずれは挑戦していきたいと思っています。

----男性ダンサーは30代がいちばん良いとも聞きますが。

長澤 モンテカルロ・バレエ団のジャン=クリストフ・マイヨーさんが、36歳が一番良い、そこからあとは落ちるだけだって何かの取材で言っていましたが、技術と表現のバランスが取れてくるのが30代半ばくらいといいますよね。けど僕はあまり年齢のことは考えていなくて、年齢はただの数字って言うじゃないですか。僕自身バレエだけだったのが、この10年でジャズや色々なジャンルのものもできるようになってきて、歌にも挑戦させてもらって、先日は『メリー・ポピンズ』という作品で初めてグランドミュージカルにも出演しました。歌とお芝居、もちろん踊りもあるという、僕がいまエンターテイメントとして一級品だと思うのがミュージカルなので、それに対してひとつひとつ真摯に取り組んでいきたいと思っています。

良知 本当にすごいですよね。先ほども努力の話をしましたけれど、歌も芝居も踊りと同じように努力する姿勢に僕もすごく影響を受けています。自分はダンサーなんでってそこで閉ざしてしまえば終わってしまう、そこを閉ざさずにやる姿勢っていうのが余計かっこいいんです。今回の作品にかけたら、余計に美しいんですよ。

長澤 ありがとうございます。

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長澤風海、良知真次 Photo:E.Murakami

----今回の「ドリアン・グレイの肖像」ですが、過去にも映画や舞台など様々な方が手がけていますが、作品についての印象はいかがですか。

良知 そうですね、映画にもなっていますし、舞台はジャニーズでも宝塚でも上演されています。本当に美しいといわれるドリアンに色々な方が挑戦されています。原作はオスカー・ワイルドですが、自分に当て込んで書いている部分や、自分の理想を描いた部分もある作品だと思います。そうした中で、今回はオリジナルミュージカルとして現代版にアレンジされています。戯曲としても構成もそうですし、音楽も現代風にアレンジされてますし、踊りもたくさんあります。そういう部分がみどころになってくる作品だと思いますので、ダンスしか見ないという方が見ても、同じように影響を受けてもらえる作品だと思うので、たくさんの方に見てもらいたいですね。

長澤 今回は時代設定が世紀末になっているので、退廃的なポップがありロックがあり、色々なものが混在しているような雰囲気です。そんな中でも美しいドリアンを中心に、彼を取り巻く人々の持っているわだかまりや淀んだ空気のようなものが常に流れているような感じで、この世界観というのが見たことのないような雰囲気になっていて新しいなと思います。そこに僕は肖像として良知さんの影として、その肖像がどんどん汚れていくのを動きで表現していますが、色々な登場人物に対しては今回は透明でいたいと思っているんです。自分が感情を持って何か提示するというよりは、そういったものは芝居の中での振付になっているので、色々な人のイメージであったり場面の情景であったり、良知さんの歌で踊るところもありますがその気持ちを写せる鏡のようでありたいと思っています。生き霊ではないですが、ひとつ世界から隔絶された存在がいて、それがいろんな人の鏡となっていければ、皆さんの歌であったり芝居であったりが映えると思うので、そういう存在でいたいと思っています。

----演出の荻田先生は独特の世界観をお持ちだと思いますが、どんな方でしょうか。

良知 自分のジャンルというものをすごく確立されている演出家の先生だと思います。今回の「ドリアン・グレイの肖像」に関しては荻田演出の世界観に本当にぴったりで、この世界観というものが見ていて100パーセント気持ちよく終わる感じではないんですよね。むしろ100パーセント気持ち悪く終わる感じ。エンターテイメント要素が多い作品とアート要素が多い作品がありますが、完全に後者なんです。だからこそお客さまが何通りもの答えを出せる手法だと僕は毎回思うんです。1回では全てが分からないような、そこがまた魅了されてしまう荻田演出だと思いますし、この「ドリアン・グレイの肖像」の作品にもすごく合っていると思います。

長澤 荻田先生の演出は、一つの時間軸といろいろな別の世界が同時に展開されていて、過去だったり未来だったり、それをひとつの踊りで表現していたり。こっちを見ていていたらあっちでは違うことが起きていて、どこを見たらいいのかという風な演出で、それが何回も見たいと思わせるような世界でもあるし、アートでありファンタジーであり、でも根底にはお芝居があってしっかり話の流れがあって、登場人物の心の機微がいろんな手法で表現されている。そこが見どころで、僕も見ていてすごいと思うし、心が揺さぶられる部分です。

----お二人の役柄や、役作りなどを教えてください。

良知 原作の部分と創作している部分がありますが、ただドリアン・グレイというのは美青年で、「美」という一言に答えは出ています。美しいものを嫌いな人はいないと思うんです。それは、見栄えだったり心の美しさだったり人それぞれ好みも違いますが、みんなが好きなものではないかなと思います。ただ、ものに例えるとその美しいものが壊れてしまった時にはただのゴミですからね、いらないものになってしまうじゃないですか。それが今回のキーになっているんじゃないかなと思っています。美しいけれど、それがずれていくというか。まだ稽古をしている段階なので答えは出ていないのですが、そのずれていくというところがこの物語のキーとなって、ドリアンが格闘していく部分なのではないかと思っています。

----長澤さんは前回ご出演のミュージカル『メリー・ポピンズ』での彫像役に続いて人ではない役ですね。

長澤 人間じゃない役も多いですね、ネズミとか(笑)。僕はそうですね、ゴミになりたいです。ただそれが衣装が汚れていくとかではなく、もともと変わらずゴミなんだよ、というような。それがさっきの話の透明感であったり、無ではないですが何かを透過、通過していくような、そういう表現をみせたいなと思っています。押し付けがましく踊るのではなく、自分の感情を乗せた動きをするのでもなく、何かを受けた上での反応のような動きが今回できたら、美しいゴミに近づけるのではないかなと、いま稽古をしていて思っているところです。
振付は港ゆりかさんですが、能動的に動くというよりは他の人の言葉や動き、歌だったりを通過させて勝手に動くような、そういうアプローチができれば額縁に入った肖像画として存在していられるのではないかと思っています。

----お稽古が実際に始まってみていかがですか。

良知 難しいです。ただ、荻田先生の世界観の中では、分かりやすい要素が多いような気がします。もっと難しいのが今まで多かったので。

----長澤さんは今回も歌に挑戦されるということですが。

長澤 はい、何ヶ所か。良知さんと同じフレーズを歌う部分もあって。
良知 難しいんです。
長澤 難しい、特訓中です。

----共演者の方について伺いたいと思います。良知さんは「宝塚BOYS」の舞台を終えられたばかりですが、今回は女性キャストが宝塚OGの方ばかりで、その中でも宝塚歌劇団殿堂入りを果たされた剣幸さんがいらっしゃいます。

良知 全てを受け取ってくれる方です。昨日ちょうど剣さんとの大事なシーンを稽古したんですが、段取りだったり動きはありますが感情を乗せていくと変わってくるんですよね。それを3回やってみても、3回ともうまくちゃんとキャッチしてくださるので、絶対信用してやれる感じがあり、安心感がありますし、嬉しいです。
他の宝塚OGの方々も皆さんトップスターでしたし、たくさんの経験をされていますので、今回女性陣の方が強いです。しっかり支えてくださっています。だから男性陣は僕以外も安心してできるんじゃないかなと思います。

----そのほかのキャストの方とのエピソードなどありますか。

良知 「宝塚BOYS」の現場でも一緒だった東山義久さん。東山くんがキャストにいると、まぁ稽古が進まない!(笑)このちょっと暗い感じの稽古場を、すべて明るくしてくださるんですよね。お芝居でもそうですが、稽古場でもいいエッセンスを加えてくれています。もちろん本番では責任持ってやってくれる絶対的信用があります。東山くんが主演をやる時に僕は出させてもらうことが多かったんですが、今回は逆の立場ですごく支えてもらっています。だから引っ張っていかないといけないところもあるかな、とも思っています。でも僕、あんまり引っ張っていこうと思う方ではなくて、自分のやることをやっていく、それでまとまって引っ張っていけたらなと思うタイプなので、僕なりにやるのみです。

長澤 僕は東山さん主演の作品や、良知さん主演の作品に出させてもらっていますが、タイプは全然違いますよね。良知さんはしっかり立ってパフォーマンスされるので、自然とついて行こうという気持ちにさせる方です。東山さんの場合は、なんだろう、全部がパフォーマンスだから(笑)。稽古から何から全部が部活みたいな感じで。全力で楽しんで、全力でリハーサルして。
良知 飲みにいくまでもね(笑)。
長澤 部長!みたいな(笑)。でも今回は東山さんはちょっとお兄さんみたいな感じで。
良知 今回東山くんがふざける前に、ちょっと僕を見て「いいか?」っていう顔をしてくる時があるんですよね。そこら辺は気を使ってくれてるのかなと(笑)。
長澤 気を使ってる感じしますよね(笑)。
良知 全然やってくれていいのに(笑)。

----役柄としては東山さんとのシーンが多いですか。

良知 いや、僕は法月くんとの方が多いかな。でも、出会う人出会う人と恋に落ちるというか、誘惑していくような役なので。みんなとこんなに一瞬にして絡むっていうのは初めてですね。男性も女性もです。
長澤 みんなドリアンのことを好きになっちゃいますからね。

----さすが美の化身です。では、最後に読者のみなさまに一言お願いします。

長澤 いろんな要素が詰まったステージで、アートな部分としっかりしたお芝居の部分と、それにちょっとポップなナンバーもあったりして、一つのステージで色々なものを見たような気分になれる作品だと思うので、何回も見て楽しんでいただけたらと思います。

良知 構想に4、5年かかって実現した作品で、僕にとっては20周年の集大成にもなります。また2018年はすべて主演をさせていただきましたが、いろんなジャンルの作品をやらせてもらった中で今年最後のミュージカル作品にもなりますので、すべての引き出しを開けてこの作品に挑もうと思っています。いろんな意味で我慢もして、青年の役ではありますが大人の表現をこの作品では出したいなと思っています。ぜひ観にいらしてください。

----本日はお稽古中のお忙しいなか、ありがとうございました。幕開けを楽しみにしております。

ミュージカル「ドリアン・グレイの肖像」

<東京公演>
●2018年9月21日(金)〜30日(日)
●博品館劇場

<大阪公演>
●2018年10月10日(水)・11日(木)
●シアター・ドラマシティ

原作:オスカー・ワイルド
脚本・演出:荻田浩一
音楽:la malinconica
振付:港ゆりか
出演:良知真次 / 風花舞、彩輝なお(東京)、星奈優里(大阪)、蘭乃はな / 法月康平、木戸邑弥、風間由次郎、村井成仁、長澤風海 / 東山義久 / Special 剣幸

http://theater.hakuhinkan.co.jp/pr_2018_09_21.html

 

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