今回はヨーロッパからの情報もお伝えしたいと思います。

『Awaji World Ballet ウクライナチャリティーイベント』
6月18、19日は公演、ワークショップ、オーディションと盛りだくさんの2日間でした。
ウクライナからリビウ国立バレエ団出身のスベトラーナとネリアが無事避難してから1ヵ月で、キエフ国立バレエ学校のマルガリータ先生は到着からは2週間という期間の中で企画、構成、演出、リハーサル、日々のサポートをしながら母になった気分で当日を迎えました。
公演では、ウクライナの2月末当時の現地の様子や、経緯などお話もしていただきました。
プログラムは生演奏と共演、クラシックのバリエーション、ウクライナのダンサー達と先生が自ら振り付けたウクライナ民族舞踊まで、様々な演目を披露しました。

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終演後は舞台上でスベトラーナ、ネリア、マルガリータ先生が涙を流しているのを見て、私ももらい泣きしてしまいました...。
公演と同時進行でワークショップも行いました。今回は、公演もワークショップも全て参加費無料で行いました。
大人から子供まで、経験者から初心者までたくさんの方々にウクライナ国立キーウバレエ学校のマルガリータ先生に、海の見えるステージ上でレッスンを受けていただく事が出来、少しでも本場のレッスンを感じていただけたかなと思っています。
8月24〜27日の公演のオーディションも同時開催し、20名弱の子供から大人までの方々に踊っていただくことになりました。こちらの公演の詳細は後程お伝え致します。
引き続き出来る限りのことを続けていきたいと思います。支えてくださっている全ての方々に感謝しきれません。

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2年半ぶり、ヨーロッパに戻る機会がありました。
先ずはフランスから
「Japan Expo 2022 in Paris 」
25万人以上が集まるジャパンエクスポinパリで踊る機会をいただきました。
世界中から日本のファンが集まるイベントで、訪れる方々もコスプレに力を入れて参加する方が多く、華やかな会場となりました。
4日間の開催で、6公演させていただき、各公演3曲に出演しました。
まずはトゥシューズで和のバレエを踊りました。その後踊りながら和太鼓を叩いたり、今回新しく作ったコスチュームで国生みにちなんだ音楽演出で即興ダンス。
最後は「銀河鉄道の夜」に合わせてメーテルに変身して踊り、日本ではこんな機会なかっただろうなと...、様々な勉強をさせていただき、貴重な経験をさせていただきました。

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Japan Expo Paris 2022

その期間中、パリ・オペラ座にて2公演見ました。
バスティーユ劇場では「真夏の夜の夢」を見ました。振付はジョージ・バランシン版です。
1幕は子供でも楽しめる楽しいストーリー展開で、衣装もぬいぐるみ仕様であったりセットも夢物語の中に入っていくような世界観でした。
2幕はバランシンの特徴がよく出ていて、踊りメインで見応えがありました。
衣装も豪華でたくさんのダンサー達が大勢並んでポーズするだけで圧巻でした。観客席は子供も大勢訪れており、観光客と地元の方々の両方が楽しんでいる様子を垣間見ることができました。

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「真夏の夜の夢」

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バスティーユ

7月16日は、2001-2002のパリ・オペラ座バレエ団シーズン最後のパフォーマンスを見ることができました。
ガルニエ宮での「ジゼル」は素晴らしい舞台でした。
当初、ウェブサイトで予定されていたキャスト・ジゼル/セ・ウン・パク、アルブレヒト/ポール・マルクから変更があり、当日アルブレヒトのを踊ったのはジェルマン・ルーヴェでした。
初めて見たダンサーでしたが、繊細なテクニックと素晴らしい容姿で魅了し、演技も素晴らしくこれからが益々楽しみなノーブルダンサーだと思いました。
ジゼルを演じたミリアム・ウルド=ブラームは足の使い方が美しく、コントロールが隅々まで行き届いた完璧な踊りでした。
コール・ド・バレエも揃っていて、久しぶりのヨーロッパの雰囲気を肌一杯で感じられる感動的な舞台でした。
パリでは、1996年パリ国際バレエコンクールに来た際に、ガラでシャンゼリゼ劇場で踊る機会がありました。
どの劇場、建物も本当に素敵で華やかな街、様々なことを肌で感じることができ素晴らしい勉強が出来た事に感謝です。

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「ジゼル」

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ガルニエ

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オーストリアから
オーストリアのブレゲンツ音楽祭(Bregenzer Festspiele)のメイン会場の湖上ステージで、プッチーニの『蝶々夫人』を観ました。
新演出を手掛けたのはアンドレアス・ホモキで、指揮はエンリケ・マッツォーラでした。
セットはすごくシンプルで、プロジェクトマッピングや照明技術を使っての演出、モダンな作品でした。
休憩なしで2時間に短縮しての上演でした。
隣の会場でオーケストラが演奏しているものを、スピーカーを通してメイン野外劇場に流すと言うシステムだったのですが、オペラのファンで音楽を楽しみたい方々にとっては少し物足りなかったのではと思いました。野外で壮大な世界観ですので全ては叶わないかも知れません。
しかし、夕陽が暮れていく自然の美し過ぎる背景に魅せられ溜息がでました。
日々オペラの内容も天気によって変わるのだろうなぁと想像しながら、オペラを満喫しました、そして様々なことを吸収することができました。

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ブレーゲンツ 湖上オペラ 

さて、こちら夏に企画した
切磋琢磨合宿しながら学べステージで踊れるワークショップ&学べるコンクール『Step for the future』
本場の先生方やダンサーと学びながら夏の素敵な時間を淡路島で...。人間的にも大きくなれる機会をと願っています。詳細は以下。
チャリティーパフォーマンス「Souls For Peace」全4日公演
ウクライナ独立記念日 8月24日に合わせ、8月24日〜27日の4日間、世界平和への祈りを込めた生演奏、歌、バレエの公演を企画しました。ベートーヴェンの第4楽章に振り付けしました。演出も限られていますが、できることを伝えたいと思っています。

演目:ベートーヴェン第九、ウクライナ民族舞踊(世界初演)、その他も予定しています
日程:8月24日(水) (開演:14:00〜)
8月25日(木) (開演:18:00〜)
8月26日(金) (開演:18:00〜)
8月27日(土) (開演:14:00〜)
※8/24,25、8/26,27でプログラム内容、出演者に一部変更があります。
会場:青海波 -SEIKAIHA-(〒656ー1723 兵庫県淡路市野島大川70)
主な出演者:
マルガリータ・ドシャコワ
スヴェトラーナ・シュリヒテル
ネリア・イワノワ
エリ・ドシャコワ
(4名はウクライナ出身バレエダンサー)
倉智 太郎
桑原 崇徳
飯田 慧
クリスタップス・リンティンシュ
針山 愛美
守山 俊吾(指揮)他
お問い合わせはこちらです。0799-70-9020
https://www.awajiballet.com/

"学べる"コンクール〜STEP For Your Future〜"
ウクライナから来日した指導者、ダンサーらと協力して今だからこそできることとして、新しいコンクールの形 "学べる"コンクール〜STEP For Your Future〜" を企画しました。
国内で一般的なバレエコンクールは、出演前後に審査員とのコミュニケーションが取れることがあまりありませんが、このコンクールではパフォーマンス後に審査員らから直接フィードバックをいただき指導を受けることが出来ます。

日程:8月29日(月)〜30日 (火)
パフォーマンス:個人が練習をしてきたそれぞれのパフォーマンスをソロもしくはグループで発表。コンテスト形式をとり選ばれた方には次回の本企画の参加権を授与。
アフターワークショップ:2日目はパフォーマンスのフィードバックを審査員から直接受け、その上で指導・レッスンを行う。どこが修正ポイントなのか、そしてどう直すのかを直接聞くことで、参加者の未来につながるワークショップを実現。
審査員:
ドシャコワ・マルガリータ (キエフ国立バレエ学校講師)
スヴェトラーナ・シュリヒテル (元リビウ国立バレエ団ダンサー)
ネリア・イリノワ (元リビウ国立バレエ団ダンサー)
カテリーナ・エフチコーワ (キエフ国立バレエアカデミー講師)
針山 愛美(バレエダンサー)
予定
お問い合わせは 050-3684-4245
https://www.awajiballet.com/

ワークショップ "STEP For Your Future 2022 in Summer"
テーマは「バレエ基礎」テクニックと表現力。
基礎レッスンやキャラクターを学べるチャンスです。4日目は学べるコンクールに参加、また同日に行われる参加者合同パフォーマンスに向けた練習も実施。最終日はパフォーマンスのフィードバックを審査員から直接受け、その上で指導・レッスンを行うというワークショップを企画しました。

日程:8月26日(金)〜30日(火)
講師:
ドシャコワ・マルガリータ (キエフ国立バレエ学校講師)
カテリーナ・エフチコーワ (キエフ国立バレエアカデミー講師)他
予定
場所:Pasona world ballet tent theatre
宿泊:望楼青海波
ワークショップ内容:日替わり1日3レッスン
クラシックバレエレッスン90分
コンテンンポラリーレッスン90分
キャラクターダンス90分
レパートリー(バリエーション、作品練習)90分
講師見学コースもあり
締切間近ですがご興味あれば是非。
https://www.awajiballet.com/

10月2日に奇跡的に昨年実現できた「One heart」の第2弾「One Heart 2022」を開催予定しています。
サプライズゲストも・・。
ベートーベン「第九」を生オーケストラとコーラス、20名程のダンサーで演出構成します。日本からのダンサー、ウクライナはじめ世界から集まったダンサーにご出演いただく予定です。
豊中市立文化芸術センター大ホール
17:30開演を予定しています。
随時こちらにアップしていきますのでチェックしてくださいね。
https://www.eiarts.art/oneheart2022

今回、淡路島で展開しているプロジェクトの勉強の一環として、ヨーロッパで活動中のユナイテッド・ウクライナ・バレエ・ファンデーションを視察してきました。
この様子はまた次回お伝えしたいと思います。
また次回お楽しみに。

インタビュー & コラム

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針山 愛美 Emi Hariyama

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
Emi Hariyama Official Page

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『世界を踊るトゥシューズ〜私とバレエ』

針山愛美/著 Emi Hariyama
体裁:四六版並製、240頁ISBN978-4-8460-1734-7 C0073(舞踊)

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