2018年8月1日から8月5日にかけて「第5回台湾グランプリ2018」「2018 Taiwan Grand Prix IBC」が開催されました。

私は、昨年に引き続き審査員をさせていただきました。
今年は16カ国からの参加があり、クラッシックは約165名、コンテンポラリー部門は24名が参加しました。
開催国の台湾を始め、マレーシア、インドネシア、タイ、中国、フィリピン、ベトナム、香港、韓国、日本などアジア各国から参加がありました。またアメリカや、イギリスなど遠方からも数名の参加者もありました。

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決戦出場者のクラス

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決戦出場者のクラス

初日は、5つのグループに分けて、1時間15分ずつのクラス審査が行われました。

特に、10歳から12歳のプレコンペティション部門の子供達は、昨年から比べると素晴らしい進歩を遂げていました。
また、今年は男の子の参加も増え将来性を感じました。

8月2日
コンクール2日目は9時から審査が始まりました。
課題曲のバリエーション審査で、皆精一杯の演技を披露しました。
特に、10歳から12歳部門の子供達が、作り笑顔ではなく、心から溢れる笑顔ではつらつと踊っているのが印象に残りました。
教えられた表現ではなく、自ら感じた様に踊っていました。
シニア部門になるにつれて、レベルの差が大きく出ていましたが、まだバレエの歴史、教育は浅いアジアの国々の可能性を感じました。

3日目
約半分の87名が決戦に進みました。
まず午前中に決戦出場者のクラスが行われました。
マーティン・フリードマンがクラスを担当しましたが、子供たちは本当に楽しそうに踊っていました。
クラスの後はバリエーション審査でした。
シニア以外の部門は同じバリエーションをもう一度踊りました。2回見ることによって新しい発見もあり新鮮で、YAGPでジュニア1位の子も出場するなど、やはり小さい子供たちが見ごたえありました。

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最終日には、アンサンブル部門とコンテンポラリー部門が行われました。

コンテンポラリー部門は今年から増設され、振付は島崎 徹氏が担当しました。
参加者は、指定された3つの作品から選んで事前にビデオで覚え、コンクール期間中2日間の指導を受けた後、ステージ審査でした。
アンサンブル部門は、11組の参加があり、それぞれが、各スタジオ色豊かな振付で踊りました。
小さな子供たちのグループは、年齢相応の振り付けでしっかり5番ポジションに入れる、綺麗に列に並ぶなど協調性と、基本をきっちり見せた結果1位になりました。
表彰式で、目をキラキラさせて走ってステージに上がってきた子供たちの顔が忘れられません。

全体的には、昨年から比べて格段の進歩を遂げていました。
5年前からこのコンクールは始まったのですが、アジアの各バレエスタジオが確実に良くなってきているのを肌で感じました。
コンテンポラリー部門では、クラッシック部門に参加したダンサーも多く参加していましたが、クラッシックの時とは全く違う動きを見せていました。
ダイナミックな動き、音楽性溢れる踊りが自然で、身体でまるで歌っているような踊りを見せているダンサーもいました。
同じ振り付けを踊っていても、同じ指導を受けても様々な表現を目の当たりにし、芸術の幅の広さを感じました。

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今回は審査の休憩中にメソッドの事、バレエがどのように変化してきたか、今後どうなって行くべきかなどを、審査員全員でディスカッションしました。

審査員は、アルビン・エイリー、ハンブルク バレエ、シュトットガルト バレエ、サンフランシスコ バレエ、ワガノワメソッドを教えているハリッド・コンセルバトリー等、世界各地のバレエ学校教師の方々です。
討論するとキリがなく、興味深い話が延々と続きました。
特に、メソッドの話では、非常に盛り上がり、考えることがたくさんありました。
ポールド・ブラの使い方は、少しのニュアンスでも変わってきます。
動きを伝えるという事は、人から人へ伝えていくことが大切だとも感じました。
色々と勉強することが多く、学び多い日々となりました。

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審査員
クラッシック部門
マルティン・フリードマン Martin Friedman
カロライナ・ボラホ Carolina Borrajo
ディミトリ・マギトフ Dimitri Magitov
メラニー・パーソン Melanie Person
ビクトリア・シュナイダー Victoria Schneider
勝見祐子
針山愛美

コンテンポラリー部門
Hsiang-Haiku Lin
Ping Zheng
島崎 徹

著・針山愛美「世界を踊るトゥシューズ」
6月末に本を出版させていただく機会がありました。
ぜひ読んでいただけると幸いです。

https://www.amazon.co.jp/世界を踊るトゥシューズ―私とバレエ-針山愛美/dp/4846017346

インタビュー & コラム

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針山 愛美 Emi Hariyama

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
Emi International Arts
針山愛美のバレエワールド

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