9月からの公演日程が出ました
- インタビュー & コラム
- コラム 針山愛美
掲載
まずは来シーズン2006-2007年度の話題から
9月からの公演日程が出ました。
新作は「シルビア」全幕
「ジェームス ロビンスの夕べ」
「マラーホフとフレンド」
「シャット アップ エンド ダンス」(ベルリンのダンサーの振り付けによる公演)
復活するのは「ジゼル」といったところです。
2006年9月8日に「スペシャルガラ公演」(1回のみ)にて開幕。ゲストが来てくださるようで楽しみです。
チャイコフスキー、シンデレラ、眠れる森の美女、バランシンの夕べ、トリプルビル、胡桃割り人形を年内に上演します。
1月1日バレンボエムがプライスをもらった日
[ 日記 ]
2006年1月1日
大晦日まで舞台があったので1日は夜明けから寝て、もう日の暮れる頃に起床し、(ベルリンは午後3時ごろ日暮れです)コンサートに。
今年の幕開けはボレンボエム指揮のベートーベン第9でした。
4人のソリストもコーラスも素晴らしかった。
オーケストラは、マエストロ、バレンボエムのマジックにかかるともうこれ以上は無いくらいのハーモニーを奏でていました。
この日バレンボエムがドイツバンクから表彰されそのパーティがあったので運良く参加することが出来ました。
なんとも贅沢な新年でした。
胡桃割り人形から
1月3日
新年などという間も無くリハーサルが一日中ありました。
年をまたいでチャイコフスキーの3大バレエを上演しています。
少し疲れたかな、、、。という感じ
1月5日
眠りの本番でした。
この日は東京バレエ団から吉岡美香さんがオーロラを踊られました。
美香さんとはリハーサルの合間などにお話する機会がありましたが、とても素敵な方でした。
本番は袖から見ていましたがマラーホフさんとの息もバッチリでした。
1月7日
くるみ割り人形本番でした。
くるみ割り人形も眠れる森の美女も全公演完売という人気。
今シーズンの最後は
プリンス:マリアン ワルター
クララ:ヤーナ サレンコ
というニューカップルでした。この二人は私生活でもカップルとあって息もぴったり。
新鮮で見ていて微笑ましく、又決まるところで決めるので気持ちの良い踊りを見せてくれました。
私もくるみ割り今シーズン全9公演を踊りきりました。
1月8日
ベルリン国立バレエの2007年度のオーディションがありました。
見には行きませんでしたが2年前を思い出しました。
2005年の1月15日にわざわざ日本からベルリンに来たんですよね、、、思えば。。。
ベルリンは1998年にエッセンバレエ団所属時代に来たのが最後。
1998年以来連絡が途絶えていたドブラジャン先生(モスクワ時代と、エッセン時代にお世話になった先生で今はベルリンバレエ学校主任教師です)とも運命の再会を果たしました。
ベルリンのあまりの変りようにびっくりしました。
ゼッケン53番をつけて、これが人生最後のオーディションと思いながらレッスンしました。
受けなかったら人生後悔するだろうと思って。
オープンオーディションはあまり受けたくなかったのですが他に方法はないし、なんだかどきどきしたのを覚えています。
それからもう2年もたったなんて信じられません。
ベルリンは今も変化し続けていますよ。
1月9日
国立歌劇場でドン カルロスを見ました。
ファビオ ルイジ指揮、レーネ パーぺがカルロスでした。
ソプラノのノルマ ファンティーニ、もちろんパーぺ、音楽、どれもとっても一級でした。
演出はかなり重たく1幕では目を覆いたくなるようなシーンもありましたが、ステージセットはとってもシンプルで素晴らしいものでした。
1月10日
今シーズン初の「リング」でした。
ブリューヒュンデ:ポリーナ セミョーノワ
ローゲ:ウラジーミル マラーホフ
ジークフリード:ミカエル バンテェフ
ボータン:アルチョム シュピレフスキー
フリッカ:ベアトリス クノップ
こうやって見てもリングはいつもプリンシパル総出演、しかも5時間の大作。
ある意味見る側としては2公演分一気に見れる感じですね。
でも忘れていました、、、こんなに長かった事を。
見る側も一仕事ですよね。
1月20日
熱でダウンしました。何年かぶりに。
ベルリンはマイナス23度を記録し、連日マイナス20度前後です。
かなり寒く、モスクワ留学時代を思い出しました。
1月22日
オペラの「マノン」をドイツ オペラ劇場で見ました。
びっくりしたのはバレエと作曲家が違うこと。
バレエはマスネですよね。
オペラはプッチーニでした。
でもストーリーは全く同じです。
最後はかなりドラマティックでぐっときました。
雪の日と、氷で張り付いた日の国立歌劇場。通勤路です。
1月24日
ドイツオペラで「トスカ」を見ました。
これは私が今まで見たドイツオペラ劇場のオペラの中で最高でした。
ダニエル オーエン指揮。
1列目で見ていたので指揮する彼も見ることが出来たのですが、まさに彼こそ情熱でした。
テノールのワルター フリカラは本当にすごかった。
最後まで持つかと思うくらい最初から声を出していたので、私なりに心配していたのですが無駄でした。
ラストに近づくにつれより一層パワーアップしました。
心の底から大感激の公演でした。
1月29日
今シーズン1回目の「ストラビンスキーの夕べ」でした。
今は故ウベ ショルツ振り付けの「火の鳥」。
プレルジョカル 振り付けの春の祭典の2本立てです。
火の鳥はマラーホフが踊りましたが、まさしく鳥のようにしなやかで軽やかなジャンプ、手も美しくて、、、やはりさすがだと思いました。
女性のメークについては???です、、。
インタビュー & コラム
針山 愛美 Emi Hariyama
13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。
1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
◆Emi International Arts
◆針山愛美のバレエワールド