今月はバレエ、音楽会からオペラまでお届けします

4月1日から12日まで
マーラーフェスティバル。
マーラーのシンフォニーを1番から9番まで、大地の歌を含め10日間にわたってほぼ毎日聞きに行きました。 指揮はダニエル・バレンボイムとピエール・ブーレツが交代で、オーケストラは勿論シュタッツカペル(ベルリン国立歌劇場)でした。
 1日 シンフォニー1番:バレンボイム指揮
 2日 シンフォニー2番:ブーレツ指揮
 3日 シンフォニー3番:ブーレツ指揮
 5日 シンフォニー4番:ブーレツ指揮
 6日 シンフォニー5番:バレンボイム指揮
 7日 シンフォニー6番:ブーレツ指揮
 8日 シンフォニー7番:バレンボイム指揮
 9日 シンフォニー8番:ブーレツ指揮
11日 大地の歌:バレンボイム指揮
12日 シンフォニー9番:バレンボイム指揮
2日以外全て聞きました。 こんな機会はもうないだろうと思い、しかもシンフォニーを聴き比べる事ができるなんて、本当に贅沢な環境にいると感謝です。 毎日聞いたお陰でシンフォニーの全ての色がわかりました。 有名どころの5番や8番が心に残るかな、、、と思ったのですが、もう一度聞いてみたいと思ったのは、1番、6番、7番です、、、 9番は昨年リハーサルも聞いていたので、凄くよくわかりました。 やはりシュタッツカペルはドイツの最高の音色を聞かせてくれました。。。堪能しました。


4月8日
リングの本番。
イースターサンデーという事もあり、街は何だか静かでした。
劇場に向かっている途中にダンサーの仲間から電話があり、今日は1幕(バルキューラ)で終わりらしい、、、という情報が飛び込んできました。
ミカエル・バンチェフが高熱で踊れないので、代わりのジークフリードもいないので、途中までの公演となりました。
こんな事は初めてでした。
観客全員にはシャンパンとオードブルをサービスしたようです。

4月15日、 20日
この2日間はバヤデルカでドミトリーセミョーノフがソロルを踊りました。
キャスト
ニキア:ベアトリス・クノップ
ソロル:ドミトリー・セミョーノフ
ガムザッティ:エレナ・プリス
ドミトリー・セミョーノフは今シーズンはドレスデンで踊っていますが、前回にもふれたように来シーズンからはベルリン国立バレエに移籍してきます。
今回は既にシーズン前のデビューとなりました。
彼は背丈があり、ベアトリスもエレナもとても踊りやすそうでした。
ジャンプも回転も迫力があり、既にベルリンの観客をつかんだようです、、、拍手喝采を浴びていました。
ポリーナも観客席で見ていましたよ!

ドミトリー セミョーノフ(ソロル)

ドミトリー セミョーノフ(ソロル)

4月21日
マリシアハイデの70歳記念公演を見る為に、シュトットガルトまで行ってきました。
この日はベルリンでリハーサルが午後まであり、それから出発しましたが、公演の2時間前に到着しました。
キャストは普段は見れないような方々、、、、マリシアハイデをはじめノイマイヤーや、タマス・デートリッヒなども舞台に出演されました。
最初にリード・アンダーソンの20分にわたるお話から始まり、途中は会場でのサイン会。
公演後舞台上にはリチャードクラガンの姿も見え華やかな演出でした。

マリシアハイデの70歳記念公演

マリシアハイデの70歳記念公演

キャスト
Christian Spuck (nicht im Bild, Diener des Herzogs von Verona),
 Marcis Lesins (Herzog von Verona)
Oihane Herrero, Elisa Carrillo Cabrera, Katja W・sche (Zigeunerinnen),
Eric Gauthier (Benvolio),
Tamas Detrich (Tybalt),
Krzysztof Nowogrodzki (Mercutio 2. Akt)Alexander Zaitsev (Mercutio 1. Akt),
Sue Jin Kang (Julia)
Friedemann Vogel (Romeo 3. Akt), Filip Barankiewicz (Romeo 2. Akt), Jason Reilly (Romeo 1. Akt), Maricia Hayde (Lady Capulet),
John Neumeier (Pater Lorenzo)
Egon Madsen (Lord Capulet)
Georgette Tsinguirides (Amme),
 Paul Chalmer (Graf Paris)
 Alicia Amatriain (Rosalinde)

シュトットガルト

シュトットガルト

4月28日

シルビアのプリミエ。
キャスト
シルビア:ポリーナ・セミョーノワ
アミンタ:ウラジーミル・マラーホフ
オリオン:イブラエム・オナル
エロス:ライナー・クレンシュテッター
ダイアナ:ビアラ・ナテェワ
ロイヤルバレエからクリストファー・ニュートン氏が来てくださり、素晴らしい雰囲気の中でリハーサルをすることが出来ました。
観客の反応はどんなプリミエでも気になるところですが、15分以上もカーテンコールが続き、皆様良い反応を示してくださいました。
この日は、大統領と大統領夫人もいらしてました。
ポリーナは素晴らしいの一言でした、、、テクニックだけではなくて彼女の魅力というか、放っている光が凄いです。特に2幕は見ものでした。
5月にも数回公演があります。

『シルビア』より

『シルビア』より

『シルビア』より

『シルビア』より

『シルビア』より

『シルビア』より

4月29日
オペラ、マノンのプリミエを見ました。
キャスト
指揮:ダニエル・バレンボエム
マノン:アンナ・ネトレプコ
デグリュー:ローランド・ビーラーゾン
ネトレプコは私の知っている限りではベルリン国立歌劇場デビューでした。
このメンバーとだけあり、すごいカメラとテレビの数でした。
彼女は人気と名声だけではないと言う事をしっかり示してくれました、、、素晴らしかった!
声、容姿、演技どれをとっても申し分なく鳥肌が立ちそうでした。
この日は売り切れにもかかわらず50人以上の人が(チケット求む)カードを持って立っていました。
来月はオペラマノンとバレエマノンのが国立歌劇場で上演されます。

『マノン』(オペラ)

『マノン』(オペラ)

5月1日
ヨーロッパは祝日。
この日はメーデー。。。しかし、、、いわゆるデモの日です。
ニュースで既に何時にどこからデモが始まるので通行止めになります、、、と放送していました。
外は今のところ、、、静かですが、、今日はおとなしくしていたほうが良さそうです。
4月末から28度を記録する日もあり夏日が続いたと思ったら、今週末は0度になるとか、、、
全くお天気が読めないので困りますが、ベルリンの公園は緑が綺麗になり外に出るのが楽しみです。
皆様も5月(私の好きな月のひとつです)楽しんでくださいね。

針山 愛美

インタビュー & コラム

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針山 愛美 Emi Hariyama

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
Emi International Arts
針山愛美のバレエワールド

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