春の到来です

4月になりました。
私が最も好きな季節、春の到来です。
3月は久しぶりにロシアを訪れたり、ベルリン国立歌劇場でフェスティバルが行われたり、芸術を満喫しました。

3月9日、14日
「チャイコフスキー」の公演でした。
この両日、セカンドキャストに交代しました。
チャイコフスキー:ミカエル・バンテェフ
チャイコフスキーの影:ビスラウ・デュディック
メック:ビアラ・ナテェワ
妻:エレナ・プリス

3月15日
毎年春に開催される国立歌劇場のフェスティバル、今年は3月15日から24日まで。
ほぼ全プログラムを満喫しました。
15日は
「Der Spieler」
プロコフィエフ作曲の珍しい作品でした。
指揮は勿論バレンボイム、演出もモダンで素晴らしく、音楽も迫力満載、見所満載でとても面白かったです。

3月16日
「マイスターシンガー」を1日がかり(笑)で見に行きました。
何せ6時間ですので、16時に開演し終わったらもう22時でした。
バレンボイム指揮、レネ・パーペはじめオペラ界のスターが総出で、これまた昨日に引き続き音楽、演出、歌を満喫でした。

3月22日
この日はドイツオペラで「シルフィード」の舞台稽古が10時から13時まで。
その後、16時からフィルハーモニーでフェスティバルのプログラムでもあるバレンボイムとランランの競演、ピアノデュオコンサートを聴きに行きました。
バレンボイムとランランの競演などめったに聴くことない機会でしたので良い席で聞きました。ドンホアンはオーケストラを聴いているような迫力でした。

3月23日から25日
日曜、月曜と連休を利用して久しぶりにロシアに行ってきました。
23日シュテーグリッツ空港からサンクトペテルブルグへ。
無事時間通り午後2時半にペテルブルグに到着し、そのままタクシーでエルミタージュ美術館に直行しました。
月曜日はほとんどの美術館が閉まるため、どうしても行っておきたかったので直行し、2時間あまり堪能する事が出来ました。
その後タクシーでホテルへ向かおうとしたのですが、なかなかつかまらなかったのでそのまま雪のぺテルブルグを1時間弱散歩しながらホテルに行く羽目に。
それでも4年前に一度泊まったことのあるホテルでしたので、迷う事無く無事到着しました。

エルミタージュにて

エルミタージュにて

夜はマールイ劇場(現在はミハイロフスキー劇場とも言うようです)の「ドン・キホーテ」を見に行きました。
以前私が踊ったときとは全く違う印象。豪華に改装されていてびっくりしました。劇場の大きさは変わりませんが、すべて綺麗に煌びやかになっていました。
この日のキャストもとても豪華
キトリ:イリーナ・ペレン
バジル:イワン・ワシリエフ
森の女王:アナスタシア・シェスタコーワ
エスパーダ:ミハイル・シバコフ
街の踊り子:エレアナ・ハビブリナ
イワン・ワシリエフは今ボリショイバレエ団の期待の若手ですが、この日はバジルでゲスト出演。ペレンと競演し、観客のブラボーをさらっていました。
新監督ファルフ・ルジマートフの姿も見えました。

マールイ劇場「ドン・キホーテ」

マールイ劇場「ドン・キホーテ」

3月24日
懐かしのワガノワバレエ学校へ。
コワリョーワ先生の卒業クラスや、いろんなクラスを見せていただく事が出来ました。
5年前マールイ劇場で競演したキリル・ミャスニコフ氏は現在ワガノワバレエ学校のデュエットの教師としても活躍していて、そのクラスも見せていただきました。

ワガノワバレエ学校

ワガノワバレエ学校

3月25日
この日はとんだハプニングに。。。。
ペテルブルグからの帰りは、モスクワ経由で午前中にはベルリンに戻る予定でしたが、待てど待てど搭乗のアナウンスがありません。4時間待ったのですが、ようやくモスクワ行きが飛ぶ事に、しかし、モスクワからベルリンの便がキャンセルになったとの事。
もうパニックでした。
結局ビザが切れる2時間前(私のビザは25日まででしたので)の21時40分にベルリン行きが飛ぶ事に。
悪評高きシェレメチボ空港で1日過ごすことになるとは、本当に疲れました。
しかも、日本人の私を見て、タクシーと名乗るタクシー運転手かどうかわからない、外国人からお金を稼ごうとする人たちに最低50人は声を掛けられました。この空港のタクシーのぼったくりは有名ですので、皆様も気をつけてくださいね。

キリル氏の授業

キリル氏の授業

3月30日
「シルフィード」のプリミエ。
始まる前に何度もステージリハーサルをしたので、本番と言う実感があまりなかったのですが、オーケストラの音を聞くとやはりモチベーションがあがります。
観客は何度も何度もカーテンコールで暖かい拍手を送ってくださいました。
この日はピーター・シャウフスも駆けつけてくださり満足してくださったようでした。
公演後の挨拶ではマラーホフ監督がドイツ語で話されました。
ヤナ・サレンコは妊娠中なので9月以降復帰しますと正式発表され、会場にいらした方々の祝福を受けていました。

「シルフィード」

「シルフィード」

4月1日、4日
チャイコフスキーの公演
今週は木曜日以外舞台が続きます。
キャスト
チャイコフスキー:ライナー・クレンシュテッター
チャイコフスキーの影:イブラエム・オナル
メック:ベッティナ・トレル
妻:ナディア・ヤノフスキー

「シルフィード」

「シルフィード」

4月5~7日
5日、昨日公演を終え1,2時間しか寝る時間がないまま、日本へ出発。
6日に到着してそのまま宮前平で2公演。
7日にベルリンにむけて旅立ち、8日も空港からベルリンバレエ団に直行し、18時までリハーサルがありました。
この様子は次回又書きますね。

3月30日公演後パーティでマラーホフ監督他

3月30日公演後パーティでマラーホフ監督他

4月8日
プレスコンファレンスがあり、来シーズンの予定が発表になりました。
9月13日に「不思議の国のアリス」で始まり、9月25日にはガラが行われます。
10月にはキーロフ・バレエがゲストに来てくれます。
新作は3作品、それに加え「マラーホフとフレンド」、その他は今シーズンも上演している作品を上演します。
Mauro Bigonzatti,
Patrice Bart
Angelin Preljokaj(衣装はゴルティエ)
の3方の振付家の作品が新作です。

では5月もお楽しみに!
針山愛美

インタビュー & コラム

hariyama.jpg

針山 愛美 Emi Hariyama

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
Emi International Arts
針山愛美のバレエワールド

ページの先頭へ戻る