ダイアリー ~ダンサー日記~

針山愛美さん [ プロフィール ]

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
◆Emi International Arts
◆針山愛美のバレエワールド

From Berlin 針山愛美

日本も夏休み直前ですが、バレエ団も6月30日から休暇に入りました。

日本も夏休み直前ですが(夏休みに入っている時期に読んでくださっている方もいるかもしれませんが)バレエ団も6月30日から休暇に入りました。

ツアー続報
6月10日
北京から台北へ。2グループに分かれての旅。
9日は『ラ・ペリ』の公演で、終演後ゆっくりする間もなく、第1グループは朝5時に集合。第1グループのほとんどのダンサーは寝る間もなく疲れた様子でした。
飛行時間は3時間弱でしたが、とても静か皆寝ていました。
台北には15時くらいに到着。
宿泊先のリージェントホテルは素晴らしく皆大喜び。
早速、買い物や食事に出かけましたが、台北の街が日本に似ていてびっくりしました。
コンビニも、セブンイレブンやファミリーマートと言ったお馴染み店構えの上、商品も日本語で書かれていたりして嬉しくなりました。

6月11日
朝は自由行動。昼からリハーサルでした。
劇場は台湾の美しい伝統的な外観で、思わず観光客気分で写真撮影。
スタッフの方も本当に温かい方ばかりで、皆笑顔が絶えず朗らかな雰囲気でした。
スタジオはとても小さくて、全員でクラスをするのはほぼ不可能でしたが無事終了。
『カラバッジョ』の照明合わせが舞台でありました。

1307emi04.jpg Photo:Emi Hariyama 1307emi05.jpg Photo:Emi Hariyama

6月12日
今日は夕方からガラのリハーサルがありました。

6月13日
『カラバッジョ』本番、台北公演初日。
台北ではクラッシッ・クバレエ、それも『白鳥の湖』くらいしか一般国民には馴染みが無いようで、主催者の方も反応が楽しみとおっしゃっていました。
主演はマラーホフ監督。終演後は凄い拍手で、大成功でした。
マラーホフ監督が楽屋から出てくると、ファンのサイン攻めに。
今日は、家族が台北まで会いに来てくれました。
1年前から闘病生活を送っている妹の祐美が、台北まで来てくれたことに本当に心が熱くなりました。
いろいろな思いがあり、また彼女の気持ちを考えると言葉が出ない位、何とも表現できない気持ちでした。
祐美と母と、祐美の娘マリアと台北の街を少し観光し、いろいろと話をし、素晴らしいひと時を過ごすことができました。

6月14日
今日は、まずガラ公演のゲネプロがありました。
夜は『カラバッジョ』の公演。
今日も割れんばかりの拍手で、何度もカーテンコールがありました。

6月15日
今日はガラ2回公演。
プログラムは
『白鳥の湖』から2幕抜粋 中村祥子&ビスラウ・デュディック、カンパニー
『バロッコ』 ライナー・クレンシュテター
『カジミール』  エリザ・カブレラ&ミハイル・カニンスキー
『トランスパレント』 ベアトリス・クノップ&レオナルド・ジャコビナ
『ラ・クリモーザ』 マリアン・ワルター
『ル パルク』 ナディア・サイダコーワ&ウラジミール・マラーホフ
『ドン・キホーテ』 ヤナ・サレンコ&ジーヌ・タマズラカウ
2部
『ニーベルングの指輪』から ナディア・サイダコーワ&ミハイル・バンテェフ
『ファンファーレ』 エリザ・カブレラ&ミハイル・カニンスキー
『瀕死の白鳥』 ウラジミール・マラーホフ
『四季』 カンパニー

「指輪」以外は北京と同じです。モダンやネオクラッシック、元祖クラシックまで様々な作品を見ることができ、お客様も喜んでくださいました。『ル・パルク』は音楽も大好きで心に感じる踊り、『ドン・キホーテ』はうって変わってテクニックの競演、など傍から見ていても楽しかったです。
北京公演の際もでしたが、プログラム最後の『四季』が終了し、『四季』の振付家でバレエ団のディレクター、かつダンサー、マラーホフ監督が私服で挨拶すると、ポップスター登場のような大拍手と歓声で迎えられ、観客は熱狂の渦に。何度もカーテンコールがありました。

1307emi06.jpg Photo:Emi Hariyama 1307emi07.jpg Photo:Emi Hariyama

6月16日
バレエ団員は全員同じ便で帰路。
飛行機が23時台だったため、それまでの時間は終日観光しました。私は国立博物館など見てまわり、素晴らしい時間を過ごすことができました。
皆、素晴らしい思い出と経験を胸に元気にベルリンへ。

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6月21日
ベルリン・フィルハーモニーにて、ベルリン・フィルとコラボレーション公演。
23時半から24時半まで、その上ダンサーとのコラボレーションはベルリン・フィルハーモニーの歴史の中でも本当に画期的な企画でした。
このお話をいただいた時は、本当にベルリン・フィルで踊るのか、、、と半信半疑で、本番当日もこの日が来たのにあまり実感も無く、いつも聞きに来ているその場所で自分が踊っている実感がありませんでした。
Holm Birkholz バイオリン兼作曲者
David Riniker チェロ
の両氏と競演しました。
Holm氏とは、今年3月25日にベルリン・フィルハーモニーのバーデンバーデン音楽祭にも呼んでいただき競演しています。
曲はほとんどHolm氏の作曲で、この中の「桜の木」は、私のために作曲してくださいました。
いろいろとコンセプトを考えてから、振付のイメージを考え、衣装を考え、踊りの70パーセントくらいはどのように踊るか大体決めていました。後は本番の雰囲気、お客様の座っていらっしゃる位置、自分のその場での音楽との直感と感覚で踊ろうと決めていましたが、その空気感を感じてもう同じ公演は出来ないその場限りの公演になりました。
シルエットで踊ったり、フィルハーモニーのいろいろな出口から出たり入ったり、中間にある廊下を使ったり、全ての空間を使って演出しました。
あっという間に時が過ぎていきましたが、神秘的な不思議な空間をお客様に感じていただく事ができたら嬉しく思う瞬間でした。
今後、もっとこのような自分でクリエートしていく公演を中心に活動していけたらと思っています。

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1307emi02.jpg Gudrun birkholz

6月29日
ベルリンバレエ団2012-2013シーズン最終公演。
「トリプルビル」デュアト&フォーサイス&ゴウケでの締めくくりでした。
私は出演していなかったので、客席から見ましたが、客観的に見て、ダンサーの質が高く、やはりよいバレエ団だな、と再確認。

来シーズンはベルリン・バレエ団10周年。
私自身もいろいろと新しい道に進むことになり決めたこと、これから決めることがいろいろとありますが、またシーズンが始まったらお知らせしますね。

7月はパッサウでの公演、その後ロサンゼルスでサマースクールの講師、7月中旬から約1ヶ月日本に居ます。
皆様も充実した夏(休み)をお過ごしください!!

[2013.07.10]