ダイアリー ~ダンサー日記~

針山愛美さん [ プロフィール ]

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
◆Emi International Arts
◆針山愛美のバレエワールド

From Berlin 針山愛美

8月22日からベルリン国立バレエ団の2011 - 2012年のシーズンが始まりました。

私自身は夏休みの最初の2週間はアメリカ、7月末から8月の中旬まで日本で過ごしました。
色々な事を考える機会があり、今年の夏は思い出深い日本の夏をとなりました。

日本の震災後、初めての長期滞在でしたが本当に大変な状況にもかかわらず、目をきらきらさせて頑張っているバレリーナの子供達を指導させていただき心から感動しました。
目標があり、それに向かって頑張っている姿は本当に美しく、私に出来ることがあるのなら本当に何でも協力したいという強い思いにかられました。
8月16日には奈良コンペティションで、アンシェヌマン指導を担当しましたが、その時も参加者の真剣なまなざしに、また心を打たれました。
夏、講習会に招いていただいたお教室、先生方、そして時間を作っていただきお話させていただく機会を持ってくださった全ての方々に心から感謝いたします。

8月18 - 20日
ロサンゼルスに。
ここでまた、少し指導させていただく機会がありました。
本当にこのような機会に感謝すると共に、アメリカに行く機会があるのもとても嬉しく思います。
20日、ロサンゼルスからベルリンに。21日に到着!久しぶりのベルリン、、、、その落ち着いた街並みにほっとしました。。。。

8月22日
カンパニーメンバーの殆どは真っ黒に日焼けし、皆と元気に再会しました。
ベルリンも良いお天気!最後の夏の一時を楽しみながらの仕事再会です。
3名の新しいダンサーの紹介、そしてマラーホフ監督の話があり、その後普段通りクラス、リハーサルという1日でした。マラーホフ監督、この夏期間から煙草をやめたそうです。。。「辞めて6週間になるよ!!!」と嬉しそうに話してくださいました。スタッフの変更などはほとんど無かったので、皆落ち着いてまたシーズン中仕事ができそうです。

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8月23日
ベルリンフィルハーモニーの野外コンサートがバルトビューネで開催されました。
このコンサートは7月2日に予定されていましたが、大雨の為、ベルリンフィルハーモニーの歴史で初めて延期されたコンサート。
例年ならシーズンを締めるコンサートとなるバルトビューネ野外コンサート、今シーズンはベルリンフィルハーモニーのシーズン開催コンサートとなりました。
少し小雨が降ったものの、やがて快晴となり素晴らしい雰囲気の中コンサートを楽しみました。

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8月25日から〜
北斎展のオープニングがMartin-Gropius-Bauで行われました。
8月26日から10月24日まで開催されます。
日本からも大勢の方がいらしてドイツの大統領の挨拶や、神余大使の挨拶など格調高いオープニングとなりました。
また9月1、3、4日には版画のプリントデモンストレーションも行われ、版画を摺る過程を真近で見る機会もありました。ドイツ人の素朴な質問を聞くのが大変面白かったです。その当時、日本では版画は出版物として使用されていたようですが、ドイツ人は版画を芸術としてみていますので、その辺りの理解の仕方が違うのだなあと思いました。私は初日、そして数日後にもう一度訪れましたが、普段martin-gropius-bauで行われている催しよりも賑わっていて沢山の方々が訪れていました。

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8月25日
ベルリンフィルハーモニーのバイオリン奏者、Holm Birkholzさんと音楽とダンスのコラボレーションパフォーマンスを行いました。
舞台は何とベルリン中央駅。以前、ベルリン・バレエ団がオズの魔法使いのプロモーションのフラッシュモップ企画でも使った空間で行われました。
企画はベルリン市とオペラ協会、8月24日から10日間色々なアーティストの公演が入場料無料で毎日行われました。
私達はの公演は夜の22時からでした。
1時間の公演は、Holm氏が作曲した曲に合わせてのすべて即興ダンス。
実は前日の24日に少し合わせをしましたが、曲を聴いて、その場で少し試して踊ってみただけで本当に25日の本番はそのときの雰囲気とフィーリングで踊りました。ここまでの即興は初めてでしたが、素晴らしい機会を与えてくださったことに感謝すると共に、大変楽しく、また勉強になりました。
曲目は5曲。いただいていたCDと前日聞いたイメージで衣装も準備しました。
日本のイメージの曲もあり、羽織をはおってムーブメントを考えたり、、、色々とこれにアイデア加えて、また色々な活動をしてきたいと思っています。

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9月3日
BerlinerFestspieleが開催するmusikfestが9月2日から9月20日まで毎日コンサートを行っています。
3日のこの日はPhiladelphia Orchestraのコンサート。指揮はCharles Dutoit。
Wolfgang Rihmの小品、Franz Lisztのピアノコンサート2番、Hertor Berliosのファンタジーというプログラムでした。
フィラデルフィア・オーケストラは、財政難で大変な時期を迎えているとはとても思えない情熱的な演奏で、久しぶりのフィルハーモニーの音響を楽しみました。
期間中、各地から色々なオーケストラが客演します。
PittsburghSymphony Orchestra,
Berliner Philharmony,
Staatskapelle Berlin,
Philharmonia Orchestra London,
SWR Sinfonieorchester
DeutschesSymphonie-Orchester Berlin
などが連日フィルハーモニーで素晴らしい演奏を聞かせてくれます。

9月7日からアジアパシフィク週間が始まりました。
アジアの文化、食、などをヨーロッパに紹介するイベントです。
日本からも色々な催しがあるようですので見に行く機会があればご紹介いたします。

公演は9月末から始まります。
9月28日のオープニングに続き、10月には『エスメラルダ』や『オズの魔法使い』、『カラバッジオ』の公演があります。
現在はこの3作品と、11月に初演を控えた『ペール・ギュント』のリハーサルも行っています。
来月は公演の模様も交えてレポートいたします。

[2011.09.12]